保育園の服装規制、本当に必要?

アメリカと日本の保育園/小学校を比較するときに、真っ先に私の中に浮かんでくる言葉は、「自由」v.「規律」。もちろん(?)アメリカの学校が「自由」で日本の学校が「規律」。これらの言葉による対比は多くの側面で当てはまることだと思っているのですが、今日は、特に印象的である服装規制についての比較と、それに伴う私の感想を記載したいと思います。

突然ですが、以下の写真をご覧ください。

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娘です。休日でも、ハロウィンでもありません。何でもない日の朝の、Preschoolへの登校時の写真です。昨夏(4歳時)の写真ですが、娘はすでに服装や持ち物に対する並々ならぬこだわりを持っており、爪にはマニキュア、頭にはヘアバンドや、派手なピン、洋服も林家パー子を彷彿とさせるようなワンピース。この日はなぜか、羽が生えてますね。

ニューヨークの小学校や幼稚園、保育園

制服のないPreschoolでは、服装規制や持ち物規制がほとんどありませんでした。公園やジムで遊べる恰好をしてください、という程度。こどもの安全と快適さを考慮し、親と子供が自己責任で服を選ぶという形でした。今通っている小学校は、公立では珍しく制服がありますが、制服をキチンときてさえいれば、髪飾りなどその他の部分に対して厳しく言われることはありません。制服をきちんと着なければ注意を受けてしまうので、特に女の子たちは銘々のおしゃれを精いっぱい制服以外のところで楽しんでいる印象を受けます(ちなみに娘の学校は例外で、基本的に公立小学校は私服)。

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日本の小学校や幼稚園、保育園

少なくとも自分自身の経験上、それから親としての経験上、このような自由は日本では認められてこなかった気がします。

まず、保育園。娘の保育園では、スカートがだめでした。せいぜい、許されたのは、シンプルなワンピースの下にスパッツを履く、といったことくらいだったと記憶しています。ヘアバンドやピンなどの髪飾りも、危ないからという理由で禁止。許可されていたのはヘアゴムだけだったような。さらに、こどもが引っ張って危ないとうことでフード付きの洋服や、オーバーオールもだめでした。娘の保育園ではないですが、親戚の子供の保育園では、小さいリボンがついているヘアゴムもだめで、認められるのはシンプルなカラーゴムのみ、とか。

幼稚園も、とにかく制服以外のものは一切認められていませんでした。自分の写真を振り返っても、ネックレスを付けていたり、派手な髪飾りをつけて幼稚園に登園している様子は見当たりません(親に確認していないので記憶違いかもしれませんが)。まして、羽なんてつけてはいません。小学校については、田舎の公立の小学校でのびのびやっていたので、服装も自由でしたが、それでも娘の学校やニューヨークの町を歩く子供たちのような自由な恰好をしている子供たちはいませんでした。そもそも、学年ごとに定められた帽子をかぶって登下校しなければ注意を受けてましたし。

この違いはどこからくるの?

私立の学校であれば、それぞれの学校のマーケティング戦略があるので服装について規制を敷くのは納得です。それに従いたくないのであれば、その学校を選択しなければ良いだけの話。しかしながら、わたしは、公立の学校でも、日本では、目に見える&見えないルールで服装について縛られていた印象を強く受けます。この違いは何からくるのでしょうか。

上記で述べた保育園や幼稚園での服装規定は、まずは「安全の確保」という目的があるというのは理解します。それから「子供同士の差を減らし無用な争いを避ける」という理由もあるでしょう。でも、実はこれって、すべてマネジメント側の都合から押し付けられている側面が強い気がするのです。

「安全の確保」といっても、おしゃれを意識する子供たち(3歳くらい~)であれば、集団生活の中であっても、監督者がきちんとみていれば、安全を確保することは可能なはずです。なぜなら、子供たちは別に危険物を持ち歩いているわけではないのですから。

