Posted on 2月 2, 2017
学校への連絡にFAX!?=便利ツールを使おうよ!NY&香港の学校のコミュニケーションツールを紹介します=
ひさしぶりに「逆」カルチャーショックをうけました、この記事「欠席連絡はFaxで 小学校でメール不可の深い理由」を読んで。
ざっくりいうと、この記事によれば、「小学校の欠席連絡などに、FAXを義務付けるのはおかしい――。こう訴えた匿名ブログの記事が、ネット上で大きな反響を呼んでいる。」らしいのです。色々賛否両論が繰り広げられているようですが、記事の中でも仰天したのが、この部分。
以下引用+++++++++++++++++
東京都教委の義務教育指導課では1月30日、J-CASTニュースの取材に対し、学校によって違い、調査したことはないとしたうえで、次のように話す。「FAXは、都内では聞いたことがありませんが、電話で連絡したり、連絡帳を預けたりすることが多いと思います。連絡帳にしている学校でも、近所に友達がいないなどの理由があれば、電話やFAXでもいいとしているはずです。ただ、メールについては、連絡に使うのは極めて難しいでしょう。教員が保護者と私的な用件に使うなどの恐れがあり、外部の人とやり取りができないよう厳重に管理されているからです」
文科省の児童生徒課でも、「FAXは、あまり聞いたことがありません。電話か連絡帳が多いと思います。メールは、連絡に使うのを認めている学校はないのではないか」と取材に答えた。
引用終わり+++++++++++++++++
さて、ここで一言。
いまだに連絡帳なんですかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
おっと、興奮して思わず文字を大きくしてしまいました。。。はい、たしかに、四半世紀前、私がまだ小学生だったころ、連絡帳に欠席を記した上で、友達に委ねていました。同じ登校班のお友達に母が預けに行っていたと思います(というかそもそもほぼ皆勤賞だったためそういった機会はかなり限定的だった気がしますが)。
でも、でも、でも、Faxなんてないし、我が家は固定電話も敷いていません。Faxにしろとか言われたら、困り果てます。。。コンビニに行く時間なんて朝のクソ忙しいときにないし。涙。
いまどき、契約のサインだって、PDFで送りあったりしているのに、なぜだめなんだ!!上記で引用させて頂きました都教委の説明とやら(「保護者と私的な用件に使う恐れがあり」)もはっきりいってナンセンス極まりなく感じるのは私だけでしょうか。私的な用件に使いたいと思う人は、どんな手段を使っても使うだろうし、すべてのメールについて、例えばいつでも上長が職員のメールをチェックできるシステムにしておけばある程度そういった行為は防止できるだろうし、いくらでも防ぎようがあるのでは。。。
1.NYの小学校でのコミュニケーションツール(がんがん使うよ便利なツール)
NYにいたときに娘が通っていた公立学校では、メールや、その他外部の掲示板システムもフル活用していてとても便利でした。これで不便を感じたことはありません。日本でもこういったシステムが導入されていればいいのになあと、当時も思いましたし、前述の記事を読んだ今となってはそれを強く強く感じますので、ぜひここでご紹介したいと思います。
1-1.NYの小学校で*学校や先生とのコミュニケーションはすべてメール
クラスごとのメーリングリストが作られ、学校からの連絡は、宿題を除けば、すべてメールできました。いわゆる「お便り」もすべてPDFファイルでメールに添付されて送られてきました。
家に帰ってから食事の準備、宿題のチェック、寝かしつけ、その他家事、仕事の残りと追われていると、正直学校のかばんの中身をチェックする時間すら慌ててできないこともあります。また学校からのお便りを読もうと思って会社の鞄にいれて持ち歩くも結局会社に置き忘れて、いざ家で読みたいと思ったときに手元になかったり。というかそもそも家中散らかっていて、いい加減なわたしはなくしてしまったりも平気でします。
ところがメールで全部の連絡がくれば、後で参照するのも楽。検索もできるので、すぐに見つけられるし、時間がある隙にチャキチャキメールを読んで情報を整理することができるので、ありがたい限りでした。
親から先生になんらかの連絡があるときもメール。パートナーと情報を共有したいときは、Ccを落とせばいいだけなので、その後のコミュニケーションもよくわかりました。
1-2.NYの小学校で*クラスごとの掲示板(外部提供の掲示板を利用)
NYの小学校では、クラスごとの掲示板がありました。学校独自のWebsiteもありましたが、もっぱらクラスでは、こちらの外部提供のサイト(shutterfly)を使って、メンバー限定で写真やスケジュール等をシェアしたり、イベントへの参加可否の確認、保護者ボランティアの応募等を行っていました。たしかメールもこちらのサイト経由でクラスの保護者全員にしていたはず。
親がボランティアで参加した学校イベントの写真をアップすることができたりするので自ら写真もチェックできるし、我が家のようにパートナーと二人でカバーしあいながら学校のスケジュールを管理しなければならない家では、登録すればだれでもアクセスできるこのシステムは大変便利でした。
2.香港の小学校でのコミュニケーションツール(NYよりちょい不便)
さて香港の小学校はどうでしょうか。香港ではインターに通っているので、ローカルの公立学校とは少し違うかもしれませんのでこの点ご承知置きいただければ。実は香港にきてからは、この学校連絡に若干イライラしていました。が、冒頭の記事を読んで、あ!日本に比べると、全然香港の方が楽なのか?!と思ったり。
2-1.香港の小学校で*学校や先生とのコミュニケーション、基本はメール、ときどき紙のお便り
学校からの連絡事項、先生とのコミュニケーションはやっぱりほぼメール。学級通信も先生がPDFで作ってそれをおくってくださいます。ところが!なぜか授業料のインボイスとか、月間スケジュールとか、時々ある重要な連絡が、紙媒体で、こどもの連絡袋に入って持ってかえられてきます。結構不意打ちなので、いい加減な私は、チェックミスをすることもしばしば。。。
2-2.香港の小学校で*学童(アフタースクール)やボランティアの申し込みはすべてGoogle Formを使って
香港の小学校で、アフタースクール等の希望者だけのイベントの参加可否を確認するものについては、Google Formが使われています。NYで使っていた、shutterflyと違って、他の参加者や過去の自分の申し込み状況が一覧できないので若干使いづらいですが、、、紙に記入して申し込むよりは便利かなあ。先生方の負担も減るかと思います。
2-3.香港の小学校で*親同士のコミュニケーションはWhatsapp
ただ、一番困ってしまうのは、親同士のコミュニケーションは、なぜか、Whatsappが多い点。。いや、香港は、親同士だけではなく、業者との連絡とかですら、ひたすらWhatsapp。日本でいうところのLINEですね。。。これが不便。検索もできないし、いちいち全保護者の連絡先を登録しなければならないし、あとからの検索もできない(Whatsappを自身のプライベート携帯にしかインストールしていないこともあるせいか?)。
会社の携帯、プライベート携帯、会社のiPad、自分のiPad、それからラップトップ等一番近いデバイスでいつでも情報をチェックしたいのに、Whatsappは基本的に同時には一つのデバイスでのアクセスしか認められておらず(LINEもそうかな)これも不便。。。なんとかならんか、Whatsapp。。。。
3.まとめ
というわけで、日本の公立小学校もぜひ積極的に、上記のようなツールを導入していったらいかがでしょうか。余計なコストはかかりません。学校や先生方の管理もこちらのほうがよっぽどしやすいと思います。少なくともメールだけでも導入してはいかがでしょう。
情報セキュリティの観点から、こういった情報をGoogle等に渡すのはだめだ、、、ということであれば、まあ自分たちのウェブサイトを一から作り上げるしかないのですが、学校入学時に保護者全員からこういったツールを使いますということについて書面承諾をとるというプロセスを経るだけで学校側がクレームを受けることはなくなります。それに、そもそも、こういったことについて反対する親がどれだけいるのか、、、、なぞ。
NYから香港にきたとき、学校とのコミュニケーション等で非効率なこと多いなあと思いましたが、日本は携帯もなくてWindows 95も出ていなかった、四半世紀前とおなじ状況と思うと不便を感じるというか、不安になります。世に出てきた便利なツールを、リスクを踏まえて(ちゃんと検討していないだけかもしれませんが)どんどん利用していく、それはアメリカの強みだよなあと思いましたが、NYから香港にきて、日本の状況とも比べて、学校とのコミュニケーションにもそれを強く感じました。
ちなみに冒頭のFaxですが、、、Faxといえば、大学時代の教官の最初の授業での発言が忘れられません「盗聴される可能性がありますので、質問は必ずFaxでお願いします」との一言(その教官は、若干その他の先生方とは雰囲気が異なる方で、授業の形態もかなり一風変わっていらっしゃいましたが、、、)。そう、たしかに盗聴を恐れる場合は、たしかにFaxはメールよりも有効です。冒頭の学校が、盗聴をおそれているのであれば、上記の議論はすべてむだですのでご放念ください。
Posted on 11月 9, 2016
ダイバーシティの基盤、それは、ひとりひとりの「想像力」(2016アメリカ大統領選挙を踏まえて)
なにが?
