親子で居候 in ニューヨーク with イスラエルファミリーその①~一緒に暮らして初めてわかる生活習慣の違い~ 

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もし私が、「NYでの忘れられない思い出は何?」と聞かれたら、NYを離れる直前3週間に及ぶ、仲良しイスラエル人ファミリー宅での親子居候をその一つとしてあげるでしょう。2015年6月末から7月18日、NYを発つその日まで、娘と私は、同じマンションに住んでいた仲良しファミリーの家の一室に居候させてもらっていました。まさに貴重で得難い、そしてイスラエル人が多く集うNYならではの体験だったといえると思うのです。お友達ファミリーへの尽きることのない感謝の思いも込めて、このときの体験を複数回に分けて記録に残しておきたいと思います。

居候のきっかけ

親子居候なんて、日本でもやったことがないことをどうしてやったかというと、単純に住む家がなくなってしまうから、でした。

6月末にマンションの賃貸借契約が切れ、パートナーは契約が切れると同時に、一足先に、次の職場のある香港へ移動。私も同じタイミングで一緒にきたらといわれたのですが、いかんせん、働くためのビザの期限はまだひと月残っていて幸い職場にも恵まれていたし、娘のサマーキャンプもあったし、7月に米国で行わなければならない諸手続も残っていたし、(本音?!:何より、大好きなNYにできるだけ残っていたかったということもあり)ビザの有効期限が切れる日まで娘と残ると決めた私。

問題は、住む家。かつて年頭の訓示?として「消費は敵」と言い切るようなmyパートナー。「”趣味”でアメリカに残るのに、サービスアパートメントなんて無駄なところに住むなんてありえん(怒)」と。(趣味じゃないんだけど。。。。ぶつぶつ)と思いつつ、どうするか画策。

アパートの契約期間をひと月延ばすのは交渉に失敗。そこで、ダメ元で、同じマンションに住むお友達ファミリーのままに、「3週間住まわせてもらえないかしら?」と打診。すると、二つ返事で、「もちろんOKよ!ハニー!」と。なんと!!!!

なんて、懐の深い方々なんでしょう!

お友達ファミリーは、イスラエルから来たユダヤ人ファミリー。お父さん、お母さん、5歳、4歳、1歳の子供たちがいるおうち。おうちは、NYでは広めのアパートですが、それでも一戸建てでも二世帯住宅でもありません。そこに、「Far East」の謎な国からきた日本人の身重の母と幼い娘を引き受けるなんて!自分で頼んでおきながら、なんとも図々しいお願いを、いとも簡単に受け入れてくれたその友人は、思えば、2年前、毎日学校で泣いていた娘を気遣って、うちに遊びに来なさいと声をかけてくれた最初のママ友達でした。

生活スタイルの違いに少し戸惑う1週間目

ということで、アパート契約最終日、船便荷物を出し終わり、大量のスーツケースと共に、9階の我が家から10階のお友達の家にお引越し。すぐ後に、パートナーをJFK空港まで送り、、ついに親子居候生活がスタート。

朝起きて、娘を連れて家を出て、サマーキャンプまで送り、仕事が終わって娘をピックアップして居候先に戻る生活。夜、私に用事があるときは、ベビーシッターにピックアップしてもらって娘を居候先まで届けてもらうなど、本当に自由にやらせてもらえました。

それでも最初の1週間は、生活スタイルの違いに戸惑うことも。

戸惑い!?その1)親子で食事の時間、食べるものが違う

最も驚いたのが、平日の食事は、親子で別だということ。例えば夕食。子供たちは、6時位には、子供たち用のテーブルに座って、子供用の食事を食べるのです。食事の内容は、シンプルに、こどもの食べやすい、パスタ、茹で野菜/野菜スティック、ローストした肉か魚、等。

一方で、大人は、子供たちが寝た後、大体夜9時以降、大人だけで、大人用の食事を別に作って食べるという生活スタイル。

これには、とてもびっくりしました。日本では、「親子で一緒に食卓を囲み、同じものを食べる」というのが、重要な食育の一環として教えられてきた気がします。だから、こどもの立場からすると、大人が食べるものを一緒に食べなければならないし、大人の立場からすれば、こどもの年齢や嗜好に合わせて食事の内容も少し変えなければならないということになっている家庭が多いと思うのです。

我が家も、食事は、同じ物を一緒に親子で食べるというのが普通でしたので、まず、9時以降にならないと自分の食事が食べられないというは、体内時計を切り替えるまでの1週間、空腹に耐えるのがつらかったです。また、こってりした大人向けの味付けに慣れていた娘も、最初は、シンプルな味付けの食事になれなかったよう。

しかし、慣れてくると、特にワーママには意外と良いこのスタイル。大人は自分たちの食べたいものをゆっくり味わいながら、かつ静かに夫婦の会話を楽しみながら食事ができますし、こどもたちの食事の準備に時間があまりかからず時間になったらさっと夕飯をはじめることができるので子供たちの生活リズムも守ることができるのです。こどもが食事をしている間、自分たちは食事をしないので、ゆっくりこどもに目をかけることもできます。

