Posted on 7月 20, 2016
ああ夏休み◎学童ないけど、どうしよう in NYC
7月に入りました。日本の公立小学校も残すところ1学期はあと数日でしょうか。夏休みはもうすぐそこです。
夏休み。この言葉を思い浮かべるだけで、大人になった今でも、どこかワクワクしてしまう魔法の言葉、、、のはずなんですが。子どもが就学したのちの働く親にとってはなかなかどうして、頭を悩ますワードでもあるのです。
子どもが保育園に通っている間は、夏休みも普段通りに保育園に送っていればよかったのですが、いったんこどもが就学すると、子どもの夏休みの過ごし方は、なかなか悩ましい問題です。それはきっと日本も海外も一緒。というわけで、今日はNYでの子供たちの夏の過ごし方をご紹介。
そもそも夏休みがめっちゃ長い。
少し話がそれますが、私が通っていた中学&高校は、海の日から夏休みがスタートして、二学期の始業式は、なぜが9月の第2週の月曜日でした(私の記憶が確かならば)。他の学校より一週間長いだけだったのですが、それでもなんて素晴らしい学校なんだ!と感動したものです。私が同級生とディズニーランドに繰り出すのも、9月の第1週。殆ど待ち時間なくアトラクションを楽しむたびに、わが校の「長い」夏休みのありがたさをかみしめていたものです。
1週間の長い休みですら有り難かった夏休み。NYCの学校の夏休みは、一週間長い、なんてもんじゃありません。6月後半から8月末までみっちり2か月半あるのです。
そして、この2か月半の夏休み、子どもにより充実した夏休みを送ってもらおうと多くの親が創意工夫をしているのは、日本もNYCも同じ。むしろ長い分、親の「創意工夫」プレッシャーは日本より大きいといえます。
夏は学童がない in NY
日本では、学期中に利用している学童保育を休みの日も継続して利用できる、というシステムがメジャーなのではないでしょうか。とはいえ、長期の夏休みをもっと有効活用させてあげたい、だけど仕事を休めない!!!といった複雑な思いを抱えていらっしゃるお母様方が多いというのは耳にします。保育園児と小学生の子供を抱える私の姉もその一人。
さて、NYではどうだったか。普段、Afterschoolという名の学童保育のようなもの(学校が民間業者に委託し、民間業者が学校のスペースを使っていろんな習い事を提供していました)に高いお金を払って通わせていたのですが、学期中ですら、なにかとお休みになるAfterschool。慌ててかわりのベビーシッターを用意したり夫婦で交代でお迎えにいったり、なんかしていましたが、そんなAfterschoolですから、当然?夏休みはありません。夏休みは、夏「休み」!それが基本。
ではどうするか?NYで働く多くの親が利用するのが、「サマーキャンプ」です。
サマーキャンプ
サマー「キャンプ」といいますが、別に山小屋にいって飯盒炊爨やキャンプファイヤーをしたりするいわゆる「キャンプ」をするわけではありません。あ、いや、正確にいうと、そういうキャンププログラムを提供しているサマーキャンプもあったりしますが、ここでいうSummer Campとは、夏休み期間中に、こどもに提供される、様々なアクティビティプログラムの総称です。
夏が近づいてくると、驚くほどあらゆる種類のサマーキャンプの情報が飛び交います。色々な施設、組織、等等が様々な”Summer Camp”を提供していて、親たちは、自分たちの旅行のタイミングとうまく組み合わせられるように、そしてこどもの興味や成長、年齢とうまくあうように、そして予算に見合うように、サマーキャンプを選んでいきます。
サマーキャンプの種類は、様々。多くの場合、1週間単位で選択ができて、長くなればなるほど、割安になっていきます。
こどもシアターでミュージカルを学んでいくキャンプもあれば(TADA! Theater)、
郊外(New Jersey)にいって自然の中で水遊びやスポーツをやったりするのもあれば(Spring Lake Day Camp)、
ロボット作りもあれば(Robofun)、
総合スポーツ施設が提供するスポーツプログラムもあります。
NYCで我が家が行かせていたのは、Chelsea Pierという総合スポーツ施設が提供しているサマーキャンプで、娘はGymnasticsコースをとっていました。朝から預かってくれて、延長預かりもあり、午前中は、本格的な器械体操を習いつつ、午後は総合スポーツ施設の強みを生かして毎日違うアクティビティを提供してくれていました。サッカー、バスケットボール、クルージング、ボーリング、ロッククライミング、スケート、水遊び等。毎日めちゃくちゃ楽しそうでした。
