「アピール」でも男性の育休取得推進はやっぱり必要だと思います~夫が最近育休をとりましたin 香港~

最近話題の?男性の育休取得について、パートナーが育休取得した出産直後の母の立場より思ってることを書きたいと思います

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はじめに -パートナーが育休とりました-

育休取得を主張していた男性国会議員が不倫を週刊誌ですっぱ抜かれる、という事件?で腰を折られてしまった感じが否めない、男性の育休取得議論。
 
育休なんて制度に頼らずとも育児をやる男性はするのだ、とか、生まれてすぐなんて子供は楽だから育休制度を設ける必要はない、というブログ記事を拝見したりして、なんだかなぁと思って記事にしようと思います。
 
わたしは、先日第二子を香港で出産しました。四日間ですが、夫は会社で推奨されている育休(パタニティリーブ)を取得。産後一週間夫は自宅にいる状態でした。(最近アメリカの会社ではパタニティリーブが流行って?いて、けっこう積極的に取得を推奨されています。夫も「なんか勧められるからとるわ~」といったかんじで本人は積極的に取得しているかんじでもありませんでしたが。笑)
 
さらに、残っていた有給休暇消化を上司に勧められたこともあり、12月後半(産後1ヶ月半-2ヶ月頃)にも二週間ほど休みをとりました。

つまり産後2ヶ月のうち合計すると3週間くらい夫は家にいました

その結論として妻として思うのは、
 
いやぁ!パタニティリーブすばらしい!こんなすばらしい制度、積極的に日本の父ちゃんたち、ぜひ活用して欲しい。日本でも、パタニティリーブがごく一般的になって欲しい。そのためには、やっぱり制度化はすすめるべきだし、アピールでもなんでもいいから誰かが積極的に制度を使って突破口を開いてほしいわー
 
ということです。男性の育児休暇取得の必要性について、当事者の立場から以下の通り三つの観点から纏めてみたいと思います。(議論尽くされているものだとは思いますが、個人的な経験に基づく感想ということで。。。)
 

その(1)パートナーの育休は本当に助かります。

物理的に助かる

 
新生児は楽?2歳児、3歳児、よりも楽?新生児のときに育休は不要?
 
いえいえ、産後一ヶ月はむちゃくちゃつらいですよー。二人目は、分娩に時間がかからなかったこともあり、体のダメージは一人目の時ほど大きくなかったですが、やっぱりフラフラです。

短時間睡眠や、頻繁な授乳には、慣れが必要で、慣れるまで最低二週間くらい必要です。

特にわたしの場合、一人目のときも、二人目の時も、産後直後はうまく赤ちゃんがおっぱいを吸えないため、乳首が切れ、カサブタができ、授乳が続くから完治するのにも時間がかかり、とにかく、授乳するたび激痛が走るため、授乳一つも苦行なわけです。
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その上、骨盤が開いているのでうまく姿勢も保てず、立ってるだけでも体力を消耗し、つらくて、いつもへろへろそれでいてまだ授乳に合わせた体内時計が確立されてない
 
そんな中、夜たった一回でも授乳をかわってくれたら、一回でもオムツを替えてくれたら、こんなスペシャルなことはないんです。
 
(ちなみに、超母乳育児推進地域香港では、搾乳を積極的にすすめられます。片方のおっぱいで授乳を終わらせることができればそうして、もう片方のおっぱいについては搾乳し冷凍しておくように言われます。そうすると、パートナーが飲ませられて、ママが助かるでしょ、という指導がなされました。閑話休題)
 
だけど、仕事をしている相手には、なかなかそんなこと頼めません。というか、男性は、赤ちゃんの泣き声で夜中になかなか起きられません。泣いたら、たたき起こすしかなく、仕事をしている人をたたき起こすのは、鬼嫁の私であっても躊躇します。仕事を休んでいると思うと、こっちも容赦なく、たたき起こせ、任せた!と構えられます。
 
上にこどもがいる場合は、その子の遊び相手や宿題の相手をしてくれるだけかなり物理的な負担が減るのです。
 

精神的に助かる

 
体が慣れてきても、精神的に新生児に慣れるのには時間がかかります、そんなときパートナーが家の中にいる、というだけで心は安定します。
 
私の場合、先日出産したときにはすでに、母親歴6年目だったわけですが、それでも、産後2ヶ月、特に1ヶ月あたりに、産後ブルーに襲われました。
 
香港に引越してきて、住み込みのお手伝いさんとの新しい生活を始めたという環境に適応しきれず、とにかく香港を好きになれない自分が嫌で、とにかくNYに帰りたくて仕方なくて、毎日のように泣いていました。今思えば、産後ブルーだったわけですが。
 