昨日はアメリカ大統領選の日。予想もしなかった、
このショックは、
はじめて自分が故郷を遠く離れて生活をした国の現実を突きつけら
今日は平日ですが、この気持ちを書き留めずにはいられないので、
忘れられないNew Yorkの空気
わたしは、いまでも、生まれて初めてニューヨークのJFK空港に降り立った時、
街は汚い、怒鳴り声がしょっちゅう聞こえる、そんな街でも、町を歩いてるだけで、自分を覆っていた見えない殻が一気に崩されるような、感覚にとらわれ、町がが輝いて見えました。肌の色も髪の色も服装も体型もちがうひとたちが、自信に満ちた様子で、胸を張って歩いていて、そんな空気に圧倒され、その空気を全身でできる限り吸い取りたくて、思い切り深呼吸をしました。
初めてのニューヨークは2日ほどの滞在でしたが、その後実際に住むことになり、決して良い面だけではないこともわかりましたが、それでも、世界中から色んな人があつまりそして誰もが必死に生きているその街が持つ、多様性の輝きは、住むことによっても色あせず、むしろ住んでいく中で、この街の、そしてこの国の強さの源泉は、多様性なのだ、と強く思うようになりました。そして多様性を保持し続ける限りアメリカの成長は続くのではないかと思っていました。
想像しきれなかったGAP
だからこそ、まさか、トランプ大統領が生まれる日が来るなんて思ってもいなかった。まさか、、、とは思いつつ、アメリカの強さの源泉、多様性を受け入れるその大きな懐を捨てかねない大統領が生まれる、そのまさかが実現することがくるなんて!稚拙な表現ではありますが、都市部と地方の明確な結果の差は、アメリカの中のGAPがいかにおおきいものであり、これまで私は想像しきれてなかったものだ、ということを思い知らされました。ダイバーシティを放棄するという大統領を選択するにいたった人々の怒りや絶望はそれほど深かったのかもしれません。それを想像すらできなかった!
そして、、Brexit、米国大統領選挙、、、もしかしたら、わが故郷日本でも、いや世界中で、私の想像できないほどに同様のギャップが広がっているのではなかろうか。。。。いや、日本だって、その他の地域だって、これは隣の家の話ではないはず、、、そう思うと、なんともやるせない気分になりました。そして今のわたしは、何ができるんだろうと思ったときに、今日本で、世界で、何が起きているか、どこにギャップがあるのか、ギャップをなくしていくにはどうしたらいいのか、ということについて目をしっかりと向けて見極めていくことではないかなという思いに至りました。
多様性を受け入れる強さを
話はだいぶ変わりますが、先日、ある「イクメン」の話を聞いたときのエピソードを少し。
そのイクメンは、パートナーが出産されたばかりで、パタニティリーブ(育児休暇)も取得し、昼休みも家に帰り、夕方も早退しながらパートナーをサポートし育児・家事を行っているというこでした。
その話を聞いたとき、私は「素晴らしい人だなあ、やさしいなあ」と思いつつ、一方で、心の奥底でふと、「でもなんでそんなに相方のサポートが必要なんだろう。私は、そのころは一人で育児も家事もやっていたけどなあ」と思ってしまう自分がいて、そんな自分に気づいて、愕然としました。
同じ出産育児を体験していても、その出産育児は、私の体験であって、別の人の体験ではない。別の人は、違う出産育児をしていて、その大変さは千差万別にもかかわらず、わたしは自分の基準を勝手に当てはめて判断していたのです!ダイバーシティを推進すべきだと心の底から思っていたはずなのに。
自分以外の人の状況に想像力を及ぼし切れていない、自分の稚拙さ、至らなさ、バカさ加減にショックであるのと同時に、ダイバーシティの推進には一人一人の、自分以外の誰かの状況を想像する「想像力」「想像してみようとする姿勢」が不可欠だということを、ふと実感する出来事でした。自分とは違う人の状況を想像しなければ、多様性を受け入れることなんて絶対にできず、同じ環境で同じバックグランドを持った人たちといることがただただ快適になっていってしまい、そこで思考が停止して、何も生み出さなくなってしまうのだということを。
もっと「想像力」を高めなければならない
そんなことを最近考えていたのですが、ふと今日、今回の大統領選挙でも、Brexitのときも、わたしは、そこに潜んでいる大きなGAPについて想像力を巡らせることが出来ていなかったのかもなあと思いました。
想像力を高めて何が起きているのかを見極めて、そこに大きなGAPがあるならば、それを是正するために何ができるのか考え行動していくことが、こどもたちの将来のためにも私たちがやっていかなければならないことなのなかもしれません。
そして、もし私たちのが社会が本当に多様性を失う方向に進んでいくのであれば、そこでもまた、個人個人が想像力を働かせながら多様性を確保してくように働きかけていかなければならない、わたしはそう思うのです。
びっくりするくらい自由な空気を吸えたあの多様性にあふれる社会を広げるではなく世界からなくしていくなんてこと、してはいけない。。。
Posted on 10月 31, 2016
ところ変われば祭りも変わる=HALLOWEEN編=
今日はハロウィン。日本のハロウィン熱も年々高まっているよう。SNSでも、日本の友達のこどもたちの多くが仮装している写真がアップされていて、楽しいなあと思って拝見しています。本日付の日経新聞によれば、2016年のハロウィンの市場規模は、ついにバレンタインデーの市場規模を上回ったそう。
今日は、ニューヨークと香港のハロウィンをご紹介♪
ニューヨーク
ハロウィンの発祥はケルト人ということですが、現在のハロウィンの本場はやはりアメリカかと。NYにいたときのハロウィンは、本格的でびっくりしたものです。
9月頃からスーパーは大小様々なかぼちゃがつまれ、各家庭ではジャックオーランタンを作り、家々はハロウィンの飾りで彩られます。
学校でもこどもたちは仮装してハロウィンパレードを行い、近所を練り歩く。先生たちの仮装だって相当気合が入っています。
当日は夜になると、マンション内、ご近所、ときには、近場の有名なスポット(例えば、ニューヨークでは、UpperWestの69stあたりなんかは、通りの家々がハロウィーンデコレーションになっていて、多くの人たちが集まってTrick or Treatと言って回っています。)をこどもたちと回るのが恒例で、とっても楽しいイベントになっています。
こどもがいる家もいない家も、その日はたくさんのお菓子を用意して、こどもたちがノックしたらお菓子をあげます。配布用小袋お菓子がたくさん店頭に並ぶのもこの時期ならでは。
大人だって負けていません。当日の夕方近くなると、平日にもかかわらず、本格的な仮装を施した大人たちとすれ違います(みな仕事はどうした!←たぶんそっちのけ。法律事務所ですらそうでした笑)。薄暗い黄昏時に、鬼の仮装をしたマッチョなおじさんとすれちがったときは、本気でどきっとしたのを今でも懐かしく思い出します。
私もハロウィンの日は仕事を定時で切り上げて、家に帰り、娘とTrick or treatといってまわったものです。ただ、仮装をするには、この時期nyは本当に寒い。。。なので服を選ばないと大変なことになります。
ハロウィンが終わると、街は「ホリデーモード」に変わっていきます。11月のThanksgivings、そして、12月のクリスマス等のお祝い、そしてニューイヤー、、ハロウィンは、ここから二ヶ月のなんとなく街全体が浮き足立つ時期のスタートなのです。
香港
さて、香港。中華圏の香港では、ハロウィンイベントをあまり期待していなかったのですが、いえいえ、香港もハロウィンは超盛り上がります。
世界中から人が集まっているインターナショナル都市ですし、宗教色が比較的薄い都市だからか、盛り上がるイベントはなんでも取り入れようとする空気がこの都市にはあります。そういった意味では東京と近いかもしれません。ハロウィン、クリスマス、お正月、旧正月、イースター、端午節、中秋、、、ナドナド。
ダウンジャケットを羽織ってハロウィンパレードをしたニューヨークとは異なり、香港はようやく涼しい風がふくようになってきたなあーくらい。というわけで、「ハロウィン気分」には少々物足りない気温ではありますが、いやいやどうして香港だってハロウィンはもりあがります。