NY在住の方で、サマースクールをお探しの方は結構おすすめです→NYC Chelsea Pier Summer Camp
お金の匂いがするところには、かならず商売がある、ざ・あめりか。笑。「恐怖!?NYCお誕生日会事情」や「恐怖!?NYCお誕生日会事情 -その2おすすめ誕生日会プレイス in ニューヨーク-」で記載したような誕生日パーティーを提供するような子供用施設では、サマーキャンプだって提供しちゃうのはある意味当然なのかも。
ただ、、、、高い。
問題は値段です。
NYは、基本的にサービスの質が価格に比例しています。値段が安くても平均的に悪くない日本、マクドナルドでも0円でスマイルをもらえ、コンビニでも人が休むことなく丁寧に働いている日本とは違いますから、良いプログラムはべらぼうに高い。ぎゃくに中途半端な値段だと、こどもを単純に野に放って?遊ばせるだけ、というものになってしまいます。
保育園ですら、(BREXITのために最近為替変動が激しいですが1ドル100円と考えると)一月20万円超が普通のNYCですから、サマーキャンプだって、高いのです。涙。そこで、皆それぞれの家庭で色々な工夫をするのですが、外国人ならではのよくやる工夫法がありました。
「外国人」ならではの工夫
長い子供の夏休みをより充実したものにするためにNYで知り合った働く「外国人」ママがやっていた工夫の一つが、子供を母国に一人で送るというもの。
昨年の時点(子供が5-6歳)で複数人のママ友が、母国の実家にこどもを一人で送り、夏休みの間に現地の学校に行かせたりしていました。こどもに別の国の体験もさせてあげられるし、母国語のキャッチアップにもなるしでとてもよいよ、と。
夫の強い希望もあり、今年我が家は、長い夏休みの約半分を日本に送ることに決めました。
そのために、我が家は、まず、予行練習として、2015年末の冬に6歳の娘を一人で日本に送って二週間おじいちゃん&おばあちゃん宅でステイさせて頂きました(「6歳の娘がひとりで飛行機に乗って日本に行った話(上)」「6歳の娘がひとりで飛行機に乗って日本に行った話(中)」「6歳の娘がひとりで飛行機に乗って日本に行った話(下)」記事ご参照♪)。
そして今夏いよいよ本番として、再びおじいちゃん&おばあちゃんの家に一人でステイさせていただき、今度は、3週間日本の小学校に通い、残りの3週間は学校なしで日本の夏休みを経験させていただくことに。かくして、現在娘は、親元を離れ日本の小学校二年生に編入し3週間の体験入学中。香港の我が家は、元気印が一人減ってしまいなんだかしずか~になっています。
公立小学校の体験入学についての詳細はまた別記事で記載しますが、滞在させていただいている、夫の両親&妹さんご家族、学校の先生、ご近所の皆さまのフルサポートのお陰様で、ものすごい充実した日々を送っているようです。そのため、親にも殆ど電話をしてこないほど。話すたびに聞こえてくる日本語は、わが娘ながら見紛うほどの上達ぶり。
周囲に迷惑ばかりかけてしまう企画なので、手放しでおすすめ!!!とは言い切れないものの、それでもこのようなチャンスを与えてくださった皆様に感謝してもしきれないほどいい経験を与えることが出来ているなあと今実感しています。
追伸★香港
ちなみに、夏休みが長い香港にも、NYCと同じようなサマースクールプログラムが多数存在します。我々は巨大な団地に住んでいるのですが、団地の共有スペースで居住者向に提供されるサマーキャンププログラムがあるほど。香港では、ほかにも、日本でも有名なYMCAがいろいろなプログラムを提供していたり、これまたびっくりするほど色々なサマーキャンプがあるようです。
ところが、「外国人」が多い香港では、夏休みを利用して祖国に帰る人多数!日本人のファミリーでは、こどもを日本の小学校に体験入学に送るということをやっている人が予想以上に多い!自分がこどもの頃は田舎の小学校に通っていたこともあってか?、夏休み直前の三週間だけ体験入学で来るという子には出会わなかったような気が。。。ところが、香港で話を聞くと、かなりメジャーな夏休みの過ごし方だったりして、面白いなあとおもいました。
さてさてさて、皆様もどうぞ良い夏休みをお過ごしください!わたしも、外に出ると眼鏡が曇るくらい湿度がいっぱいの香港でなんとか乗り切りたいと思います。
Have a wonderful vacation!!!