「無用な争いを避ける」というのも、結局、その仲裁に入らなければならない監督者の手間を省くことに主眼が置かれている気がしてなりません。むしろそれぞれ違う恰好をしている中で、こどもたちは、個々人が全く違うものであること、差がある=個性があるというのは素晴らしいことであることを学び、それぞれの趣向を見つけて魅力的に成長していくのではないでしょうか。

私は、娘が(日本人の私からすれば)とんでもない恰好で学校で行くのをみたときに、「そういった恰好は日本に帰ったら、学校に着ていっちゃダメなんだよ。今はいいけど、日本にかえったときは、ちゃんとわかってね」と娘に伝えました。娘の返事は「なんでだめなの?」。そして答えに窮する私。そう、私自身、「だめ」だということは頭に刷り込まれているものの、なぜだめかといわれると自分自身が納得する答えを出せなかったのです。

見かけを統一化しても成り立つ社会

と、ここまで、日本の学校の服装規制について否定的な意見を書いてきましたが、実は私自身この服装規制によって困ったことはあまりありません。こどもの立場のときは、「そういうものか」と納得して甘受していましたし、逆に、こずるかった私は、ルールに従っていない友達をみつけてたら、「それは禁止されているんだよ、いけないんだー」とその子供に注意をするような典型的な嫌な奴でした。子供を保育園に預ける親の立場としても、服装規制に引っ掛かるようなものは、買わなければいいわけですし、むしろ「学校で禁止されているからそれは買わないよ」と言って、学校の規制を都合よく、ものをほしがる娘の説得材料に用いていました。服装規制で、安全を確保し無用な争いを避けられるのは、親として好都合ですし、なんの反対もありませんでした。

でもいざ、ニューヨークにきて、娘が自由にファッションを楽しんでいるのをみると、考えが少しずつ変わっていきました。なぜならファッションを自分の判断で楽しむことにより、娘は、日本ではあまり見られなった感性をメキメキと育んでいきましたためです(年齢に伴う単なる成長なのかもしれませんが。笑)。娘は、友達が皆それぞれ異なる恰好をしているので、それぞれのおしゃれポイントに刺激を受けて自分のファッションに取り入れていくことはありますが、「あの子の持っているものがほしい」とか主張してそっくり真似をするということはなく、むしろ自分自身も人とは違ったファッションを追求したいといったようなこどもにこの2年間で成長したような印象を受けます。

ニューヨークの学校では、とにかく、人と違うことが良しとされます。そして、その価値観の上にたたなければ、成り立たない社会だと思うのです。特にニューヨークは、世界中から多くの人が集まり、それぞれの生まれた国も文化も全く違う。アメリカ人の間でも、白人がいて、ヒスパニックがいて、黒人がいて、アジア人がいる。皆同じなんてありえないのです。

服装規制に関していえば、例えば、髪質だって各人種で全く異なるのです。アフリカ系アメリカンの子供たちが、派手なビーズを付けたりして細かいブレードで髪の毛をまとめているのは、もちろん文化的なものもあると思いますが、髪質にも関係すると思うのです。彼らの髪質の場合、髪の毛をまとめるには、ブレードがすごく便利な髪型なんだということを実はアメリカに来て初めて知りました。過度な服装規制により、見た目の個性をつぶすことは、各人種や民族、文化の個性をつぶすことになり、ひいてはアメリカ社会の強みをつぶしてしまうことになるのではないかと思うのです。

かたや日本はどうでしょうか。基本的に、全員同じ見た目のアジア系民族。髪質だって寄ってたっている文化だって一緒。よって前述のような服装規制を敷いても成り立つんじゃないでしょうか。見た目の個性をつぶしても、それは、個々人のコントロール可能な範囲の話なので、受け入れられているのではないでしょうか。

でも、いつまでもそれでいいのか、それは、私には疑問です。国境の垣根が低くなっている中で、皆が一緒という前提にたった体制を維持し続けるのは、果たして我々の社会にとって、私たちのこどもにとって良いことなのでしょうか。

