6歳の娘がひとりで飛行機に乗って日本に行った話(下)

今回も前々回(6歳の娘がひとりで飛行機に乗って日本に行った話(上))及び前回(6歳の娘がひとりで飛行機に乗って日本に行った話(中))に引き続き、この冬休みの娘の大冒険について書こうと思います。いよいよシリーズ最終回です。

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-はじめに-

この冬、娘(6歳2ヶ月)は一人で飛行機にのり、香港から日本の祖父母の家に行き、再び一人で飛行機に乗り、日本から香港に帰ってきました。全部で14日間に及ぶ大冒険。しかも、クリスマス、年末年始、という一年でもっとも大事な時期をあえて、親元から離して過ごさせました。

共働きでも夏休みを有意義に過ごさせたい、と考えるときに、子供がひとりで飛行機に乗って移動できれば、こどものアクティビティの幅が一気に広がります。海外暮らしのおうちだけではなく、日本に住む共働きのご家庭にも参考になればと思い、なぜたった6歳の女の子を一人で送り出しのか、やってみてどうだったか、等について3回シリーズで書いております。前々回は、「なぜ送り出したのか?」。前回は「なぜ送り出せたのか?」。そして今回は、「やってみてどうだったか」。

-やってみてどうだったか-

飛行機:

やはりキッズらくのりサービスの利用は、とても安心できるものでした。

新幹線などの場合は、降りる場所を間違えてしまうこともありますし、常時目を向けてくれている人もいません。その点、航空会社のサービスは安心感がありました。こども向きのおもちゃやお菓子も用意されていたようで、そういった点も退屈しないですんでよかったそうです。

しかも、往路の機内では、隣は女性、復路の機内では、隣は親子連れだったらしく、本当のところはわかりませんが、座席についてもある程度配慮されていたのかもしれません。

滞在中:

では2週間に及ぶ日本滞在はどうだったのでしょうか。

その①ぽっかり心に穴が空く

長女が旅立って家に帰ると、家中が静まり返っており、時々、少しばかりの景気づけに新生児が泣くくらい。思えば、こんなに長い間娘が家にいないのは、彼女が生まれて以来初めてのこと。何をするにしても、ここにゴンちゃん(娘)がいたらなあ、と思うばかり。彼女が我が家の活力であり、我が家の太陽であることを改めて気づかされました。

その夜、祖父母の家に到着して少し緊張がとけたのか、涙をこらえながら「おやすみなさい」のFace Timeをしてくれた娘。もう、画面越しの娘の涙に、両親とも心臓をさされる思いでした。夜は、夫婦二人で、とっておきのお酒をあけて、酔っ払いながら涙涙。お酒に強くない夫は、お酒に飲まれて「一生懸命考えて、やっぱりこれがゴンちゃんにとっていいと思ってやったんだよ。。。」とつぶやいていました。

その②同じ年頃の従姉弟の存在が絶大。

今回滞在先では、近所に住む、娘と同い年の従姉と、3歳年下の従弟とずっと一緒に遊んでいました。毎日祖父母や叔父叔母がいろんなイベントを企画してくださり、従姉弟と一緒に遊ぶ日々。毎日毎日盛りだくさんで、本当に楽しそうでした。電話をしても、「今いそがしいから!!!」と画面に出てくれないなんてこともしばしば。

やはり一緒に遊べる従姉弟の存在は、寂しい思いを最小限にとどめ、毎日楽しめた大きな要因でした。色々な企画をしてくださった皆様にも大感謝です。

その③滞在後半は、疲れと寂しさが出てくる。

それでも、滞在期間2週間のうち、後半数日は、疲れが出てきたのか、寂しさが出てくるようでした。日中は平気なのですが、寝る直前には、「パパと寝たい」「ママと寝たいよー」「パパとママと会いたいよー」と半べそで電話をしてくることが増えました。

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そんな電話を受けたときは、寝るまでFace Timeつけてていいから、といって、彼女が眠るまで、無言でスマホの画面越しで暗い部屋を見つめているということをして乗り切りましたが、毎度心は張り裂けそうでした。

