Posted on 2月 2, 2017
学校への連絡にFAX!?=便利ツールを使おうよ!NY&香港の学校のコミュニケーションツールを紹介します=
ひさしぶりに「逆」カルチャーショックをうけました、この記事「欠席連絡はFaxで 小学校でメール不可の深い理由」を読んで。
ざっくりいうと、この記事によれば、「小学校の欠席連絡などに、FAXを義務付けるのはおかしい――。こう訴えた匿名ブログの記事が、ネット上で大きな反響を呼んでいる。」らしいのです。色々賛否両論が繰り広げられているようですが、記事の中でも仰天したのが、この部分。
以下引用+++++++++++++++++
東京都教委の義務教育指導課では1月30日、J-CASTニュースの取材に対し、学校によって違い、調査したことはないとしたうえで、次のように話す。「FAXは、都内では聞いたことがありませんが、電話で連絡したり、連絡帳を預けたりすることが多いと思います。連絡帳にしている学校でも、近所に友達がいないなどの理由があれば、電話やFAXでもいいとしているはずです。ただ、メールについては、連絡に使うのは極めて難しいでしょう。教員が保護者と私的な用件に使うなどの恐れがあり、外部の人とやり取りができないよう厳重に管理されているからです」
文科省の児童生徒課でも、「FAXは、あまり聞いたことがありません。電話か連絡帳が多いと思います。メールは、連絡に使うのを認めている学校はないのではないか」と取材に答えた。
引用終わり+++++++++++++++++
さて、ここで一言。
いまだに連絡帳なんですかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
おっと、興奮して思わず文字を大きくしてしまいました。。。はい、たしかに、四半世紀前、私がまだ小学生だったころ、連絡帳に欠席を記した上で、友達に委ねていました。同じ登校班のお友達に母が預けに行っていたと思います(というかそもそもほぼ皆勤賞だったためそういった機会はかなり限定的だった気がしますが)。
でも、でも、でも、Faxなんてないし、我が家は固定電話も敷いていません。Faxにしろとか言われたら、困り果てます。。。コンビニに行く時間なんて朝のクソ忙しいときにないし。涙。
いまどき、契約のサインだって、PDFで送りあったりしているのに、なぜだめなんだ!!上記で引用させて頂きました都教委の説明とやら(「保護者と私的な用件に使う恐れがあり」)もはっきりいってナンセンス極まりなく感じるのは私だけでしょうか。私的な用件に使いたいと思う人は、どんな手段を使っても使うだろうし、すべてのメールについて、例えばいつでも上長が職員のメールをチェックできるシステムにしておけばある程度そういった行為は防止できるだろうし、いくらでも防ぎようがあるのでは。。。
1.NYの小学校でのコミュニケーションツール(がんがん使うよ便利なツール)
NYにいたときに娘が通っていた公立学校では、メールや、その他外部の掲示板システムもフル活用していてとても便利でした。これで不便を感じたことはありません。日本でもこういったシステムが導入されていればいいのになあと、当時も思いましたし、前述の記事を読んだ今となってはそれを強く強く感じますので、ぜひここでご紹介したいと思います。
1-1.NYの小学校で*学校や先生とのコミュニケーションはすべてメール
クラスごとのメーリングリストが作られ、学校からの連絡は、宿題を除けば、すべてメールできました。いわゆる「お便り」もすべてPDFファイルでメールに添付されて送られてきました。
家に帰ってから食事の準備、宿題のチェック、寝かしつけ、その他家事、仕事の残りと追われていると、正直学校のかばんの中身をチェックする時間すら慌ててできないこともあります。また学校からのお便りを読もうと思って会社の鞄にいれて持ち歩くも結局会社に置き忘れて、いざ家で読みたいと思ったときに手元になかったり。というかそもそも家中散らかっていて、いい加減なわたしはなくしてしまったりも平気でします。
ところがメールで全部の連絡がくれば、後で参照するのも楽。検索もできるので、すぐに見つけられるし、時間がある隙にチャキチャキメールを読んで情報を整理することができるので、ありがたい限りでした。
親から先生になんらかの連絡があるときもメール。パートナーと情報を共有したいときは、Ccを落とせばいいだけなので、その後のコミュニケーションもよくわかりました。
1-2.NYの小学校で*クラスごとの掲示板(外部提供の掲示板を利用)
NYの小学校では、クラスごとの掲示板がありました。学校独自のWebsiteもありましたが、もっぱらクラスでは、こちらの外部提供のサイト(shutterfly)を使って、メンバー限定で写真やスケジュール等をシェアしたり、イベントへの参加可否の確認、保護者ボランティアの応募等を行っていました。たしかメールもこちらのサイト経由でクラスの保護者全員にしていたはず。