うちのアパートは巨大団地なので、共有スペースでは、地元のお祭りみたいに出店が出て、こどもたちが(大人たちも)めいめい仮装をしてもりあがります(はじめて、参加したときは、日本の、自治体主催で近所の公園や学校で行われる夏の盆踊りを思い出しました)。
もちろんこどもたちが近所をまわってTrick or Treatするのも毎年恒例。小分袋にはいった大きなお菓子袋が店頭に並ぶのも、アメリカの時と同じです。スーパーには大小のかぼちゃが並ぶのも一緒。インターナショナルシティだなと実感します。
そして、東京でいうと六本木のような場所(ランカイフォン)では、仮装した大人たちがどんちゃん騒ぎを繰り広げます。
特筆すべき特徴は、、、お化けや仮装が、、、アメリカよりコワイ。笑。完全に独断と偏見ですが。
なんでかなあと思ってかんがえたのですが、その理由は、アジアテイストが加わっているからだ!と気づきました。
日本で生まれ育ったドメドメ人間のわたしにとって、ドラキュラやフランケンシュタイン、魔女といった西洋の「こわいものたち」は、どこか「異文化」のミステリアスなものにうつります。幼いときにみた、アダムスファミリーのように、どこか、おかしくて、そして美しいものに映るのです、不思議なことに。
だからいくら、リアルなドラキュラの仮装だって、あんまり怖くない。
一方で、少しでもアジアンテイストになると、一気に怖さがひきあがります。なぜなら私にとってはより身近でリアルなだから。。。
香港で最大人気のアミューズメントパークであるオーシャンパークにこの時期いってみると、中はハロウィンモード全開。でもかなりアジアンテイストで、、、、ハロウィンシーズンのディズニーランドでは決して見ない、漢字が刻まれている、アジア式の石墓や、お札?がそこらじゅうにはられている。。。薄暗くなるとホントコワイ。
パークの中で歩いているゾンビも、繰り返しますが、リアルでホントにホントにコワイ。特にこわかったのは、赤く血塗られている包帯を目に巻いて(目を潰されている設定?)、血まみれの肉まんをもって歩いている昔の中国のおばあさん風のゾンビ。ただでさえ、お化け屋敷とかほんと嫌いなわたしにとって、あれはかなりビビりました。
オーシャンパークの中だけではなく、街中の一般の人の仮装もなんだかちょっぴり「リアル」さを追求しているかのような仮装が多い気がしてなかなか迫力満点な香港のハロウィンなのです。
同じイベントでも少しずつテイストが異なるハロウィン。日本のハロウィンは、わたしが日本を去ってからだいぶ様相が一変したんだろうなあと想像しています。お祭り好きの人間としては、ぜひ、日本の最近のハロウィンも体験したいものです♫
Posted on 9月 16, 2016
ああ夏休み◎娘6歳、日本の小学校に一人短期留学をさせてみた
さて、学校が始まりました。日本では2学期が、香港やアメリカでは新学期がスタートです。
前回「ああ夏休み◎学童ないけど、どうしよう in NYC」でも紹介しましたが、この夏6歳の娘は、香港で通っている学校が夏休みに入った週末から日本に飛び、関西の祖父母宅にホームステイさせていただき、近所に住む従姉が通う公立小学校に3週間通い、残り3週間は曽祖母の家に遊びに行くなど「日本の夏」を満喫しました。
今日は、そんな娘の日本の小学校短期留学体験について、ご紹介したいと思います。
きっかけ
きっかけは、日本語に対する危機感。3歳のときからアメリカへ行き、2年間のアメリカ生活では、親に話しかける時ですら英語になるほど、どっぷり英語環境に浸かっていた娘。香港に来てからは、日本に帰国する回数があがったこと、祖父母と時差がほぼなくなり毎日喋ることができるようになったことから日本語がある程度戻ってきましたが、それでも、同年代の子どもと同じような日本語力とはいえず。。。
アメリカにいたときから、アメリカの長い夏休みと日本の短い夏休みとのギャップを利用してこどもを日本の学校に一時的に送る人がいるというのは知っていましたので、我が家もこれを利用することに。
準備
まずは、娘単独のホームステイについて、お世話になることになる義両親と義妹さんに連絡し、快諾していただきました。
そして、娘が通うことになる学校のホームページをチェックし、連絡先を入手。運良く、メールアドレスが掲載されていましたので、そのメールアドレス宛に5ページ超に及ぶ依頼信を(夫が)作成。
依頼信には、我が家の紹介、娘の日本語力レベル、その他の科目のレベル、受けてきた教育などについても記載。体験入学が実現した際には、両親は香港に残りつつ、1人で祖父母宅に滞在しながら通うといったような説明も記載しました。
夫の熱のこもった嘆願書ならぬ依頼信をメールで送るとすぐに教頭先生から快諾の返事がありました♪
そして、両親なしの祖父母宅ステイができるように、冬休みには、二週間の一人ホームステイも経験させました。
いざ、学校へ
さて香港の学校が夏休みにはいった後の日曜日いよいよ日本へ。
一人短期留学の予行練習として、冬休みにも一人で祖父母宅で2週間ホームステイしていたのですが(6歳の娘がひとりで飛行機に乗って日本に行った話(上)シリーズご参照)、そのときとは違って、今度はフライトはお父さんと。学校の先生に挨拶するためにも、本プロジェクトの最高責任者であるお父さんが休みを取って日本にまでついていきました。
わたしは、6週間離れることにまず不安がいっぱい。彼女が生まれてこの方6週間も離れるなんてことなかったので。冬に2週間一人ホームステイしているときは、後半1週間は毎晩電話をかけてきて半泣きだったし。。。。皆が前を向いて座る教室スタイルにすら慣れていないうちの子が日本の学校になじめるのかしら。。。。と考えだすと不安が不安をよび落ち着きませんでした。
さて、当の本人はというと、初登校の日、最初はものすごく緊張して、挨拶のときも、担任の先生の後ろに隠れてしまったとか。それでも、海外で育った子が同じクラス&同じマンションにいて仲良くしてもらったりして、初日から充実感一杯の顔で帰ってきたようです。その後も、みんなにやさしく&サポートしていただき、本当に楽しくて楽しくてしようがない日々だったようです。親の私の方が寂しくて、毎日Fact Timeするも、「ママ!今忙しいから!」と速攻で切られたり。楽しんでいる証拠だなと思いつつも、娘の独り立ちがちょっぴりさびしい母でした。笑
短期留学の感想
さて、私はリモートでしか様子はわかりませんでしたが、娘の短期留学で感じたこと、香港・NYとの違いを中心に、3つ挙げておきたいと思います。
その① わかりやすく安心感のあるカリキュラム
これはもうひとえに、私が日本で生まれ育ったからだと思いますが、とにかくカリキュラムがわかりやすいっ!そして、着実に伸びていることがわかるので、ちゃんとやっているんだなという安心感が大変強かったです。
その大きな要因はなんだろう。そう思って、まず気づいたのが、教科書やドリルがあること。笑。NYでも香港でも、教科書がない学校にいっている(た)ので、いまいち、学期や学年全体でやることと現在の進捗状況がよくわからなかったのですが、教科書があると、それは一目瞭然。わかりやすい目標がないと動けない典型的な受け身人間の発言ですが、やはり親としては全体感が見えるという教科書はありがたい存在でした。
さらにいうと、、しっかり基礎を身に着けさせて次に進もうとするやり方が、より「ちゃんと学んでいる!」という感想を親に持ちやすくさせていたのだと思います。テストがあって理解できているかわかるし、漢字も九九もできるまでやらせる、繰り返させる、というのを徹底的にやらせてくれる印象がありました。
香港でいっているインターは、自ら調べて学んでいこうという姿勢を追及するところで、理解をすることに重点を置いており、ドリルの繰り返し練習とか、問題を解くスピードとかは特に重視しておらず、そこに不安を覚えていたのでなおさら、日本の学校のスタイルが「懐かしい」と同時に、安心感にあふれるものだったのだと思います。
その② 「皆と一緒がいい」
学校が始まった日、かえってきて娘はすぐに夫にこういいました。「私以外はみんなランドセルだった。わたしもほしい。水着とかも全部一緒がいい。」と。
少なからずびっくりしました。娘は、学校がはじまるまえに、「学校に行くのは3週間だから、自分がもともと持っている鞄とかでいいよ」といっていたのでなおさら。
たしかに、香港でもNYでも「○○ちゃんも××ちゃんも、これを持っているからわたしもそれを持ちたい」というようなことをいうことはあったのですが、なんでもかんでも一緒がいいということはあまりなかったからです。服装にしても、自分の好きなものを持っていくのがクールだ、みんな違って当たり前、違うのがかっこいいという価値観の中で暮らしていた娘が、25年前の自分と同じ価値観になっている!ということに驚きました。