幼少期の学校で得る価値観というのは、一生、その人に影響を及ぼし続けるものではないかと思っています。少なくとも私はそうです。人と違うこと、に対する恐怖心といったものは、実は幼少期のこういった「みんな一緒」という制度設計の中で少しずつ、少しずつ育まれていったのではないかと思うのです。

みなさんはどう思われますか。

子連れ海外赴任で事前にやっておくべき3つのこと

海外赴任という辞令を受けたとき、お子さんがいる場合、やはり一番気になるのは子育て環境なのではないでしょうか。私の経験と反省をふまえ、子連れ海外赴任で最低限事前にやっておくべき3つのことを記録しておきたいと思います。

その1.最低2年先まで見据え育児教育環境の事前調査と確保

働く親にとって、日中子供を預かってくれる施設の確保は絶対です。そしてできることなら、可能な限り良い環境を提供したいというのが、多くの親に共通する願いのはず。そのため、子供の育児教育環境の事前調査と確保は必須作業です。

(1)子供が未就学児である場合

とにかく調べて、アプローチ

日本のように、朝7時半から延長保育を用いれば8時過ぎ、ひいては10時過ぎまで預かってくれるような施設は、実は世界中を見渡しても少ないのではないでしょうか。少なくとも、私の知る限り、ニューヨークではベビーシッター文化が根付いているせいか、Day Careのサービスもどんなに長くても7時半まで。多くのPreschoolやDay Careサービスの預かり時間が4時まで、とか、5時までとか。週1回は半日保育である施設もしばしば。待機児童問題が叫ばれてはいますが、ベビーシッターや祖父母のヘルプがなく、お父さん&お母さんだけで、なんとか子育てができる環境が整っている日本って実はすごい国だと実感したのを今でも覚えています。

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赴任先の国、地域によって生活スタイルが異なる以上、提供される保育サービスも全く異なるはず。現地で働いている人がどうやって子育てを行っているのか、ネットや口コミで事前に調査し、自分の赴任後の生活にマッチするような保育サービスのパターンを想定する。その上で、実際にサービス提供施設を探し確保しなければなりません。ベビーシッターについては、絶対に、生活にある程度慣れ現地の事情に精通した上で、何人も面談し、相手を良く見極めた上で雇うべきだと思ったので、事前に用意はせず、口コミとネット情報から、とにかく保育時間が長いところをリスト化して個別にメールを送って空き状況を確認していきました。

ただ、良い施設は、当然誰もが利用したいはず。Waiting Listがいっぱいで入れないと断られることもしばしば。とにかく、良いと思った施設にはとにかくメールを送り、空き状況を確認、Waiting Listに名前を載せられるのであれば載せる、断られても何度もネゴをする、という積極性が重要です。

 

情報の集め方

  • ネット:
    なんと便利な世の中なんでしょう。とにかくネットに情報があふれています。とくに、現地の言葉で調べれば、結構出てきます。
  • 口コミ:
    とにかく手当たり次第、その土地に住んだことのある人にコンタクトをします。子供がいない人でもコンタクトをして、現地の子持ちで働いている友達を紹介してもらい情報を入手。恥ずかしがっていたり、迷惑かも、と思っている場合じゃありません。口コミはやはり最大の情報源。困ったときはお互い様ですし、とにかく、知り合いの知り合いでも、躊躇することなく情報を聞いて回りましょう。その際日本人の情報だけではなく、ローカルの子持ちで働いている人の情報もできれば得るべきです。
  • 会社:
    赴任先のオフィスの総務部などが情報を提供してくれることもあります。
  • 外務省が提供する各国地域の領事情報:
    外務省が各国地域の生活情報の一環としてこどもの教育に関する情報を提供してくれています。とくに日本人が少ないような地域では、こういった情報は頼りになると思います。日本語ですし。
  • 当該都市の大学が提供する情報:
    案外使えるのが、これ。赴任先の都市に大きな大学がある場合、当該大学が、子連れの教員や生徒のためにDay Careのリストを提供していることが多いです。大学が提供しているリストなので、ある程度信頼度は高く、私もこれを大いに活用しました。

