恐怖!?NYCお誕生日会事情

20150714_075756584_iOSニューヨークにきて、驚いたのが、こどもの誕生日会。頻度も規模も桁違い。娘は平均月に2回ほどは週末誕生日会にいっていたのではないかしら?ワーママに限らず、すべてのママにとって、誕生月が近づいてくると、さて今年はどうするか、と頭を悩ます大きな原因になっています。日本とはまるで異なる誕生日会事情について今日はご紹介。一大マーケットなので、日本でもいつか流行るのではないかなあと思いつつ書いていきたいと思います。また、ニューヨーク在住ママにも役立つようにいくつかの便利情報も合わせてご紹介します。

その1.恥かいた(?)最初のお誕生日会

NYCにきて早々、娘のクラスのお友達から誕生日会のお誘いを頂きました。まだママ友も全然いないとき。娘も毎日学校で泣き暮らし、食事も一切口にせず、友達もおらず。知り合いが全くいないので、お誕生日会は気が引けましたが、学校外で友達と会うと、その友達とより親密度が増すはずだと考え、娘が少しでも早く学校になれるようにと思って勇気を振り絞って参加しました。

誕生日ボーイは、満3歳。プレゼントは、大層なものであるべきではない、と考え、あえて予算をかなり抑えめにして、小さなミニカーを買って持っていきました。ただ、場所は、セントラルパークの芝生エリアということだったので、少しでもパーティーのお食事の足しになるようにと、焼き菓子や、お惣菜を持っていきました。

しかーーーし、想像していたお誕生日会と全然違った。

まず、招待客が多い。子供は20人にくらいいただろうか。それに付き添いの親たちも沢山。

プレゼントは、結構豪華なものばかり。大きなプレゼントが次々と渡されていくのを見るたびに、私の顔は青ざめていく。。。プレゼントを渡すときは、招待してくださった親御さんや誕生日ボーイに対して、そして娘に対しても、きちんと対応しきれなかったことがなんだか申し訳なくて、恥ずかしかった(と思っているのは私だけかと思いますが)。

ひいては、食事やつまみなどは、すべてホスト側が用意。帰りは、Goody bagというお土産まで各自頂くという形態。持ち寄りパーティーではなかったわけで、わたしのお惣菜や焼き菓子は、喜んでいただけたものの、きっとホスト側にとっては不要な品だったと気づく。。。

その2.創意工夫の見せ所

最初の洗礼を受けてから、誕生日会というものが、私の知っている日本の誕生日会とは全く違うものだということを知り、その後、いくつかの誕生日会にご招待頂く中で、自分が開催するにあたり大きな大きなハードルがあることに気づかされるのです。そのハードルとは「いかに印象に残るパーティーにするか」という問題。

(1)毎週のごとく開催される誕生日会

例えば、クラスが25名クラスだったとします。仮に半数が週末に誕生日会を開くとすると、そう、単純計算で毎月1回は誕生日会に招かれることになるのです。多い時は、月2-3回。土日の二日連続ということもままありましたし、すごいときは、二つの誕生日会をはしごなんていうときも!

この超高頻度で開催される誕生日会、実は参加者の多くが重複するケースが多い。招待するのは、大体、クラスのお友達+近所の親しいお友達。つまり、クラスのお友達のパーティーの場合、毎回クラスメートが集合するという、一種の定期週末プレイデートのような状況に。

そうなると、一番、主催者側にとって避けなければならないのが、「マンネリ」。かなりのお金と手間暇かけて子供のためにやる1年に1度の誕生日会ですから、とにかく、できるだけ印象に残るものを、と思ってしまうのが親心。重複する参加者に対して、いかに「目新しい楽しいイベント」を提供するかが勝負になってくるのです。

(2)あらゆる場所で開催が可能

akeley-hall-of-african-mammals_dynamic_lead_slideマンネリ化を避けたいという親の希望の声があれば、それにこたえるサービスもある。さすが資本主義の権化ニューヨーク。お金さえあれば、正直どこでだって誕生日会開催は可能なのではないかと思われるくらい、どこででも誕生日会プランというものを提供しています。もちろん値段はピンキリですが。。。

どんな場所で開催できるかというと、

  • 子供用のアクティビティ提供施設(児童館の私立経営版)
  • スポーツ施設
  • 動物園
  • おもちゃ屋さん
  • シアター
  • アート教室
  • 博物館
  • 美術館
  • 遊園地 。。。エトセトラエトセトラ

子供を対象にしている施設は、たいてい、誕生日パーティープログラムを独自に提供していたり、誕生日パーティーをオーガナイズする会社に業務委託し場所を提供したりしています。本当にすごい。NYの観光名所として有名な、ブロンクス動物園、自然史博物館、サークルライン(クルーズ)、こどもミュージアムなどなどでも誕生日会が可能。すごいケースでは、メリーゴーランド貸切とか、サーカス貸切とかもうなんでもあり!東京でいえば、上野動物園や、お台場クルーズ、国立博物館、とか、そんなところにあたるのでしょうか。