親がボランティアで参加した学校イベントの写真をアップすることができたりするので自ら写真もチェックできるし、我が家のようにパートナーと二人でカバーしあいながら学校のスケジュールを管理しなければならない家では、登録すればだれでもアクセスできるこのシステムは大変便利でした。
2.香港の小学校でのコミュニケーションツール(NYよりちょい不便)
さて香港の小学校はどうでしょうか。香港ではインターに通っているので、ローカルの公立学校とは少し違うかもしれませんのでこの点ご承知置きいただければ。実は香港にきてからは、この学校連絡に若干イライラしていました。が、冒頭の記事を読んで、あ!日本に比べると、全然香港の方が楽なのか?!と思ったり。
2-1.香港の小学校で*学校や先生とのコミュニケーション、基本はメール、ときどき紙のお便り
学校からの連絡事項、先生とのコミュニケーションはやっぱりほぼメール。学級通信も先生がPDFで作ってそれをおくってくださいます。ところが!なぜか授業料のインボイスとか、月間スケジュールとか、時々ある重要な連絡が、紙媒体で、こどもの連絡袋に入って持ってかえられてきます。結構不意打ちなので、いい加減な私は、チェックミスをすることもしばしば。。。
2-2.香港の小学校で*学童(アフタースクール)やボランティアの申し込みはすべてGoogle Formを使って
香港の小学校で、アフタースクール等の希望者だけのイベントの参加可否を確認するものについては、Google Formが使われています。NYで使っていた、shutterflyと違って、他の参加者や過去の自分の申し込み状況が一覧できないので若干使いづらいですが、、、紙に記入して申し込むよりは便利かなあ。先生方の負担も減るかと思います。
2-3.香港の小学校で*親同士のコミュニケーションはWhatsapp
ただ、一番困ってしまうのは、親同士のコミュニケーションは、なぜか、Whatsappが多い点。。いや、香港は、親同士だけではなく、業者との連絡とかですら、ひたすらWhatsapp。日本でいうところのLINEですね。。。これが不便。検索もできないし、いちいち全保護者の連絡先を登録しなければならないし、あとからの検索もできない(Whatsappを自身のプライベート携帯にしかインストールしていないこともあるせいか?)。
会社の携帯、プライベート携帯、会社のiPad、自分のiPad、それからラップトップ等一番近いデバイスでいつでも情報をチェックしたいのに、Whatsappは基本的に同時には一つのデバイスでのアクセスしか認められておらず(LINEもそうかな)これも不便。。。なんとかならんか、Whatsapp。。。。
3.まとめ
というわけで、日本の公立小学校もぜひ積極的に、上記のようなツールを導入していったらいかがでしょうか。余計なコストはかかりません。学校や先生方の管理もこちらのほうがよっぽどしやすいと思います。少なくともメールだけでも導入してはいかがでしょう。
情報セキュリティの観点から、こういった情報をGoogle等に渡すのはだめだ、、、ということであれば、まあ自分たちのウェブサイトを一から作り上げるしかないのですが、学校入学時に保護者全員からこういったツールを使いますということについて書面承諾をとるというプロセスを経るだけで学校側がクレームを受けることはなくなります。それに、そもそも、こういったことについて反対する親がどれだけいるのか、、、、なぞ。
NYから香港にきたとき、学校とのコミュニケーション等で非効率なこと多いなあと思いましたが、日本は携帯もなくてWindows 95も出ていなかった、四半世紀前とおなじ状況と思うと不便を感じるというか、不安になります。世に出てきた便利なツールを、リスクを踏まえて(ちゃんと検討していないだけかもしれませんが)どんどん利用していく、それはアメリカの強みだよなあと思いましたが、NYから香港にきて、日本の状況とも比べて、学校とのコミュニケーションにもそれを強く感じました。
ちなみに冒頭のFaxですが、、、Faxといえば、大学時代の教官の最初の授業での発言が忘れられません「盗聴される可能性がありますので、質問は必ずFaxでお願いします」との一言(その教官は、若干その他の先生方とは雰囲気が異なる方で、授業の形態もかなり一風変わっていらっしゃいましたが、、、)。そう、たしかに盗聴を恐れる場合は、たしかにFaxはメールよりも有効です。冒頭の学校が、盗聴をおそれているのであれば、上記の議論はすべてむだですのでご放念ください。
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