私が学生の頃、みんな違ってみんないい、ということはオトナは口をそろえて言うけれども、いざ求められることは、みな同じようにふるまうこと、でした。その中で、優等生になるべく、決められた枠の中で動くことが最善だと学び、その枠からはみ出す人に対しては、しらーっとした視線を送る、私は、そんな嫌なこどもでした。もしかしたら、「空気を読んで」「人と違うことをできるだけ避けたい」と思いながら日々仕事をしているわたしは、本質的には今もかわっていないかもしれません。そんな自分が本当に嫌なので、こどもにはそうなってほしくない、自分でいいと思ったら人と違っても乗り越える強さを身に着けてもらいたい、と思って育て、教育環境を選んできたので、、娘の発言には少しショックでした。
とはいえ、まあ、いきなり日本語もつたない中で、知らない子の中で入っていく以上、そう思うのも仕方ないかな。日本の学校だからどうこう、という話でもない気もしています。私の子供時代に比べるとびっくりするくらい、ランドセルはカラフルになっていましたし!笑。みんな違うのが昔よりは「当たり前」になってきているのかもしれません。
結局、少しでも不安を取り除けるなら、少しでもそれでお友達の輪に入れるのであれば、というわけで、娘命の夫は、ランドセルにとどまらず、体操服、水着、鍵盤ハーモニカ、図工セット等等、すべてを一気に買いそろえていました。サマーキャンプに比べたら安上がりだーっと思っていたけれども、物を買いそろえるだけでも結構な出費になりました。笑
その③驚くべき日本語回復力
日本の小学校は本当に本当に楽しかったよう。毎日クラスのお友達と一緒に楽しそうにかえってきましたし、帰宅後も近所に住む従姉弟も毎日遊んでくれて、週末も一緒に色んな所に行けて大変充実した毎日だったようす。
英語を一切使わない環境に入り、しかも日本の学校が楽しかったため、娘の日本語は、驚くほどの進化を遂げました。毎日電話でしゃべっても、その違いが明らかでした。
NYにいたときは、自分はアメリカ人であると固く主張していた娘ですが(これはアメリカ教育の大きな特徴かと!)、香港でインターに入ってからは、日本人であることを強く意識するようになっていました。だからこそ、日本に「戻って」日本の学校で学び日本の文化に触れることが、うれしかったのでしょう。日本語の本も、日本のアニメも積極的にみて、日本語だけではなく、日本の文化、日本人の考え方をどんどん吸収していき、こころなしか、写真にうつるときのポーズまで「日本の」小学生になっていました。
言葉でいえば、滞在先が兵庫県だったこともあり、関西弁まで身に着けました。「ほんま?」というちょっと不思議なイントネーションの関西弁を聞いたときは本当に驚くと同時に、それだけ楽しめていることがわかってうれしかったです。
香港に戻ってきたタイミングでは、完全に日本語脳になっており、ふと口をついて出る言葉が日本語に。たった6週間でこうなるということは、逆に言うと、本帰国した際には、英語が失われるスピードも早いんだろうなと実感しました。海外に住んでいて子供の日本語に不安を持っていらっしゃる方は、日本への短期留学は本当におすすめです。
まとめ
日本で、むちゃくちゃ楽しく充実した夏休みを過ごしてきた娘。心身ともに大きく成長してかえってきました。それもこれも、温かく迎え入れてくださった、学校、先生、クラスメイトのお友達やお友達の親御さん、そして預かって下さっていた義両親、色々なイベントのアレンジをしてくださった、義妹さん家族の、大きな大きな大きなサポートがあったからこそです。
本当に本当にありがとうございました
Posted on 7月 20, 2016
ああ夏休み◎学童ないけど、どうしよう in NYC
7月に入りました。日本の公立小学校も残すところ1学期はあと数日でしょうか。夏休みはもうすぐそこです。
夏休み。この言葉を思い浮かべるだけで、大人になった今でも、どこかワクワクしてしまう魔法の言葉、、、のはずなんですが。子どもが就学したのちの働く親にとってはなかなかどうして、頭を悩ますワードでもあるのです。
子どもが保育園に通っている間は、夏休みも普段通りに保育園に送っていればよかったのですが、いったんこどもが就学すると、子どもの夏休みの過ごし方は、なかなか悩ましい問題です。それはきっと日本も海外も一緒。というわけで、今日はNYでの子供たちの夏の過ごし方をご紹介。
そもそも夏休みがめっちゃ長い。
少し話がそれますが、私が通っていた中学&高校は、海の日から夏休みがスタートして、二学期の始業式は、なぜが9月の第2週の月曜日でした(私の記憶が確かならば)。他の学校より一週間長いだけだったのですが、それでもなんて素晴らしい学校なんだ!と感動したものです。私が同級生とディズニーランドに繰り出すのも、9月の第1週。殆ど待ち時間なくアトラクションを楽しむたびに、わが校の「長い」夏休みのありがたさをかみしめていたものです。
1週間の長い休みですら有り難かった夏休み。NYCの学校の夏休みは、一週間長い、なんてもんじゃありません。6月後半から8月末までみっちり2か月半あるのです。
そして、この2か月半の夏休み、子どもにより充実した夏休みを送ってもらおうと多くの親が創意工夫をしているのは、日本もNYCも同じ。むしろ長い分、親の「創意工夫」プレッシャーは日本より大きいといえます。
夏は学童がない in NY
日本では、学期中に利用している学童保育を休みの日も継続して利用できる、というシステムがメジャーなのではないでしょうか。とはいえ、長期の夏休みをもっと有効活用させてあげたい、だけど仕事を休めない!!!といった複雑な思いを抱えていらっしゃるお母様方が多いというのは耳にします。保育園児と小学生の子供を抱える私の姉もその一人。
さて、NYではどうだったか。普段、Afterschoolという名の学童保育のようなもの(学校が民間業者に委託し、民間業者が学校のスペースを使っていろんな習い事を提供していました)に高いお金を払って通わせていたのですが、学期中ですら、なにかとお休みになるAfterschool。慌ててかわりのベビーシッターを用意したり夫婦で交代でお迎えにいったり、なんかしていましたが、そんなAfterschoolですから、当然?夏休みはありません。夏休みは、夏「休み」!それが基本。
ではどうするか?NYで働く多くの親が利用するのが、「サマーキャンプ」です。
サマーキャンプ
サマー「キャンプ」といいますが、別に山小屋にいって飯盒炊爨やキャンプファイヤーをしたりするいわゆる「キャンプ」をするわけではありません。あ、いや、正確にいうと、そういうキャンププログラムを提供しているサマーキャンプもあったりしますが、ここでいうSummer Campとは、夏休み期間中に、こどもに提供される、様々なアクティビティプログラムの総称です。
夏が近づいてくると、驚くほどあらゆる種類のサマーキャンプの情報が飛び交います。色々な施設、組織、等等が様々な”Summer Camp”を提供していて、親たちは、自分たちの旅行のタイミングとうまく組み合わせられるように、そしてこどもの興味や成長、年齢とうまくあうように、そして予算に見合うように、サマーキャンプを選んでいきます。
サマーキャンプの種類は、様々。多くの場合、1週間単位で選択ができて、長くなればなるほど、割安になっていきます。
こどもシアターでミュージカルを学んでいくキャンプもあれば(TADA! Theater)、
郊外(New Jersey)にいって自然の中で水遊びやスポーツをやったりするのもあれば(Spring Lake Day Camp)、
ロボット作りもあれば(Robofun)、
総合スポーツ施設が提供するスポーツプログラムもあります。
NYCで我が家が行かせていたのは、Chelsea Pierという総合スポーツ施設が提供しているサマーキャンプで、娘はGymnasticsコースをとっていました。朝から預かってくれて、延長預かりもあり、午前中は、本格的な器械体操を習いつつ、午後は総合スポーツ施設の強みを生かして毎日違うアクティビティを提供してくれていました。サッカー、バスケットボール、クルージング、ボーリング、ロッククライミング、スケート、水遊び等。毎日めちゃくちゃ楽しそうでした。