開催場所にあったプログラムがそれぞれ用意されており、こどもたちはさながら、毎週末誕生日会に参加しながら、学校の課外授業に参加しているような充実感が得られます。

ちなみに我が家は二回NYで娘の誕生日会を実施しましたが、二回目は、娘の大好きな場所、アメリカ自然史博物館で行いました。哺乳類展示コーナーを探検するというテーマのパーティー。展示物に詳しい(おそらく学芸員の方)がツアーを案内してくれるもので、子供たちも楽しいし、勉強にもなるので親の満足度も高いものでした。

ほかにも、こういった施設が提供するプログラムを利用せずに、自分たちの家で、またはマンションの共有スペースを借りてやるケースも。ただ、そういったケースでも、多くの場合、パフォーマーやフェイスペインター等を雇っていたり、雇わない場合でも、親が当日のプログラムを徹底的に練り上げて、相当入念な準備をして挑むというかんじでした。また、親二人では圧倒的に人手が足りないので手伝ってくれる人を何人かきてもらったり。なんせ何十人規模のパーティーですから、自分たちでやる場合も疲労困憊です。

その3.誕生日会の流れ

その規模や開催場所、開催頻度についても日本とはまるで違いますが、それ以外にも日本の(私の?)「常識」からは考えられなかった驚きの慣習を中心に、誕生日会の大きな流れをご紹介。

(1)Invitation LetterはE-letter

いまどき(?)なのが、招待状は、E-letterがメイン。出席管理も簡単なので。誕生日開場がそういったE-letterを用意してくれるケースもありますし、そういったE-letterのサイトで自分で作って送るケースも。

(2)招待するともだちの兄弟姉妹も忘れない

NYは基本的に子供だけで出かけることは法律上禁じられています。よって週末のお誕生日会は、かならず保護者の付き添いがなければこどもたちは誕生日会までこれません。ときに、招待するお友達に兄弟姉妹がいる場合、兄弟姉妹も、面倒を見る関係上、連れていきたい、というケースも。

会場の人数制限も考慮にいれて、兄弟姉妹の参加をOKとする場合は、その人数を把握すること、会場の人数がぎりぎりの場合は、E-letterに兄弟姉妹は連れてこないでください、と注意書きを据える必要があります。

(3)親の食べ物も用意

(2)に記載したとおり、こどもが外にいるときは親の付き添いが必須のアメリカ。よって、誕生日会に付き添ってきた親への食べ物も用意しなければなりません。大人の好みのスナック、飲み物、プラッター等を用意しつつ、こどもの好きな食べ物も用意しなければなりません。

(4)ケーキは「アメリカン」

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些末な情報ですが、ケーキについてすこし。ケーキは会場が用意してくれるケースもありますが、好まれるのは(?)アメリカンなケーキ。要は、日本人の味覚からするとあっまーーーいカップケーキや、アイシングでカラフルにデコレーションされたケーキたち。こどもたちの食いつき度合が違います。見た目が地味で甘さ控えのケーキはあまりささりません。ピンクや緑や青や赤、そんなカラフルなケーキがすかれるのです。

ちなみに、大人は、というと、経験上、半数くらいのひとが、ケーキを勧めても食べません。NYの大人たちは、ダイエットに気を使っている人がむちゃくちゃ多い。社会的に成功していればいるほど、体も細くて鍛えられていることが評価されるNY。こどもの誕生日会でも、ケーキを控えることを忘れない大人たち。

というわけで、ケーキの大きさや量を考えるときは、子供の分だけを考えるだけで十分。

(5)Goody Bagという名のお土産

最後に驚きなのが、Goody Bagという名の、参加してくれたお友達に渡すお土産。参加してくれたお友達全員に、お土産を渡すのが重要な慣例になっています。ここでも、いかにコストを抑えつつ、センスのあるプレゼントを用意するか、というのが勝負の分かれ目です。

Party Cityという巨大なパーティーグッズ専門店では、Goody Bag用のちいさなおもちゃを大量購入できるのですが、こういったところで、誕生日会のコンセプトとそれにあったプレゼントを考え、アイデアを練り、仕入れる。そう、まるで、結婚式の引き出物状態。結婚式の引き出物より悩んだかも。。。

その4.親にとっては絶好の社交場&こどもにとっては絶好の遊び場

そんな豪勢なNYC式誕生日会、あほらしい、と一蹴することもできるのですが、実は、これだけ人気があるのには理由がある。その理由とは、こういった誕生日会が親にとっては絶好の社交場であり、こどもにとっては絶好の遊び場になっているのです。