 

必ず事前に見学を

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手抜き自己満足料理ばんざい!(その3)手作業5分!魚の香草オーブン焼

ニューヨークでは、お肉はとってもおいしいですが、豊富な種類の新鮮な魚を手に入れるのは東京に比べて難しい。それでも、大きくて回転の速いスーパー(Whole FoodsCitarellaなどなど)にいけば、結構いけてるお魚君たちに巡り会えます。こんなかんじ。

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しかし、ぱっと写真をみてもわかるように、種類が豊富といっても豊富なのは切り身の魚ではなく、、、丸ごとの大きい魚たち。島国日本生まれとしては、渡米当時、魚のない生活にたえられず、魚を求めてふらふらこういった魚屋さんにきてましたが、いかんせん、面倒くさがりな私。フィレ以外の魚もたべたいけれど、魚をさばくの面倒くさい。魚をさばく瞬間は好きなのですが、後処理が嫌。まな板を熱湯消毒したり、とった内臓を別の袋にいれて捨てたり、、、。やりたくない。

そんな私を救ってくれたのがこのレシピ。日本では、もっぱら、鰺が激安セールのときにやっていました。魚屋さんで、内臓だけとってもらったらあとは面倒くさい魚の処理はほぼなし。

 

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材料

  • 青魚(日本では鰺) 大きめの魚の場合は2尾、小さめの魚の場合は4尾くらい
  • タマネギ 1-2個
  • トマト 適量
  • その他冷蔵庫にある野菜なんでも(キャベツ、キノコ、ブロッコリー、ジャガイモなどもおいしかった)
  • ハーブ(好きなものなんでも可。タイム、バジル、ローズマリー等々) 適量
  • レモン(あれば。なくても可)適量
  • 塩コショウ 適量
  • 白ワイン(なければ料理酒) 適量
  • オリーブオイル 適量

 

作り方

  1. オーブン(250℃/400Fくらい)を温めておく。
  2. 魚の内臓やエラを処理(面倒な人は魚屋さんで購入時にとってもらう)。お腹に包丁をいれ、塩を強めにふり、キッチンペーパーなどで水気をとる。
  3. 野菜を切る。(タマネギは薄切り。キャベツはざく切り。その他の野菜は食べやすい大きさに適当に。)
  4. 火の通りにくい野菜をまとめて耐熱容器にいれて、電子レンジでチンして、熱を軽く通しておく。←時間の節約
  5. 耐熱皿にタマネギを敷く。キャベツがある場合も一緒に敷く。その上に野菜と魚を並べ、適当にハーブとスライスレモンを乗っける。
  6. 上から、塩コショウを振り、オリーブオイルを回しかける。
  7. オーブンに入れる。20分くらい待って火が通ったなと思ったら完成。
  8. 耐熱皿毎、テーブルへ。

 

この料理のすばらしい点

  1. おいしい。
  2. 手作業時間計5分。
  3. 計量カップをつかわなくてよい。すべてなんとなくでOK。
  4. 冷蔵庫にある野菜で対応可能。
  5. 個別に盛りつけしなくても豪華な見た目。
  6. 野菜をたくさん摂取可能。
  7. 前夜/朝に野菜を切っておけば、かつ帰宅後そっこーオーブンを温めることを忘れなければ、帰宅後30分後にはできたての夕飯をサーブ可能。働く母にとって、平日の夕飯は作り置きのものたちで対応する食事が多くなりがちだと思いますが、できたてはやっぱりおいしいのだ。

ぜひぜひお試しください。

私が家族で渡米したワケ

4月、日本では新しい1年のスタートです(この原稿を書いたのは4月だったため)。4月から新しい役職、部署、学校、土地といった新しい環境で生活をスタートさせた方も多いはず。きっと配偶者やパートナーがこの春から転勤になり、遠くに行ってしまったという人もいるのではないかと思います。そこで質問です。

パートナーに転勤の話がきたとき、あなたはどうしますか?