NY在住の方で、サマースクールをお探しの方は結構おすすめです→NYC Chelsea Pier Summer Camp
お金の匂いがするところには、かならず商売がある、ざ・あめりか。笑。「恐怖!?NYCお誕生日会事情」や「恐怖!?NYCお誕生日会事情 -その2おすすめ誕生日会プレイス in ニューヨーク-」で記載したような誕生日パーティーを提供するような子供用施設では、サマーキャンプだって提供しちゃうのはある意味当然なのかも。
ただ、、、、高い。
問題は値段です。
NYは、基本的にサービスの質が価格に比例しています。値段が安くても平均的に悪くない日本、マクドナルドでも0円でスマイルをもらえ、コンビニでも人が休むことなく丁寧に働いている日本とは違いますから、良いプログラムはべらぼうに高い。ぎゃくに中途半端な値段だと、こどもを単純に野に放って?遊ばせるだけ、というものになってしまいます。
保育園ですら、(BREXITのために最近為替変動が激しいですが1ドル100円と考えると)一月20万円超が普通のNYCですから、サマーキャンプだって、高いのです。涙。そこで、皆それぞれの家庭で色々な工夫をするのですが、外国人ならではのよくやる工夫法がありました。
「外国人」ならではの工夫
長い子供の夏休みをより充実したものにするためにNYで知り合った働く「外国人」ママがやっていた工夫の一つが、子供を母国に一人で送るというもの。
昨年の時点(子供が5-6歳)で複数人のママ友が、母国の実家にこどもを一人で送り、夏休みの間に現地の学校に行かせたりしていました。こどもに別の国の体験もさせてあげられるし、母国語のキャッチアップにもなるしでとてもよいよ、と。
夫の強い希望もあり、今年我が家は、長い夏休みの約半分を日本に送ることに決めました。
そのために、我が家は、まず、予行練習として、2015年末の冬に6歳の娘を一人で日本に送って二週間おじいちゃん&おばあちゃん宅でステイさせて頂きました(「6歳の娘がひとりで飛行機に乗って日本に行った話(上)」「6歳の娘がひとりで飛行機に乗って日本に行った話(中)」「6歳の娘がひとりで飛行機に乗って日本に行った話(下)」記事ご参照♪)。
そして今夏いよいよ本番として、再びおじいちゃん&おばあちゃんの家に一人でステイさせていただき、今度は、3週間日本の小学校に通い、残りの3週間は学校なしで日本の夏休みを経験させていただくことに。かくして、現在娘は、親元を離れ日本の小学校二年生に編入し3週間の体験入学中。香港の我が家は、元気印が一人減ってしまいなんだかしずか~になっています。
公立小学校の体験入学についての詳細はまた別記事で記載しますが、滞在させていただいている、夫の両親&妹さんご家族、学校の先生、ご近所の皆さまのフルサポートのお陰様で、ものすごい充実した日々を送っているようです。そのため、親にも殆ど電話をしてこないほど。話すたびに聞こえてくる日本語は、わが娘ながら見紛うほどの上達ぶり。
周囲に迷惑ばかりかけてしまう企画なので、手放しでおすすめ!!!とは言い切れないものの、それでもこのようなチャンスを与えてくださった皆様に感謝してもしきれないほどいい経験を与えることが出来ているなあと今実感しています。
追伸★香港
ちなみに、夏休みが長い香港にも、NYCと同じようなサマースクールプログラムが多数存在します。我々は巨大な団地に住んでいるのですが、団地の共有スペースで居住者向に提供されるサマーキャンププログラムがあるほど。香港では、ほかにも、日本でも有名なYMCAがいろいろなプログラムを提供していたり、これまたびっくりするほど色々なサマーキャンプがあるようです。
ところが、「外国人」が多い香港では、夏休みを利用して祖国に帰る人多数!日本人のファミリーでは、こどもを日本の小学校に体験入学に送るということをやっている人が予想以上に多い!自分がこどもの頃は田舎の小学校に通っていたこともあってか?、夏休み直前の三週間だけ体験入学で来るという子には出会わなかったような気が。。。ところが、香港で話を聞くと、かなりメジャーな夏休みの過ごし方だったりして、面白いなあとおもいました。
さてさてさて、皆様もどうぞ良い夏休みをお過ごしください!わたしも、外に出ると眼鏡が曇るくらい湿度がいっぱいの香港でなんとか乗り切りたいと思います。
Have a wonderful vacation!!!
Posted on 6月 4, 2016
乳児の子育て:ところ変われば~知ってる?赤ちゃん向けサプリ~
ああ、なんと、まあ前回の更新からほぼ2か月も立ってしまいました!なんたること!娘には、継続は力だ、決めたことはきちんとやり続けなさいと、口をすっぱくして言い続けているのに、、、。しょうがない。
さて、ひさしぶりの投稿は、何を書こうかな、と迷っていたのですが、お題を迷っていたらますます更新が滞るので、軽めの情報発信から再開したいと思います。
我が家の第二子も先日7か月を迎えました。離乳食も二回食を迎え、1歳未満で必要な予防接種はすべて受け終わり次回の健診&予防接種は1歳児健診。早いものです。第一子と第二子が6歳差であることもあり、また、第一子は3歳までは日本で子育てしていたこともあり、時の流れのせいなのか、はたまた海外にいるせいなのか、6年前とは勝手が違うことも多くて驚くこともしばしば。第一子のときとの違いで驚いたことを、いくつかご紹介します。
今日は赤ちゃん用サプリについて。
ある日、オランダで子育てをしていた友人と話をしていたときのこと。久しぶりにオランダに帰るけど、香港では売っていない赤ちゃん用のビタミンDサプリを買ってこようか?といわれました。
???赤ちゃん用のサプリってなんだろ。
友人曰く、「オランダでは日照時間が短いこともあるのか、病院では、生まれた翌日から、一日一回ビタミンDのサプリを赤ちゃんに与えることを指導されるよー。4歳くらいまで続けていたよ。香港とかアジアの国では、そういったサプリがメジャーではないみたいだけど」と。「オランダ人の体格が大きいのは、このビタミンDを小さいときから摂取しているからかもね(笑)」。
オランダ人の体格が大きいのがビタミンDのせいかどうかは置いておいて、非常に興味深いなと思った私。日本では赤ちゃん用サプリなんてついぞ聞いたことがない。だけど、いいものだったらぜひ使ってみたい。多くの国が導入しているならやってみてもいいんじゃないかな。
そう思って、英語でググったところ、たくさんの商品をネットで見つけることができました。特にアメリカのWebsiteで多くヒット。そして、今まで聞いた限りでは、カナダ、アメリカ、ブラジル、オーストラリアでは、特にビタミンDは母乳からの摂取が難しいという理由で、母乳を続ける限りは与えることが指導されることが多いようです。
サプリ大国あめりか?
サプリメントに対しては、抵抗感が強かった私。必要な栄養素は当然自然の食物から摂取すべし、と育てられてきました。学校でも同じような指導があったと思いますし、「サプリの弊害」といった記事を新聞等で読んだことはなんどもあります。私の周囲だけではなく、おそらく日本ではそういった考えが強く、サプリに対する抵抗感を持つ方も多いのではないでしょうか。
そしてそんな私はアメリカに行ってびっくり。あらゆるところにサプリメント専門ショップがあるニューヨーク。スタバ、コンビニ兼薬局についでよくみかけるサプリショップ。最初みたときは、あーアメリカだなーと笑っていましたが、わたしもだんだんとサプリを利用するようになり、あんだけ毛嫌いしていた自分がうそのように、CoQ10を大量購入するように。笑
妊娠中も、まず最初になされる医師指導が、妊娠用サプリ(Prenatal Vitamin)をのみなさい、というもので驚きました。
日本で第一子を妊娠中に、日本で飲みなさいといわれていたのは、葉酸のサプリのみ。それ以外の栄養素については、「バランスの良い食事を心がけて」摂取するようにという指導でした。わざわざ栄養士指導があったほど!だからこそ、妊婦に必要な栄養素はすべて含まれている?Prenatal Vitaminを飲むべし!というサプリ重視?指導には、若干カルチャーショックを受けると同時に、合理主義のアメリカらしいなと思ったものです。(ちなみに香港は日本に近く、栄養バランスよくするように指導がありました)
だからこそ、乳児用のサプリも、アメリカではあって、日本ではない、というのも、妙に納得したものです。
赤ちゃん用ビタミンDサプリ、ほんとに大丈夫?
