Posted on 5月 15, 2015
きらきらママが眩しすぎて苦しいあなたへ
Veryで覚えた絶望感
子供を産んだ直後の産休中、それまで読んでいた雑誌を読んでもなんだか心躍らず、何がきっかけだったか忘れてしまいましたが、あるとき、雑誌「Very」を3冊くらい続けざまに買ったことがあります。(「Very」とは30代女性向けのファッション、料理、ライフスタイルの総合誌。雰囲気はこのページをみればすぐにわかります。Veryオフィシャルサイト)。そのとき何が起きたかというと、最初の一冊を読んだとき、雑誌の紙面は、収まり切れないほどのキラキラしたお母さんたちが目に焼き付き、世のおしゃれなママというのはこんなものなのかと衝撃を受け、幼かった私は、素直にあこがれました。
今でも覚えているのが、Very妻(Veryに載っているようなライフスタイルを楽しんでいる奥さんのこと)の「自分時間の取り方」特集。一般人(と称する)のVery妻が登場し、どうやって自分のためだけの時間を確保し、育児や仕事の疲れを取りつつ、より内面も外面も磨くことに注力しているのか、について紹介する記事。あるVery妻は、子供を寝かしつけすべての家事を終わらせた後11時くらいに寝ているのですが、4時半くらいに起床し、子供が起きてくるまでにメイクをして一人朝のお茶タイムを楽しむ、とか。また別のVery妻は、毎晩子供が寝た後に欠かせないこととして、半身浴+読書を楽しむ、とか。またまた別のVery妻は寝る前に丹念にパックをしてお肌を蘇られ心身ともにリラックスする、とか。
しかし、購入冊子が、二冊目、三冊目、となっていったときに、なんだかとても疲れてしまって、読むのをやめてしまいました。Very妻は、夫や子供のために尽くし、だけど自分磨きも忘れず、品の良い内面と外面の美しさを保ち、素敵な洋服や装飾品で身を包む完璧なキラキラママたちで、そんな紙面の彼女たちとは程遠い自分にほとほと嫌気がさしてしまったためです。
先ほど挙げた「自分時間の取り方」特集を真似して、朝早く起きてメイクをしてみたりもしたのですが、一日中眠くてそれどころじゃなく、たった1日であきらめました。半身浴+読書にもトライしてみたのですが、いかんせんそんなことをやっていたら、日頃の寝不足がたたり寝てしまい、お湯につかりすぎて指がしわくちゃになったり。もちろんパックもやりましたが、パックをしている間に100%ねてしまい、朝になるとぐちゃぐちゃになったパックが枕元にへばりついていたり。ならば、特殊なことでなく、真っ向からVery妻を目指してみようと、ちょっとおしゃれな高い服を買ってみたりしたのですが、すぐに子供の嘔吐物や料理の食べこぼしでシミができたり、洗濯後のアイロンがけが面倒くさくて、なんだか元の服とは違うしわくちゃな服になってしまったり。
短期間とはいえ試行錯誤した結果、「こどものために、家族のために頑張るすてきなVery妻」に、私はとてもじゃないけどなれないと気づきました。なんだか軽い絶望感まで覚え、たった三冊でVeryを卒業しました。今振り返れば、雑誌の戦略に見事に振り回されていた気もしますが、実は最近、同じような現象に再び遭遇しています。今度はVery妻ではなく、多くの特集が組まれているキラキラワーママに対してです。
再び訪れる自己嫌悪の日々
第二次安倍内閣がアベノミクスで「女性の輝く日本」を掲げてからしばらくして、SNS、新聞、雑誌などのメディアで、色々なワーママに関する記事が紹介されるようになってきました。ちょうど私がアメリカにきたタイミングから、堰を切ったように。その状況は二年経った今も落ち着くことなくますます加速していっている気がします。
誤解なきよう最初に言っておくと、ワーママ特集があること自体は、素晴らしいことだと思います。様々な分野で活躍される魅力的なワーママたちが特集されれば、それで勇気をもらう女性も沢山いるでしょうし、狭かった視野を広げる方も増え、女性の躍進、社会の多様化はどんどん進んでいくと思います。この流れは留まることなくつづいてほしい!本気でそう思います。私自身渡米後1年半くらいは、積極的にそういった記事を読み、情報を収集し、刺激を受け、目指したい女性像を見つけては真似してみたりしていました。なによりもそういった特集が増えていくのが本当にうれしかった。
もちろん、今でも素晴らしい流れだいう気持ちは変わらないのですが、私自身は、ワーママ特集をだんだん読まなくなってきてしまいました。なぜなら、特集されているワーママたちが素敵すぎて、眩しすぎるから。特集されている方々は、皆充実した仕事をし、一定の成果を上げ評価を得ており、だからといって子育ても家事も妥協していない。ガツガツしている感じもなく、さわやかにしなやかに、ある意味「女性らしく」、仕事と家庭のバランスをとっている。そして、これまた綺麗な人たちが多い。