2年前、わたしは、この問題にぶつかりました。私の留学に夫がついてくるかどうか、という問題です。私がこどもを産んだワケ(「キャリアを追及する限り出産のベストタイミングなんてない」)に記載したとおり、入社してからのわたしのひとつの目標は、海外留学。夫もそれは十分知っており、結婚当初よりずっと応援してくれていました。そんな状況だったこともあり、浅はかで自己中心的だった私は、自分の留学が決定した暁には、当然、夫を含む家族で渡米する、と思いこんでいました。夫は日本で仕事を持っていたにもかかわらず。

さらに、なんというか、驚くほど自己中心的ではありますが、夫がついてきてくれるとは思っていたものの、自分が家計の大黒柱になる覚悟もさらさらなく、なぜか、「まあ彼もなんか仕事みつけてくれるだろう」というお気楽な気持ちでいました。自分の上司に対しても、「夫はなんかしらの方法でついてきてくれるはずです」と大見得を切っていました。なんにもアテなんかなかったのですが。はっきりいってただのわがまま女。恥ずかしいくらいのあまちゃん。

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結果的に、我が家は周囲の皆様に支えられ助けられ、私の渡米1か月後、夫も、夫が日本で勤務していた会社のNYオフィスへの異動が叶い、夫婦ともに仕事をあきらめることなく揃って渡米するという夢を実現させることができました。この経験を今ふりかえった上で、「パートナーに転勤の話がきたときどうするか」という、誰もがぶつかりうる問題に対して、私の思うところを3つ書きたいと思います。

相手を「優先した」と思うと絶対ぶつかる

今、夫の立場を自分の立場に置き換えてみると、とんでもないことを私は夫に要求していたし、よく夫もそんな妻の暴言を聞いていたなあとおもいます。彼は、当時から「君が好きなようにすればー、なんでもいいよ」というのが一貫したコメントでした。 Read More

手抜き自己満足料理ばんざい!(その2)野菜たっぷりホウレンソウのキッシュ

自己満足料理とは

超面倒くさがりな私は、①手を抜き=素早く、②栄養バランスよく、③おいしく作れ、④アメリカでも安く手に入る食材を効率よく利用しつつ、⑤料理をしてえらいわたし!という自己満足を得ることができるで料理で日々の家族の食事の用意を乗り切っています。一番のポイントは、⑤の自己満足。この自己満足がなかったら、毎日、母親としてわたし失格だわ~という罪悪感にさいなまれてしまうのです。なんせ、ほかの家事が大嫌いで壊滅的なため。わたしにとって、料理で自己満足を得ることは、家事も育児もわたしちゃんとやっているわ!と自分を騙し鼓舞することとなるのです。これは、精神健康を保ちながら日々乗り切るためにとっても大事な行程なのです。

今日のご紹介はオーブン料理。結婚してから大変オーブン様にはお世話になっています。オーブン様は、下準備少なく、放っておくだけで、なんだか素敵なごはんに仕上げてくださる優れものです。一瞬、めんどくさそうだわ、、、と敬遠しがちなオーブン様。実は、忙しい母ちゃんにとっては優れものなのでぜひご紹介いたしたく。

自己満足料理エントリーno.2 オーブン様様生活-ホウレンソウキッシュ-

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材料

  • A
    • マヨネーズ 1/2カップ
    • 牛乳     1/2カップ
    • 卵      4個
    • シュレッドチーズ 200g位(8 ounces)
    • 茹でて刻んだほうれん草(きちんと絞って水を切る) 手のひら山盛りくらい(適当)
    • みじん切りした玉ねぎ(電子レンジでチンして透明にしておく) 1/4カップ
    • (みじん切りマッシュルール/細かく刻んだベーコン等々)※
  • B
    • 冷凍パイシェル(9インチ/21cm)(※パイ皿にパイシートを敷いても簡単にパイシェルになる)

 