ではでは、赤ちゃん用ビタミンDサプリって、ほんとに使っていいものでしょうか。
ビタミンDは骨を丈夫にするために必要な栄養素。しかし最近は、過度な紫外線対策等が原因でビタミンD不足が原因となって乳幼児のくる病が増えているそうです(参考記事:「くる病」乳幼児に増加 ビタミンD欠乏が原因)。最近は日本でも、くる病予防を乳児健診のときにビタミンDを注射で打つことがあるそうですが、それ以外は基本的に食事からの摂取を求められているかと思います。
そういったことを考えると、ビタミンDのサプリは一定の意味がありそう!しかも、アメリカやオランダ等の先進国でメジャーなら大きな問題はないだろう。。。ということで、我が家は、ビタミンDのサプリを息子ちゃんに一日一回与えています。
しかし、過剰摂取には、副作用もあるようで、その使い方には要注意のようです。厚生労働省が纏めているこのサイトに、ビタミンDの効能、過剰摂取の場合の弊害等についてまとめているので参考になります(「統合医療」情報発信サイト―ビタミンD―)(※これは、米国の政府機関が発信している情報を日本語に訳して紹介しているものになります)。
要すれば、過剰摂取を避けるためには、サプリを利用するにしても、かかりつけ医と相談しながらやっていくのがベストということでしょう。
ただ、そもそもそういった乳幼児用ビタミンDサプリがあること自体知らなかったら、より良い手段を相談する材料もないわけで、日本の育児の常識にとらわれず、世界の育児情報に目を向けていくと、色々と勉強になるし選択肢が広がっていくなあと思ったのでした。そしてわたしのブログが、そういった情報提供の一助となればいいなとも思い今回の記事にまとめてみました。ご参考なれば幸いです。
Posted on 3月 31, 2016
復職=本当にこれでよかったのかと迷う自分へ=
今日は4月1日。日本は桜が見頃を迎えたとのニュースを見て、もう数年味わっていない日本の春を懐かしく思い返しています。香港も昨日から急に蒸し暑さを増してきました。いよいよ、香港なりの春到来というところでしょうか。
さて、昨日のSNSでは、「今日が保育園最終日」という投稿があり、また「明日から保育園」といったような投稿を多くみかけ、新しい年度がいよいよスタートするんだなと感じています。アメリカにいる間は4月=年度の初めというものを強く認識しなかったのですが、、、今年は、①娘が日本にいたら保育園を卒園するタイミングだということ、②息子が日本にいたら保育園に入園するタイミングである可能性が高いということ、それすなわち③自分が日本企業に復職したこと、④いよいよ勤務開始して10年目を迎えるということ、から4月1日を強く認識しています。
そう、報告が遅れましたが、3月15日付で、育児休職から復職しました。復職先は、新卒から勤務している日本企業の、香港法人です。
復職する前は、大きな大きな不安と葛藤がありました。そして復職して2週間がたった今も、少しだけ小さくなった不安と、少しだけ大きくなった葛藤と闘っています。
きっと私とおなじような不安と葛藤を抱えながら、4月1日に新たなステージを迎える親はおおいのではないでしょうか。特に、育児休職から復職しようとしている方は、わたしと同じような不安と仕事復帰に向けた気持ちの高揚と、で張り詰めた気持ちの人が多いのではないでしょうか。
そんな方々に向けて、そしてなにより自分に向けて、メッセージを。。。
不安や葛藤は続く
今回わたしは、第二子が5か月になろうとしているタイミングで復職しました。第一子のときは生後6か月での復職でした。
第一子のときは保育園に預けての復職ですが、保育園がほとんどない香港では、一日中住み込みのお手伝いさんに赤ん坊を預けることになります。長女のときとはまるで違うその環境に私は正直不安を隠せません。
第一子のときよりも心に余裕があるためか、育児を楽しめるようになった分、一瞬で過ぎ去ってしまう赤ちゃんとの貴重な時間を自らの手で止めて、復職していいんだろうか、という葛藤も第一子のときよりも大きいです。
そして私は経験上知っています。その不安や葛藤はずっと続くということを。こどもと離れて働き続ける限り(少なくとも、娘が6歳になった今も続いていますし、この先まだ数年つづきそうな気配は漂っています)。
不安や葛藤の波は、いつでもざぶん、ざぶん、と自分の心の真ん中に止まることなく打ち寄せてきます。そして、ときどき、高波になって襲ってきます。朝、1時間しか一緒にいれずに離れなきゃいけないとき、職場で搾乳をしているとき、こどもが熱を出した時、「会社に行かないで」と泣かれるとき、「ひとりで食事をするのが寂しいから」とFace Timeで職場に電話してくるとき、そしてなにより、帰宅してこどもの屈託のない笑顔をみたときに。
不安や葛藤は続くんです。こどもが2か月で復職しても、5か月で復職しても、1歳で復職しても、3歳で復職しても、、結局は続くんです。だから、「こんなに子どもがまだ小さいのに復職してよかったんだろうか」と悩まなくていいんです。どのタイミングで復職しても結局不安は消えないんですから。
日本では、0歳児で保育園にいれることについて「早すぎる」と考える人が多い気がします。日本ではいまだ三歳児神話を唱えるひとがいるくらいなので、きっと1歳での復職についてだって「早すぎる」と悩むお母さんが多いのではないでしょうか。でも「早すぎる」復職に自分を責める必要はないんです。(そもそもアメリカや香港に比べると、日本の育児休職は制度も実態もめちゃくちゃ長いですし。。。この点はまた今度)。どんなタイミングで復職しても、働き続ける限り、不安や葛藤は続くのです。それが嫌ならすっぱり仕事をあきらめるしかないんです。
でも、仕事したいんだよね?だったら復職のタイミングについて自分を責める、なんて無駄なことはやめにしなきゃ。
子どもは育つ
大丈夫。子どもは育つ。
自分が一緒にいる時間が少なくたって、その分いろんな人の多彩な愛情を受けてしっかり育つ。
それも私は知っているはず。ごんちゃん(娘)はしっかり育っている。やさしくて愛情にあふれる人懐っこい子に育っている。なのに、何を不安に思っているの?二人目も大丈夫。
たとえ短い時間でも、ちゃんとその限られた時間に向き合ってアンテナを張っていれば大丈夫。家に帰ったときに、思いっきりハグして、いっぱい「愛しているよ」とつたえてあげれば、それだけで大丈夫。その他の点が少し(だいぶ?)不足していたって大丈夫。
こどもが少し寂しい思いをしても、自分は親からいっぱい愛されていると知っていれば、その寂しさを乗り越えて、むしろ強くたくましく成長してくれるはず。そう信じて、6年間、上の子を育ててきました。欠点もあるけど、元気で明るい、なにより愛情を知っているこどもに育ってくれた気がしています。
胸を張ろう
「ああ、わたしはなんてダメな母親なんだ」と何度思ったことでしょう。
こんなに子どもに寂しい思いをさせてまで働く意味があるんだろうか、こんなにまで育児家事をガタガタにして他人任せにしてしまってまで働く意味ってあるんだろうか、、、
会社にはいくらでも私のかわりなんていて、わたしのやっている仕事なんてほんの些細なことにすぎなくて、社会に与える影響なんて、広大な海’の中における泡一つみたいなもので、、、だけどこどもにとっては、わたしは、彼らの生活の大半を占める大きな存在であるのに、、、
散々散々悩んできました。自信も持てませんでした。そして今も別に自信の欠片もありません。
だけど、やっぱりわたしは働きたいと思って働きました。だったら、胸を張らなきゃいけない。現時点で全然胸を張れていませんが、胸を張れと、自分自身に言い聞かせたいと思います。
たしかに家でこどもにつきっきりになるより、育児の点ではダメダメな母親かもしれない。だけど、それ以外の「なにか」をこどもに見せられる、はず。仕事にむける熱い姿勢とか、そういった立派なものをみせられないかもしれないけど、「なんかよくわからないけど、いっつもドタバタしている」おかあさんをみて、「なにか」を感じてくれるはず(すくなくとも、働いてお金を稼ぐことで、少しだけ良い教育環境や楽しい旅行のチャンスを与えられるはず)。
完璧な母親にはなれないけれど、自分は自分なりにベストをつくしている限り、胸を張ろう。
自分の育児スタイルに自信を持もたなきゃ、その自信のなさはこどもに伝播していしまうはず。逆に、働いていることに、自分の育児スタイルに胸を張っていれば、こどもも一緒にそれを誇らしく感じてくれるはず。
最後に
自分を鼓舞するために書いた、ということもあり、、、なんだか、とりとめのない文章になってしまいました。それでも書かずにはいられませんでした。私と同じような思いを抱いている人は絶対多いから。
子どもとの愛おしい時間を放棄して働きに出ることに、今朝もまた、私は、不安や葛藤を感じています。だけど、きつめの口紅を塗ってヒールを履いて自信をつけて、オフィス街に繰り出していこうと思います。一日頑張って疲れて帰宅したあとに子どもの笑顔に出会う瞬間は、至福の瞬間。そんな最高の瞬間を味わえるのは、日中一緒にいれないからこそ、かもしれない。そんな至福の瞬間を楽しみに今日も繰り出すのです。
きっと大丈夫。
Posted on 3月 28, 2016
◎子供の学校との付き合い方シリーズ2◎海外で働きながら学校とうまく付き合う三つのヒント
前回(「◎子供の学校との付き合い方シリーズ1◎こどもの学校にかかわることって必要?」)に引き続き、今回も、子どもの学校との付き合い方シリーズ第二弾。
学校に積極的にかかわるのが必要といっても、実際どうしたらいいの?日々を回すのでいっぱいいっぱいで、そんな時間の余裕も気持ちの余裕もない!!!!という声にお応えして(?)私なりに編み出してきた、うまく乗り切る三つのヒントをご紹介します。特に英語に悩み苦しむ海外在住の保護者の方には参考になるかも。
ヒントその1.クラス全員の保護者に協力が求められる場面では、積極的に前に出る。
1stステージは、これ。一部のボランティアだけではなく、学校行事か何かでクラス全員の保護者が協力を求められるような場面が少なからず出てくるでしょう。これは、積極的に「取りに」行ってください。全員に協力が求められるものであり、大なり小なり皆が参加するのであれば、大変そうなものを取りに行く。ヒントその2にもつながりますが、少ない回数しか貢献できないのであれば猶更、その限られたチャンスで、一番大変なものをとりにいき、一番目立つポジションを狙いにいってください。
また、ささやかなテクニックですが、クラス委員(Class Parent)をやっていらっしゃるような保護者の方が、クラスに協力を呼び掛けたり、保護者にメールを出した時は、いの一番に返事をしましょう!