こういった食事スタイルは、このお友達ファミリーだけではなく、欧米系の幼い子供がいるお家では、よく見るスタイルのよう。

一方で、日本では、、、厚労省の「保育所における食事の提供ガイドライン」に、こんな記載。

”家族と一緒に暮らしているにもかかわらず一人で食事を摂る「孤 食」が増加している。他にも、複数で食卓を囲んでいても食べている物がそれぞれ違う「個 食」、子どもだけで食べる「子食」、ダイエットのために必要以上に食事量を制限する「小食」 や同じ物ばかり食べる「固食」、濃い味付けの物ばかり食べる「濃食」、パン、麺類など粉か ら作られた物ばかり食べる「粉食」なども問題となっている(図6)。これらの様々な「こ食」 は、栄養バランスがとりにくい、食嗜好が偏りがちになる、コミュニケーション能力が育ち にくい、食事のマナーが伝わりにくいなど、食に関する問題点を増加させる環境要因となっ ている。・・・(中略)・・・食を通じたコミュニケーションは、食の楽しさを実感させ、心の豊かさをもたらすことに もつながることから、「こ食」を避け、皆で楽しく食卓を囲むように心がけることが大切である。”

厚労省の記載にあるように、”「こ食」を避けるべし”という意識を植え付けられてきた私は、お友達ファミリーの親子別食事のスタイルにはじめは違和感をぬぐえなかったものの、このお友達ファミリーのおうちでは、後述のとおり、時間に追われない週末は(特に毎週金曜日の晩餐では)、家族でテーブルを囲むということもきちんと行われるため、非常にリーズナブルなシステムだなあと思いました。

 

もちろん、「こ食は避けよう」という記載は一理あると思います。が、大人も子供も、それぞれの「個」が尊重され、それぞれが楽しめるように設計されたこのスタイル、結構気に入りました。

(ただ、このスタイルを実行すると、いつも娘と一緒に寝ていた私の就寝時間は、夜の9時から12時に変更。。睡眠時間が激減したのは、つらかった。。。笑)

戸惑い!?その2)1週間に1度は、夜の夫婦デート or ガールズナイトアウト

以前「こどもを預けて夫婦でデートはあり?」でも記載しましたが、NYでは夫婦水入らずでの外出、いわゆる夫婦デートがけっこう「普通」。ということは認識していましたが、居候先のご夫婦は、私の滞在3週間のうち、少なくとも、2、3回は、夫婦だけで夜外出していました。これぞ、夫婦円満の秘訣なんだろうなと実感。

さらに、専業主婦のお母さんは、子供たちが寝た後、週に1度、「ガールズナイトアウト」として、ばっちりオシャレして、お友達と夜飲みに出かけていました。子供三人を抱えた日頃の育児のストレスを解放するのに、いい息抜きになっていたようです。

最初は、結構な頻度だなあと少し驚きましたが、うん、これもいいな、と実感。こどもたちも、両親が自分たちの寝た後でかけることはさほど気にしていない様子だったし。私の居候中は、私が見とくよーといったので、私以外に大人はいませんでしたが、普段は、ベビーシッターが出かける際の子供のお守はしてくれるので安心ですし。

こどもと離れた大人だけの時間というのは、心身の健康を保つために、絶対に必要と考える私は、そんな彼女たちの生活スタイルがこれまた気に入りました。

どうしても、「男女」であるまえに「パパとママ」になってしまいがちな私たち日本人。むしろどちらかというと、子供をいったん持つと、「男女」であることを放棄することが是とされているような風潮の中、このスタイルが日本でどこまで浸透するかどうかは謎ですが、育児や仕事を元気に頑張るためには、自分たちのためだけの楽しみの時間をとるというのは有効的な方策だと改めて思いました。

戸惑い!?その3)毎週金曜日はゲストを招いて晩餐会

戸惑ったというか、とても気に入ったユダヤ教の習慣が、Shabbat Dinner。ざくっと説明をすると、毎週金曜日の夜、家族みんなで、キャンドルを囲んでお祈りをして、食事の恵みに感謝しながら、のんびり食事をするというもの。

特に、友人の説明によれば、ゲストを呼ぶことは、さらに良いことだとされているよう。居候する前も、その食事に呼ばれたことは何度もあったのですが、実は、そのお友達ファミリーは、ほぼ毎週金曜日、ゲストを呼んで(もしくはゲストに呼ばれて)、豪勢な食事を用意して、晩餐会を開いているということが居候をして判明しました。

平日夜は、わりとシンプルな食事が多くても、金曜日夜は、お母さんも、気合を入れて、何皿も豪華なメニューを用意します。

晩餐は、まずは、蝋燭を囲んで歌をうたうことから始めます。食前の祈りを行い、祈りながら、一人ずつChallahと呼ばれる少し甘いおいしいパンをちぎって食べて、そっからメインディッシュがスタート。金曜日の夜は、子供たちも、訪れてきたゲストの子供たちとはしゃぎながら、好きなだけ夜は起きていて、お酒とおいしい食事と、親しい友人たちとの会話で、なんとものんびりしたゆったりした時間を過ごせるのです。

ユダヤ教というと、日本人にとっては「謎な宗教」。しかし、ふたを開けて見れば、(彼らが厳格ではないというのもあったかもしれませんが)あまりびっくりすることのない、より良い生活習慣を追及するための宗教に見えました。この辺のことはまた後日書きます。

金曜夜は、「花金だし、飲みに行こう!」と、会社の同僚と連れ立って、飲みに行き、家に帰るのは深夜という、お父さん方、多いのでは?いち早く帰って、家族やお友達と家でのんびり、日頃の幸せに感謝して食卓を囲むというこの風習、ちょっと真似てみるといいかもしれません。結構素敵な週の終わりを迎えることができますよ。

 

以上、居候生活1週間目の戸惑い?!三点のご紹介でした。続きはまた今度。

3 Comments on “親子で居候 in ニューヨーク with イスラエルファミリーその①~一緒に暮らして初めてわかる生活習慣の違い~ 

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