作り方

  1. オーブンを200℃(400℉)に温めておく。
  2. 大きめのボウルにAをすべて入れて混ぜる。好みや冷蔵庫の残り物に応じて※のような材料を加えても可。トマトや、カリフラワーなども合う。
  3. クッキングシートを敷いたオーブン皿の上にB冷凍パイシェルを置く。
  4. B冷凍パイシェルに、2で混ぜたものを注ぐ。
  5. オーブンで15-25分ほど焼く。
  6. 様子を見て中身が固まっていれば取り出す。

 

メリット

  1. 手作業は10分以内で終わり、あとはオーブンに任せることが可能。
  2. キッシュにミニトマトやレタスなどの野菜を添え、さらに手抜き自己満足料理ばんざい!(その1)毎回具だくさんスープで野菜不足解消!で紹介した具だくさんスープとともに並べると、十分素敵な夕食になる。
  3. こどもはキッシュが大好き。

 

補足

  • パイ生地(キッシュ生地)は手作りでももちろん可。わたしは手作りの方が好きですが、時間がかかるため自分では作りません。食べるの専門なのだ。

お試しください。

 

 

手抜き自己満足料理ばんざい!(その1)毎回具だくさんスープで野菜不足解消!

 

わたしはおいしいものに目がないです。食事の時間は至福のとき。

そんなわたしにとって、日頃の食事がまずいというのは耐えられません。こどもにもまずいものを食べさせるというも耐えられません。というわけで、一番好きな家事ということもあり、料理に(だけ)は(家事嫌いの面倒くさがりのわたしにしては)並々ならぬ情熱をささげてきました(あくまで自己評価)。

結婚当初、まともな一人暮らしの経験もなく(しょっちゅう実家に帰っていた)、料理もほとんどやっていなかったため、自分じゃおいしいものを作れず、まさに日頃の食事があまりおいしくない、というスタート。それでも毎日毎日料理をし続けると、元来のおいしいもの好きからか上達するもので。少なくとも自分と家族を満足させられる料理はつくれるようになったのではないかとおもっています。

ただ、ポイントは、わたしが、超面倒くさがり、だという点。お料理教室でつくられるような凝った料理は面倒くさいので作りたくありません(ってゆーか作れません)。朝の限られた時間で、家族の朝ごはん、弁当、夜ご飯までを、いかに①手を抜き、②栄養バランスよく、③おいしく作れ、④料理をしてえらい私!という自己満足を得られるか、という4点だけがポイントでした。アメリカに来てからは、この4点に加えて⑤アメリカで安く手に入る食材で和食も洋食も、という点が加えられました。

世の中には、おしゃれな料理があふれていますが、忙しいとそんなの無理。面倒くさがりだとさらに無理。だけど、私よくやってるわ!という満足感はほしい。そんなあなたと、わたしのために、この6年間で培った手抜き自己満足料理を少しずつ記録します。

自己満足料理エントリーno.1 とにかく毎回具だくさんスープを用意

娘が離乳食のときから週に1-3回はスープ作り。これを朝ごはんと夜ご飯に食べ(なくなるまで大体二日)、なくなったらまた別のスープを作る。

①基本の作り方

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ベビーカー論争に思うこと

 

たぶんアメリカにきてからだと思いますが、Yahoo!ニュースをみていてちょくちょく「ベビーカー論争」が取り上げられていて、読むたびに、いやーーーーな気持ちになっていました。そんな中、Facebook上で、日本の朝の情報番組で、電車の中でこどもに席を譲ってくれと座っている大人にお願いするのはありかなしか、という議論がなされていた、ということについて投稿されている記事を見ました。たぶんこの番組のことかと思うのですが。http://news.livedoor.com/article/detail/9995911/

なんだか黙っていられなくて書きます。

まずはベビーカー論争。なんでそんな論争が起きるんでしょう。理解ができない。こどもも大人も高齢者も健常者も障害者も、社会の構成員であり、ともに生きているわけです。当然みな同じように公共機関を利用する権利がある。決められた運賃を払っていればそれを阻むものなんてないはず。