とりまとめの保護者の方が、一番困るのは、何かをメール等で投げかけても「うんともすんとも」反応が返ってこないこと、だとか(Class Parentをやっているママ友は大体口をそろえてそう言います)。メールを受けた保護者の方も、学校関係に不慣れであったりすることから周囲の様子を伺って「誰かが返事をしているのを見てから返事をしよう」と躊躇してしまうもの。その口火を切るのがポイントです。私はメールのレスが早い方ではない(というか普段はかなり遅い)のですが、それでも可能な限りその辺は気を付けて、Class Parentの方からメールがきたら、全員返信で早く返すように心がけています。そしてそのメールでは、かならずとりまとめの保護者の方への感謝の気持ちも言及します。
些細なことかもしれませんが、意外とこういった小さな協力の積み重ねが大事だったりするのです。
ヒントその2.少ない回数でもインパクトを狙う
さて、全員協力が求められるようなもので、積極的に前に出られるようになったら第二ステージです。
第二ステージは、全員参加のボランティアでなくても、手を挙げて参加する。ただし、ポイントは、その際に、インパクトを狙うこと!フルタイムで外勤をしていると、やはり早々簡単に学校行事には参加できない。数は限定的でも、ちょっと変わったことをやると、先生にも、生徒にも、そして保護者の方にも印象に残ります。
私は毎回これに頭をひねっていました。
NYにいたとき、私が学校に参加できるのは、出勤前の時間のみ。その時間を使って、朝の本読み担当をやったり、教室の飾りつけをやったりしました。いずれも学校での拘束時間は短いのですが、いかんせん、インパクトを狙わなければならないので、準備は深夜や早朝にコツコツと。実際にやったいくつかのボランティアは以下のとおり。
実際にやったボランティア例1)音楽を使って本読み。
NYの娘の学校では、Parent Readerという保護者が毎朝こどもに絵本を読む、という企画がありました。これに私は何度かトライ。。。しかし、娘にすら直され、そして直しきれずに呆れられる、私の英語。。。(アメリカを離れて半年以上たった最近なんてさらに劣化中)。そんな巨大な英語コンプレックスを抱えている私が、どうやってParent Readerを乗り切るか。そしてインパクトを残すか。。。と考えた結果、やった工夫が。。。
Pete the Catという、オーディオ(歌つき)がある人気の絵本を持ち込んで、一緒に歌って踊りながら絵本を読むという戦略です。ネット上にオーディオがあるので、それを流しながら、子どもたちと一緒に歌うのです。英語が通じないという恐怖から解放されるし、一方で子供たちは、大盛り上がり。先生にも”Best ever parents reading”といってもらえました。
この絵本は、娘も大好きで、アメリカでは人気の絵本。お話もアメリカらしく?前向きなお話なので、おすすめです。オーディオはこのリンク先(Pete the Cat Songs and Videos)にあるのでぜひご活用下さい!
実際にやったボランティア例2)紙芝居を作る。
さて、オーディオを使うという、ちょっとこずるい手を使ってしまった私。Parent Readerというボランティアは、朝の出勤前にできるので恰好のターゲットなのですが、英語が苦手なわたしにはハードルは高いのです。そして次に考えた手段は、紙芝居。
紙芝居というものをアメリカであまり見たことがなかったので、やってみると面白いかも!ということで、かぐや姫の紙芝居を手作りしてこれをParent Reader(本読みボランティア)で披露しました。
ただ、思いつくのは簡単でも、いざ紙芝居作りをはじめると大変で、明日の朝本番という段階でまだ色塗りすら全然できておらず、友人に仕事帰りに手伝ってもらうという、はた迷惑な企画になってしまったのでした。しかも!しかも!!!友人に作業させたまま私は娘の寝かしつけで、寝落ちしてしまうという迷惑この上ないものに。。。(冒頭の漫画ご参照。。。)ああ、その節は本当に迷惑をかけました、友よ。。。
友人に迷惑をかけまくったこの企画でしたが、友人のサポートもあり結果的に、子供たちにも先生にも、これまた大ヒット、となったのでした。特に、先生は、日本の文化をこどもに教えてあげるということ、紙芝居という慣れないものをこどもにみせてあげられるということ、そして日本の昔話を題材にしたこと、ついて、とても良かった、と感動してくれました。
実際にやったボランティア例3)教室の飾りつけの折り紙を折る。
本読みボランティア以外にも、何度か頑張ったボランティアが、これ。NYの娘の学校では、毎月教室の外の掲示板やドアに飾りつけをして、クラス毎に競い合っていました(そのために親が駆り出されるのはどうなんだ、、、という感じですが)。毎回Class Parentのお母さんがアイデアを出しては、季節に応じた飾りつけをするのですが、私はここで、日本の伝統文化折り紙を大活用!
深夜一人で眠気と闘いながら黙々と折り紙を折り続け、翌朝学校に持っていき、これを掲示板に貼って飾りつけを行いました。
海外でママ友を作るための5つのヒント(英語のできない人向け)でも記載したとおり、アメリカでは、謎なFar Eastの国Japan文化は、何かと、多くの保護者や先生に大きなインパクトを残します。日本の小学生であれば誰でも折れる鶴を折った瞬間、なんていう素晴らしい技術だ!と感動される世界です。100円ショップで大量に買い込んだ折り紙で、深夜にひたすら折り紙をし続けたことが、何度あっただろうか。。。
空いている時間にできて、仕事に支障をきたさないのに、インパクトを残せるので、折り紙というのは、わたしにとっては、最強の武器でした。
ヒントその3.自分で提案する
さて、学校側から「やってください」とお願いされるボランティアでインパクトを残して自信をつけたら、最終ステージは、これ。自分で提案してプロジェクトを学校でする、です。
日本の学校ではもしかしたら違うのかもしれませんが、NYや香港(インターナショナルスクール)では、わたし、こんなこと、子供たちの教室でやりますよ、と持ち込み企画をすると、結構先生方は喜んでくださってどんどんやってください!といってくださいます。
学校側から提示される日時や企画では、都合がつかなくても、自分で持ち込む企画だと、仕事との調整もつきやすい。しかも、他の人はそんなことあんまりしないので、印象にも残るのです。
どんなことでもいいのです。私は、これまで、折り紙教室をやったり、お料理教室をやったりしました。NYを去るときは、娘のお別れ会も勝手に企画。笑。いずれも、日本人にとっては超簡単だけど、日本人ではない人にとっては物珍しい日本文化のフル活用です。折り紙教室では、正方形にきった包装紙をたくさん用意して、みんなで兜を作ったり、お料理教室では海苔巻きをつくったり、お別れ会ではしそふりかけのおにぎりを配ったり。やりたい放題ですが、これまた、子供たちにも、親にも、先生たちにも、強い印象を残すことに成功した&みんなに喜んでもらえた、と思っています。
最後に
私がボランティアで色んな企画をするたびに、娘はとても得意気でした。
特にNYの学校では、唯一の純粋アジア人で当初は英語も第一言語ではないこともあり、自信がなさそうだった娘。元来面倒くさがりで、人と違ったことをやるのがあまり好きではない私がボランティアで色々頑張ってこれた背景には、こういった企画を親である私が学校ですることによって、彼女がマイノリティながらにして自信をつけていくために少しでも役に立てば、という親としての必死な思いがありました。
親バカかもしれませんが、そして過剰な干渉だったのかもしれませんが、こういった企画をやったことで、娘が学校の中で少し「目立つ」存在になれ、自信をつけることに繋がったのではないかな、と今でも思っています。
さて、海外に住んでいる人も、日本に住んでいる人も、フルタイム勤務でも、そうでなくても、せっかくこどもがいく学校ですので、色んな方法でかかわってみませんか?既存のやり方にとらわれないこと、これが楽しみながら無理のない範囲で学校にかかわるコツかもしれません。
Posted on 3月 27, 2016
◎子供の学校との付き合い方シリーズ1◎こどもの学校にかかわることって必要?