日本に迎えに行くべきか行かざるべきか、深夜に夫婦喧嘩を繰り広げたくらい。それでも、「一人で行って一人で帰る」というゴールを切らせてあげて、達成感を持たせてあげるのも、親としての役割かもしれない、と自分自身に言い聞かせ、飛んでいきたい思いをぐっとこらえて見守りました。

目標は達成されたか?:

さて、当初設定していた、日本語&日本文化の吸収という目標は達成されたのかどうか。結論としては達成されました。

日本語については、半年前の一時帰国滞在時よりも早いスピードで、きれいな日本語を話すようになっていきました。香港に帰ってきてからも、日本語の語彙が圧倒的に増えましたし、ふと口をついて出てくる言葉が日本語になりました。

20160115_224059652_iOS日本文化についても、多くを学んできました。餅つきや、神社へのお参りも経験し、おいしいお寿司もたくさんたべて一回り重たくなって帰ってきました。なによりも吸収してきたのが、日本の「アニメ」。帰ってから、しばらくは、語尾に「ぴかぴーか」とつけて、ピカチュウの真似?をしており、わたしを結構イライラさせました。笑。(最初は、かわいいな、と思って聞いているのですが、繰り返されると、少々いらっとしてしまうダメ母なのです。笑。わたしが小さい頃、クレヨンしんちゃんのモノマネをする子供が大量に発生しましたが、よく大人はつきあってくれたなあと思います=閑話休題=)

ただ、今回の一人旅で得られた一番大きなものは、日本語でもなければ、日本文化でもありません。今回の一人旅で得られた一番大きなものは、娘の中で生まれた「達成感」とそれに付随した「自信」です。娘を空港に迎えに行き、到着ロビーで見た時、顔つきの違いに驚きました。とんでもないアドベンチャーをやり遂げたんだ、という自信がつき、ぐっと大人びた表情を見せてくれました。

その後も多くの友達に、わたし、一人で日本に行ったんだよ、と嬉しそうに話している姿を見て、今回このような旅を実践してよかったなと心の底から思いました。自信をつけさせてあげる、という親として子供にしてあげられる重要な役割を今回は少しは果たすことができたかな。

-こどもの一人旅を考えている親御さんへ-

さて、最後に今回の経験を踏まえて、こどもの一人旅を考えていらっしゃる親御さんへ僭越ながらちょっとしたアドバイスを★

①IT機器をフル活用

今回の旅で、スマホのありがたみを痛感しました。

私たちは、娘に、私の昔のiPhoneに、日本で使えるSimカードを入れて持たせました。そして、一連の操作の仕方(機内モードのOn/Offの仕方など)を教えました。また、SMSの送り方、Face Timeの使い方も。これがよかった。

Face Timeでいつでも顔をみて話せるというのことは、娘にとっても、親である私たちにとっても、大きな大きな安心感を与えてくれました。前述したとおり、娘は寂しくなったらいつでも自分で親にコンタクトをとることができました。そして、お金や時間を気にすることなく、電話をつなげることができたので、たとえば、娘が眠るまでiPhoneを通じてそばで見守ってあげることができました。少し不思議な図ではありますが。

パソコンの場合は、誰か大人を介して立ち上げてもらって、とかの作業が必要になり手間がかかりますし、電話の場合は、お金がかかるし顔も見えません。その点スマホはかなり便利で、おすすめです。

②意外とみんなやっています、だから安心して。

最後に、もうひとつ。意外とみんなやっています、だから安心して、ということをお伝えしたいと思います。

今回の娘の大冒険は、親にとっても大きな挑戦でした。しかし、蓋を開けてみると、意外と、周囲の帰国子女の友達から、「わたしも小さい時やったよ」という声が聞こえてきました。帰国子女の友達の芯の強さっていうのはこういった経験からもきているんだろうな、と改めて気づくと共に、彼らから「今振り返っても本当に良い経験だよ」「大丈夫だよ」といった言葉をもらえると、すっと心が軽くなりました。やはり経験者から聞く感想というのは、親の目線からの感想とは違った安心感を与えてくれました。

お子さんの一人旅を考えていらっしゃる方は思い切ってトライしてみては?自分の想像以上に、こどもはたくましく成長していることにきづかされると思いますよ!

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