ベビーカーは赤ちゃんにとって、母親にとっての足です。重要な外出のツールです。どうしてそれを公共機関で使うことに対して議論が生じるのか。足が不自由な人に車椅子に乗って電車に乗るな、そう言っているのと同じくらい恥ずかしい議論だとわたしは思うのです。
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家事積極的外注主義

家事が嫌いなあなたに伝えたいこと。

 

私は掃除が嫌いです。大嫌いです。だけど、掃除が行き届いていない部屋に暮らすのも我慢ができません。散らかっていてもいいけど、水まわりが汚れていたり、ほこりが部屋の片隅にあったりするのを見るだけでイライラします。洗濯も嫌いです。洗濯機を回すまではいいけど、その後干して畳んでしまうのは嫌いです。アイロンがけだって大嫌い。唯一好きな家事は、料理。でもそれも、週7日3食作り続ける生活はつらい。そして料理のあとの片づけは嫌い。

というわけで、日本にいたときから、夫婦喧嘩の8割は家事負担についてでした。

家事は嫌いだけれども、家事がきちんとなされていないのは嫌、だから、自分の家事負担はできるだけ最小限におさえつつ、でもきちんとした家の状況は保ちたい。よって夫の家事参加を求める。一方で、夫は、今週は掃除機かけたんだから来週でいいんじゃないの?というタイプ。我慢できなくなる限界値が異なる。気になるポイントも違う。結果、喧嘩の連続。

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ハウスキーパーにお願いする

そんな我が家の夫婦の危機(?)を救ったのは、「ハウスキーパーを雇おう」という夫の一言。ハウスキーパーを雇えばストレスも減って喧嘩も減る。必ずしも自分たちでやる必要がないことをわざわざ自分たちで抱え込む必要はない、と。

しかし、当初私は反対していました。専業主婦の母が掃除、料理、洗濯、育児を担いこなしていた家庭で育った私には、家事を外注するということ自体、怠惰だと思いましたし、自分でできることを外に外注するというのはお金の無駄だとも思いました。それから、家に(掃除をされていない家に)人を上げるということにも抵抗がありました。

それでも減らない喧嘩。私の出張も増えてきて回らなくなっていく家事。そんな中、近所に住む外国人同僚の方に、たまたま、(留学を見据えていたので)英語の話せるシッターを探しているという話をしたところ、うちに来てもらっているハウスキーパーはベビーシッターもやっているよーと紹介していただきました。外国人仲間の間で大人気という彼女は、フィリピンご出身。自身も中学生と小学生の二児の母親。

これも何かの縁かと思いぜひお願いしてみたい!と、ストレスがMaxになっていた私は思いました。かといって、保育園と親族以外には娘を他人に預けたことがなかった私はいきなり娘を他人に預けるという不安がありました。そこど、まずはハウスキーパーとして二週に一回来ていただくことから始めました。

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私がこどもを産んだワケ(「キャリアを追及する限り出産のベストタイミングなんてない」)

「こどもを産むタイミング」に悩む女性に伝えたいこと。

わたしの友人(30歳前後)を見渡すと、最近は第1子出産ラッシュ。早くに子供を産んだ友人は二人目のタイミングをはかって悩んでいる声をききます。転職したばかりだから、異動したばかりだから、昇進間近だから、と子供を産むという選択肢を先延ばしにしている声をよく聞きます。そんな中で感じたことを、自分の経験を交え、少しばかり。

突然の妊娠

入社当初から、私の目標は、海外留学することでした。正直に言えば、海外留学して○○がしたい!という大層な目標があったわけではなく、単にアメリカに行って学生生活を送ってみたい、というミーハー心から芽生えたものでしたが。まだ私自身は記憶にも残っていない位幼い頃、父が米国留学し家族で米国に住んでいたということがあり、当時の思い出を今でも懐かしく話す両親の姿を小さい頃から見ていたということも、そのよくわからない海外留学への欲求のひとつの源泉だったかもしれません。