日本では春休みが始まりましたね。娘の0歳児からの保育園のお友達も、保育園のお別れ会を終え、来月からは小学生。早いものです。そして、本当に感慨深い。
さて、こどもが小学校になると、保育園ではあまり求められてこなかった、学校行事やPTA活動に親の参加が求められることも増えてくるでしょう。海外でも然りです。でも働きながらってやっぱり限界がありますよね。。。多くのお母さんが頭を悩ませていると思われる、子どもの学校とのかかわり方について、私も模索中ではありますが、娘が日本よりも一足早く就学してから一年半、考えてきたこと、やってきこと、について今日は、少しご紹介できればと思っています。
今日は、そもそも、子供の学校に積極的にかかわることが必要かどうか、について、思うところを書きたいと思います。
親の「ボランティア」がかなり重要なNYや香港の学校
NYでは公立の学校に、香港ではインターナショナルスクールに通っている娘ですが、いずれの学校でも、多くの場面で親のボランティアが求められていました&います。
例えば、毎日の作業だと、図書館の本の整理の手伝いとか、本読みだとか。それなりに大きなイベントにも必ずといっていいほど保護者のボランティアが参加しており、遠足や社会科見学の引率、料理教室の手伝い、教室の飾りつけ、バザー、等々、、、枚挙にいとまなし。
NYでも香港でも、クラスでは、Class Parentという名のボランティアの保護者がいて、積極的にこういった作業を手伝ったり、先生とその他の保護者をつなぐ役目をしたり。一部のClass Parentは、ほぼ毎日学校に顔を出し、なんらかの手伝いを行ってくださっています。
日本の小学校に娘を通わせていたわけではないので、日本の小学校については自分自身が子供だった時の記憶に基づいてるに過ぎないのですが、おそらく20数年前の埼玉の公立小学校よりも、より積極的な保護者の協力が求められている気がします。
そして私は、可能な限り、それらに積極的にかかわるようにしていました。それが、必要だと思ったからです。なぜ学校に積極的に関与することが必要だと考えたか、その三つの理由を今日はご紹介します。
<理由その①「不完全」な自分の子育てを補うために>
わたしは、働いていて、普段の娘の様子を把握できないからこそ、学校にかかわることが大事だと思っています。
少しずるがしこい考えかもしれませんが、学校行事に可能な限りかかわることで、ママ友を作り、先生の間にも顔を売ることで、そういったクラスメイトのお母さんや、先生たちから、自分の「足りない」子育てをサポートしてもらうという発想です。
学校の様子を教えてもらう
前述したClass Parentの方などは、ほぼ毎日学校に顔を出しているといっても過言ではありません。先生たちとのつながりも強いですし、こどもたちの教室の様子もよく見ています。そういった方たちに自分の可能な範囲で協力して、できる限りつながって仲良くなると、こどもの学校での様子を教えてくださいます。これが本当にむちゃくちゃ大事!
保育園では、連絡帳を通じてその日一日の出来事を教えてもらえたり、また送り迎えのときに先生と立ち話をして娘の様子を教えてもらったりしましたが、就学すると、そういった連絡帳は基本的になくなり、こどもから話を聞くしか学校の様子を詳しく知る方法がなくなります。それでも、外に働きに出ていると、子どもと一緒にいることができる時間は、朝1時間とか、夜1時間-2時間がせいぜい。。しかも、食事やら寝かしつけやらでばったばた!!!
子供の方もまだ幼いと、具体的にどんなことがあったという説明を順を追ってわかりやすく説明することはできませんし、せっかく親と一緒にいられる短い時間に、学校の話をわざわざ報告するより、今ママがいるから一緒に遊んでほしい、本を読んでほしい、とかそういった要請が強くなり学校での報告はないがしろにされます。
助けてもらう
さらに言うと、、、学校にボランティアで積極的に関与されている保護者の方は、ボランティアをやっているくらいなので、とってもいい人が多い!
自分のできるボランティア活動は、時間の制約があってたかが知れているかもしれませんが、それでも可能な限りお手伝いさせていただくと、とても感謝してくれます。そして、こちらが困ったときには、積極的に助けてくださいます。
特にClass Parentをやっていらっしゃるような方は、上の学年にこどもがいたりして学校に詳しかったり、地元に詳しかったりするので、新しい土地に来てわからないことがあったり、新しい学校で手探り状態のときには、もうびっくりするくらい多くのサポートをしてくださったりするのです。共働きで、学校イベントに参加できないとか、お迎えに行けないとか、そういったときも、数少ないながらも積極的に学校イベントにかかわる中で自分の家庭の状態をそういった方たちに話しているので、「大丈夫?」「何か手伝い必要?」と声をかけてくださったり。そのほかにも、わたしは、地元のスーパーの情報やら、こどもの習い事の情報やら、いろんな情報を都度都度教えてもらってきていますし、時には、いらなくなった子供服をもらったり、、、なんてことまで!
働いているからこそ、自分の「不完全な」子育てを、子どものクラスメートの保護者の方々、学校の先生に支えてもらって補完する、、、、そのためにも、できる限り学校には積極的にかかわることが大事だと私は思っているのです。
<理由その②子どもの学校は「社会」との大事なつながり―自分の世界を広げるチャンス―>
時間がないから、参加はできない、と言い切るのは簡単ですが、学校という「社会」への参加のチャンスを逃してしまうのはとても勿体ない、と私は思っています。特に海外にいる場合。
わたしのこれまでのつたない経験上、海外で楽しく暮らすコツのひとつが、「その地に根付いているコミュニティーと密にかかわること」。そして、こどもの学校というのは、地域のコミュニティと関係を持つための、非常に重要な手段なんです。
英語でコミュニケーションをとるのが苦手なわたしは、何もお膳立てがない中で、海外で、身一つで新しい環境に乗りこんで友達を作るのが苦手です。NYの学校でも、授業などで知り合った特定の友達と一対一で仲良くなるのはできましたが、パーティーや学校イベントに積極的に顔を出して、沢山の人と積極的に仲良くなる、というのはどうしても英語に対する苦手意識が全面に出て、できませんでした。
しかし、娘の学校となれば、「やらなければ」という強制力が働きますし、こどもという共通項があるため、話題にも事欠きません。子供同士が仲良く遊ぶし、親同士も同世代だったりするので、家族全体での付き合いが可能で、週末なども一緒に遊ぶこともしばしば。そうすると、より一層親しくなっていきます。しかも、学校を通じて知り合う人は、まさに、地元に根付いている人が多い。娘を通じて広がった世界で、わたしはより、NYを、そして香港を感じてきました。
学校を通じて知り合う保護者の方々の職業やバックグラウンドは全く違うので、自分の視点も広げてくれます。自分ひとりだと、せいぜい職場や、日本人つながり、くらいしか広がらない世界を、いっきに広げてくれて、海外生活をより色彩豊かにしてくれるもの、それが娘の存在であり、娘の学校に積極的に参加する大きな理由の一つなんです。これって日本の小学校にも共通する話ですよね。
<理由その③やっぱり楽しい>
と、まあ、色々とグダグダと書きましたが、結局、娘の学校に参加して、先生たちや、保護者の方々と仲良くなるのは、楽しいです。前述したように、外国にいる、ということもあるせいかもしれませんが、ともすれば、会社×家族×日本人つながり、だけで止まってしまいそうな人間関係が一挙に広がります。保護者の方は職業も違いますし、考え方も、出身国も違う。世界が広がるとワクワクして楽しい。
それに、働きながらでも、できる限り、学校ボランティアに貢献して、より大きな効果を残せるものは何か、、、と考えるのも楽しい。既存のボランティアではなくて、自分なりの工夫を加えて参加してインパクトを残すにはどうしたらいいのか、、、と毎回頭をひねるのも楽しいのです(この点は、次回くわしく!)。
そして何より、、、学校に顔を出して、私の顔をみた瞬間の、娘のクシャクシャになった笑顔をみると、ああ、やってよかった、もう一回やろうと思うのです。
次回は
次回は、「海外で働きながら学校とうまく付き合う三つのヒント」について書きたいと思います。
いくら学校に積極的にかかわったほうがいいよ、とはいえ、「いや!時間がないから無理!」となってしまいますよね。まして、海外にいたら、第一言語ではない空間にボランティアで参加していくなんて勇気がいります。
というわけで、私が、英語に巨大なコンプレックスを抱えながら&時間に制約がある中で、これまでどうやって学校に貢献してきたか、どうやったらうまくいったか、について次回は書いていきたいと思います◎
Posted on 3月 11, 2016
◎ご報告◎雑誌に寄稿しました
本ブログをきっかけに、株式会社 研修出版さんよりお話を頂き、初めて雑誌に寄稿しました!
寄稿させていただいたのは、「月刊OLマニュアル」3月号。働く女性の悩みに答えるということに主眼を置いている月刊誌。ブログを読んでくださったご担当者よりご連絡をいただき、わたしは、「海外ワーキングガール事情」というコーナーに、寄稿させていただきました。
ご依頼を頂いたときは、ブログが認められた気がして、とても嬉しかった一方で、どんな話を書いたらいいものか、と悩み、はじめは全然筆が進みませんでした。しかし、自分がここ数年歩いている少し「ズレている」経験を共有することで、読んでくださった方を少しでも勇気づけ、背中を押すことができればそれでいいか!と割り切ると、つたない文章ながら一気に書き上げることができました。
書き上げた後は、こんな内容で大丈夫なのかな、と不安でしたが、ご担当者の方から、「私自身読んでいて勇気づけられた」といったご趣旨のメールを頂き、よかった、一人でもそう思っていただけた!と本当に嬉しかったです。
電子書籍等でも購入可能なようです(こちらより)。ご興味ある方は、ぽちっとしていただけましたら幸いです。
研修出版のご担当者様、素敵な機会を頂きまして、どうもありがとうございました!