Myパートナーは、会社を休んでいる間、積極的に家事をやってくれたというわけではありません(そもそも、うちの第二子は産後二日で速攻退院したものの高熱で病院に戻り、夫の育休中半分くらい家にいなかった&家事も手伝いに来てくれていた母がやっていました)。
 
それでも、そばにいて、ときどき赤ちゃんを抱っこしてくれる、とか、上の子と一緒に過ごしてくれるだけで、というか、そもそも家にいてくれるだけで、自分ひとりではなく、二つの車輪で家を回している感覚を実感することができてホッとしました。
 
そして、年末の長期休暇のときも、上の娘の日本に送り出していたこともあり、物理的には彼は不要だったのですが(むしろ家を散らかす張本人?笑)、ただそばにいてくれたので、産後ブルーからも無事に抜け出せたと思っています。
 
出産直後の女性は心身ともに弱り切っています。だからこそ、その時期にたった数日の育休でもとってくれたなら、その感謝の気持ちたるや!産後の育休は、夫婦のきずなを強くする絶好のチャンスなんです。
 

その(2)父親にとっても、父親になる重要な時間です。

母親だって、父親だって、子育てを通じて、母になり、父になっていくとわたしは思っています。
 
我が家の場合、二人目で新鮮味が欠けているのか?、明らかに長女のときよりも、父親としてのかかわりが減っている気がしていました。妊婦健診につきあってくれる頻度とか。
 
しかし、育休で、たっぷり新しいメンバーと向き合う時間をとったことで、自分が新しく生まれてきてくれた子の父親であることを改めて自覚してくれたようです。
 
本人も「なんか、あんまり実感わかなかったケド、○○君(二人目)の顔、いっぱい見ていたら、顔も覚えてきたし、愛着がわいてきた~」と突っ込みどころ満載なこと(だけどきっと多くの男性も思っているであろうこと)を仰っておりました。
 

その(3)制度がなくちゃ、休めないのが現状です。

制度がなくても、育児に積極的な人は、「育休取得」と声高に叫ばずとも、淡々と休みをとればいいでしょう、、、という反論があるかと思いますが、果たしてそうでしょうか?
 
わたしが仮に男性だったら、、、男性の育児休暇取得について制度がない会社に勤務していた場合、いくら未消化の有給休暇が残っていても、妻の出産に際して長期休暇をとるという勇気は持てない気がします。育児休暇の制度があっても、周りで誰も使っていなかったらそれを利用することもはばかられてしまうタイプです。
 
最近こそ「周囲にあわせなくていいや」と開き直れてきていますが、開き直れない気持ち、とってもよくわかります。制度がないと、男性が妻の出産のために長期休暇をとるのは、正直心のハードルが高いと思います。
 
仮に制度があったって、、そもそも、有給休暇を殆ど使わずに翌年に持ち越すのが普通の日本の会社では、制度があっても見えない壁があるのです。有給休暇や育児休暇を取るのが「普通」である空気を無理やりにでも作らなければ、その休暇制度は根付きません。
 
パートナーの会社では、有給休暇をフルで年度内で使うのが普通です。というか、おそらく、推奨されている模様。なので、聞くところ、多くの従業員が、年に二回ほど、がっつり二週間ずつ長期休暇を取っていたりします。うちのパートナーは、いつも私が有給をとりたがらないので、「僕はどこにも旅行にいけない~」とぶつぶつボヤいています。今回の彼の育休も、会社から積極的に推奨されているから取る、ということでした。
 
以前◎勝手に検証◎日本は、妊婦にやさしい国?それとも厳しい国?~職場編~にも書きましたが、制度を導入する以上、その制度が「正しい」ことを証明するためなのか(?)制度を積極的に利用することが推奨されるアメリカ文化のためか、有給休暇も育児休暇も積極的に使いましょうという動きが欧米の会社にはあるようです。そんな空気、日本の会社でもあるといいなあと思います
 
件の国会議員は、育児休暇取得は単なる「アピール」だったのか、と非難を浴びています。彼のプライベートでの素行は正直どうでもいいです。でも政治家として、男性の育児休暇取得を主張する行為というのは、それが「アピール」だったとしても、私は、歓迎したいと思っています。誰かがアピールしなきゃ男性の育休取得なんて推進されるわけないんですもの。
 

最後に

男性の育休取得は、とっても効率よく、夫婦間のきずなを強固なものとし、女性の「もうひとり子供をもってもいいかも」という思いを強くするものだと私は思いました。たった数日でもこの効果です。少子化対策には、とても良い、効率的な?制度だと私は思いますが、みなさんいかがでしょうか?

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