とはいえ建設的に将来を設計することが昔から苦手なわたしは、あこがれているくせに、大学時代は基本はサークルや恋愛にうつつをぬかし、学生時代は短期留学はおろか海外旅行ですら殆どいったことがなく、それでも海外に漠然とした憧れをいただき続け、入社したのは総合商社。当時配属された部署では、一定の年次になると留学に出すのが主流だったというのもあり、入社してまもなく、漠然とした「海外生活への憧れ」は、留学に行くという現実的な目標に変わっていきました。

ところが、どっこい。人生はそう簡単にはいきません。それまでは同部署の粗全員が既定路線で行けていた留学も、色々な人材を育てるという会社の方針の下、留学選考の門は少しずつ狭くなっていきました。そして、さらに、なんと、入社二年目の終わりの頃、思いもよらない妊娠の発覚。

男社会の総合商社という会社の中では女性比率の高い部署ではあったものの、入社二年目に妊娠している人なんてそんな先例はなし。というか、知る限り、授かり婚なんて聞いたことなし。キャリアがほぼゼロの中、子供を持ちながら実績を積んで留学選考に選ばれた人なんて当然いない。というか、そもそも、大学の友人も会社の同期も見渡す限り、子供を産んでいる友達なんてゼロ。というか結婚している女の子すらいなかった。もうパニック。

でも不思議なことに、子供を産まないという選択肢は自分の中でなかった。それでも尚、こんな若手のタイミングで出産?!というかデキ婚?!結婚?!両親になんて説明するんだ?!仕事は?!キャリアは?!留学は?!周りに類似例もない中、若い私はどうしたらいいものか悩み毎日泣き、ひいてはストレスから切迫流産になり寝込んだり。産まないという選択肢はなかったのだから、建設的に前向きに物事を考えればよいものの、毎日、自己管理の甘さを嘆き、親を落胆させることを嘆き、自分が思い描いていた「輝かしいキャリアウーマン」という将来像の崩壊を嘆き、とにかく色々な考えても仕方のない不毛なことが頭の中をグルグル巡って悩んでいました。

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「キャリアを追及するなら子供を産むのにベストなタイミングなんてない」

そんなわたしの不毛な嘆きの連鎖を止めたのは、パートナーの言葉でした。「キャリアを追及するなら子供を産むのにベストなタイミングなんてないよ。」

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ブログを始めるにあたって

 

ニューヨークに来てもうすぐ二年。とりあえず、ニューヨークでの生活も終わりに近づこうとしています。あっという間の二年間であった気もするし、とてつもなく長い二年間であった気もする不思議な時間。帰国した友達曰く、日本に帰ったら、「現実にあっという間にひきもどされた感じ」とのこと。ということは、今の私の生活も、実は夢の中なのかもしれない。

わたしはこの夢の中で、日本では考えていなかったことを考え、経験できなかったことを経験してきました。ニューヨークを離れて、ここで得た考え、感情、経験を失わないうちに、記録に残しておきたい、そう思ったのがブログをはじめようとしたきっかけの一つ。

ブログを始めた二つ目の理由。「すべての女性が輝く社会を」(※個人的にはこのスローガンは疑問符をつけたいが)と叫ばれている昨今。これからわたしのように日本企業に勤めながら、子連れで海外に行く女性なんかも増えていくんじゃないかと思っています。それでも先例がないと不安になり一歩踏み出すのを躊躇してしまうのが人というもの。私の記録を読むことで、ああ、こういう働き方、生き方、考え方もあるんだなと、勇気をもってくれる人が一人でもいればいいなと思ったのもひとつのきっかけです。

最後に、もう一つ、ブログを始めた理由を。女性を勇気づけたい、と書きましたが、女性だけではありません。世代、性別問わず、私の記録を読むことで、へー、こういう考えをする人もいるもんだ、と気づいてくれる人がいるといいなと思うところもあります。なにかっていうと「正解」の動きをすることが求められる日本の社会に、そうじゃないよ、正解なんてないんだよ、と一石を投じたい、というのもひとつの大きな野望でもあります。