かたや自分は。。。勉強も仕事も中途半端で失敗ばかり、まわりに迷惑かけてばかり。だからといって家庭に専念すればいいものを、自分がやりたいことを優先してしまって、育児や家事だって中途半端で子供やパートナーにも迷惑かけてばかり。家では愚痴と泣き言ばかりで、「スマート」とか「しなやかさ」とか言った言葉とは程遠い。見た目については、年々気を使わなくなっていくばかり。
素敵なワーママに関する記事などを読むたびに、そんな自分のだめさ加減が際立っていく気がして、「わたしは何をやっているんだろう」という思いに駆られてしまうようになったのです。これはまさに、なんというか、約5年前にVeryを読んで味わった絶望感と同じものなのです。
意外と私みたいに悩んでいる人はいるはず。そう思ってこの記事を書きました。
私は言いたいです、わたしのように自己嫌悪に陥っているママたちに。世の中キラキラママばっかじゃないぞーーーーーーーーーーーっと。もちろん、6年前に私があこがれたVery妻のように家族を献身的にサポートするキラキラママも現にいらっしゃいます。また、最近多く特集が組まれているようなキラキラ働くママも大勢いらっしゃいます。でも、大丈夫、ここに、ひとり、ダメなママはいます。ダメだけど、なんとか楽しく暮らしている。他人からみたらダメダメかもしれないけど、少なくとも家族は健康に仲良く暮らしている。なんとかなるよ、と。キラキラママのようにスマートとにふるまえず、髪振り乱して必死になっても結果が伴ってなかったりするけど、それでも「ママ」を名乗っている私がここにいる。仕事も家庭も忙しいときに限ってなにを思ったかドラゴンボール全巻の電子書籍を衝動買いして読みふけってしまうダメダメな人間だけど、こんなに偉そうにブログなんかで「ワーママ」名乗っちゃってるんだよーーーーっと。
世の中にはキラキラママもいっぱいいます。でもすごい人たちと比べたって疲れちゃうだけ。自分は自分でいいはず。欠陥だらけのママであっても、それが自分なんだから。欠陥だらけのママながらに、一生懸命やっていればいいんだよ、人と比べる必要はないんだよ。落ち込むたびに私は自分自身にこう言い聞かせています乗り越える、そんな日々なのであります。
勇気もらいました♪
でも十分キラキラワーママだと思うよ!!
junkoさん、ありがとうございます。私がキラキラにみえるとしたら、それはもうまやかしだ笑。一瞬キラキラに見える人もふたをあけてみると、案外必死に髪振り乱してるのかもね、とも最近思ったり。
久しぶり!!奈々子だよ~Facebookからとんできて読んだよ!!激しく共感!!まじ毎日必死…( ;∀;)元気もらった!!ありがとう。
ななちゃん、げんきー?!コメントありがとー!うれしいよー!そして、ななちゃんも毎日必死なのだというメッセージをみると、わたしも元気をもらったよ!
Timon様、はじめまして。
このブログにたどり着いてほんっとにホッとしました。
有り難うございました。
私がひねくれてるからキラキラママを受け入れられないのかと
思っていました。
ここ数年、メディアに取り上げられる「働くママ」の
とてつもないキラキラ感、キャリア感。
それを見て自分を省みたときの、あまりのギャップに
どれだけ自分のスペックが人より低く生まれたのかと、
落ち込んでました。
元々の人間の出来が違うんだから、いくら頑張っても
同じようにはなれないと、仕様がないと分かっていても、
ため息をつく毎日。
キラキラママが、輝いて、向上心高く、生きている。
そんなのをみたり、そんなママが近くにいるとなるべく
近寄らないようにしたり。
もう彼女らはきっと住む世界が違うと思うことにしました。
(彼女らは肺呼吸、私はえら呼吸(笑))
三毛猫さん、
コメントありがとうございます!三毛猫さんがこの記事を読んでほっとしたといっていただけたこと、本当にうれしく思います!
わたしもえら呼吸で、いつも口をパクパクして必死に空気を得ようとしています笑。そしてまわりと比べて落ち込んだり。。。そんな繰り返しですが、でもみんなきっと同じ!
一緒にがんばりましょー♪
全く同じ境遇で、共感しまくりです。
キラキラワーママやキラキラママと比べて落ち込み中で、失意の果てにいましたが元気もらいました。
ありがとうございます!!
ちりさん、コメントありがとうございます♪♪落ち込むことなんてないですよお♪元気になってもらえたならこんなにうれしいことはないです★