前述したように、様々な場所で行われる誕生日会は、要すれば、多くのアクティビティに参加する絶好のチャンス。わざわざ親が、こどものための週末イベントを調べなくても、誕生日会に参加するだけで、実は色んなアクティビティを楽しめちゃったりするのです。しかも、そういったアクティビティを、自分の学校や近所のお友達と一緒に楽しめる。こんな機会はぜひ積極的にとらえて子供にあげたい、と私なんかは思ってしまいます。

また、親にとっては、子供のお友達の親と親しくなる絶好のチャンス。こどもの教育、特に外国でのこどもの教育では、親同士のつながりや、そこから得られる情報というのは本当に貴重で重要なもの。誕生日会は、親は基本的にスナックを食べながら、見ているだけなので、とにかく親同士のコミュニケーションが必須になりますし、だからこそ、この時間を通じてお互いをよくしることができます。まして、それが毎週のごとくあって、しょっちゅう顔を合わせているとしたら。。。そりゃ親しくなるでしょう!

特にわたしのような外国人の親にとっては、娘のクラスメイトの親を除けば、同年代のこどものいる親にはなかなか会えないのが現実。職場でもママはいても、こどもの年齢や住んでいる地域が違うと、お互いの必要な情報が重ならないことが多い。よって、こどもの誕生日会では、とにかく、沢山の親御さんたちと親しくならなければ、と毎回必死につたない英語で話し続けたのが功を奏し、多くのママとも、パパともを、誕生日会を通じて得ることができたのでした。

その5.垣間見えたお誕生日会のもたらす功罪

ちなみに、ここまで書いたようなお誕生日会を開くには、かなりの費用がかかります。アメリカに来たばかりのころ、こんな豪華なお誕生日会をみて、うちは、こんなの無理。我が家は絶対やんない!と思ったのもつかの間。「外国人」の娘が少しでもお友達と仲良くなれるように、私たち親も、少しでも多くの家族とつながりができるように、という思いに負けて、結局NY滞在中の二度にわたる誕生日は二度ともNY式誕生日会を開きました。

一度目は、同じ誕生日のクラスメイトと共同開催、二度目は単独開催。いずれも、この誕生日会をきっかけに、娘も友達との親密度がぐっとあがり、クラスの中に溶け込んでいけましたし、私たち親も、多くの親友達とつながるきっかけになりました。わたしが、NYで築いたつながりの半分以上が、娘を通じたつながりです。そんな多くの素敵な友達家族に恵まれたきっかけのひとつには間違いなく誕生日会の開催があったと思います。

一方で、かなりお金がかかるので、だんだんみんな節約の方向にむかいます。4-6歳をピークにだんだん、誕生日会は地味にしていくという話を聞きました。この点は、NYで生活をし続けてみなければわからない点ですが。

そして、お金がかかる、という事実が影響を及ぼすのは、主催者側の家計だけではありません。招待を受ける側も、毎回それなりのプレゼントを用意します。誕生日会に参加する以上それなりに費用はかかるのです。とすると、何が起きるのか。公立学校では誕生日会に毎回参加しない子供が出てくる、のです。

その事実に気づいたのは、娘がKindergartenに進学してから。Preschoolは、私立であったこともあり、多くのご家庭が似たような家庭環境であり、みな、招待を出せば、都合がつきさえすれば積極的に参加するかんじでした。

ところが、公立のKindergartenに進学してから、参加者の顔ぶれが固定化していることに気づいたのです。そして、さらにいえば、参加者の多くが、白人層であることに私は気づきました。どういうことか。おそらく、誕生日会を主催する側は、子供が女の子であれば、クラスメイトの女の子全員に招待状を出しているはずです。なのに、参加者の顔ぶれが固定化しているその背景には、誕生日会に出席したら、きりがない、プレゼントのお金がかかりすぎる、という理由もひとつあるのではないかと想像しました。もちろん、色々なご家庭があるので、各家庭の方針があるのだとは思うのですが、あきらかに、クラスの人種構成と、誕生日会に参加するクラスメイトの人種構成が違ったため、そんな想像を膨らませたのです。

実際、わたしも娘のクラスの女の子全員に招待状を出しましたが、何人かの方からは、特に理由なく不参加の連絡をもらい、中には返事のない方もいました。そしてそういった方たちは、その後一度も娘のクラスのお友達の誕生日会でみかけたことはなかったのです。もちろん、単なる偶然かもしれませんが、それでもわたしはその背景にひそむなにかがあるのではないかなと思わざるを得なかったのでした。

お誕生日会は間違いなくこどもにとって楽しいイベントのひとつです。学校外でそんな楽しいイベントを共有できるお友達と、そうでないお友達が出てきてしまう可能性を秘めている。NY式豪華なお誕生日会がもたらすものが、いいものばかりではない、ということにも気づかされたのでした。

おまけ.NYC在住者向け詳細情報

については、恐怖!?NYCお誕生日会事情 -その2おすすめ誕生日会プレイス in ニューヨーク-にまとめましたのでご覧ください!

 

2 Comments on “恐怖!?NYCお誕生日会事情

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