住み込みのお手伝いさんとの生活ってどんなもの?(1)

住み込みのお手伝いさん、、、と聞くと、いの一番に思いつくのは、市原悦子扮する家政婦さんが働いているような立派なお屋敷とそこに住む華麗なる一族。。。

ですが、香港ではまるで事情が異なります。

香港でワーママをするにあたって最大の特徴が住み込みお手伝いさんの存在です。そもそもフルタイムで働く人が利用できるような日本式の保育園が、非常に数限られており、というか、ほぼない、と言い切っても過言ではない。

フルタイムで働きながら子供を育てるには、お手伝いさんを雇うか、完全に親などに頼るかのどちらかです。

共働きの家、シングルファーザー、シングルマザーの家では、多くの場合住み込みのお手伝いさんを雇用しています。

というわけで、香港で仕事を始める中で何よりの懸念点は、良いお手伝いさん(英語でHelper、広東語でアマ)を雇えるかどうか、そしてうまくマネジメントできるか、という点でした。

日本でも、家事や介護といった分野について、外国人労働者受け入れという話が広がりつつありますので、少しわたしの生活を何回かに分けてご紹介します。今日は主に制度について。

どんな人がお手伝いさんに?

香港の一般家庭の多くのお手伝いさんが、フィリピンやインドネシア等の近隣諸国からの出稼ぎできた女性たちです。雇用する各家庭が、雇用主としてビザの保証人のようなものになり、雇用契約締結と同時に、彼らのビザ申請を香港政府(香港入境事務所)に対して行います。つまり、雇用契約が終了すれば、ビザも終了。お手伝いさんたちは、すぐに新しい雇用主を見つけなければ、ビザが切れ、本国に帰国しなければなりません。お手伝いさんたちには、色んな方がいらっしゃいますが、多くの女性たちは、本国にこどもたちを残して、働きに来ています。

お給料は?

雇用契約のフォームも、休暇も最低賃金も支給すべき最低食費もすべて細かく法定されています。2017年4月現在で、最低賃金は、月額4310HKD(約6万円)、最低食費は、月額1037HKD(約1万4千円)です(香港政府サイトより)。香港の平均給与が2016年で、月額HKD16,200(約23万6千円)ですから(政府統計処公表資料より)、この最低賃金は、香港の平均給与よりはかなり低い設定になっています。

一方で、この収入は、色々なデータがあったので、正確性のところを担保できませんが、フィリピンの首都マニラの女性の平均給与を上回るものになるようです。実際に、教員免許や看護師資格があっても、香港で働いた方が収入が高くなるので香港でお手伝いさんとして働いているという人に何度かあったことがあります。

ちなみに、これは実際に調べたわけではないですが、近隣諸国でこのように外国人労働者のお手伝いさんを受けていれている地域で、香港は一番この最低賃金価格が高くなっているようです。例えば、シンガポールは、2016年時点で月額S$550(約4.5万円)。本国に近いということ、休みが確保されているということ、から、中東やシンガポールから香港に転職してくるお手伝いさんは多いのが実情です。

「住み込み=同居」がルール

雇用主は、住居を提供するのがルールになっています。もっと正確に言うと、法律上は、住み込みじゃなくてはなりません。ただ、スペースの問題で場所を提供できないという雇用主や、そもそも同居はいやだという雇用主も多く、住居費用を別途支払って、通いできてもらっている雇用主も少なからずいます。厳密にいうと、これは法律違反になりますが。。。

どうやって探すの?

とにかく共働きをする以上は、自分たちも外国人で親族が周囲にいない以上、お手伝いさんを雇うのは必須だった、わが家。私が働くにあたって、必死に良いお手伝いさんを探しました。探し方は、色々な方法がありますが、メジャーなやり方は、①エージェントを使う、②友人の紹介、③友人のお手伝いさんからの紹介、です。

②友人の紹介、というのは、やはり、信用力が違います。本国に帰任することになったから、ということで、その家庭で働いていたお手伝いさんを雇う、という方法。ただ、こればっかりは、タイミングとご縁。なかなか頼っていられません。

③友人のお手伝いさんからの紹介、という手法もあります。お手伝いさんたちは、お手伝いさんたちの中でのネットワークを持っていますので、そのネットワークに頼るわけです。

結局我が家は、①エージェントを使って紹介してもらい、面接を行いました。香港には大量のエージェントがいて、彼らにいって、候補者を紹介していただくというものです。エージェントによっては、香港で候補者を見つけることができず、スカイプ面談というケースも。我が家は直接会うことを重視したので、香港にいる候補者を紹介していただける方を選びました。

ちなみに、知り合いの中には、休日のお手伝いさんの輪に入っていって、お手伝いさん募集という紙を配って面接をした、というツワモノも。

心の葛藤

お手伝いさん制度に完全に立脚している香港では、私からみると、それに依存しすぎていて、保育園制度などの発展が遅れているように感じます。生鮮食品のオンラインデリバリーが発達していないのも、しかり。そのため、香港で、共働きをする以上は、お手伝いさんを雇うことは必須でした。

一方で、本国に子供を残して出稼ぎにきている人たちをやとうことが、本当に社会のためにいいことなのか、ということについては、葛藤を感じざるを得ませんでした。そういうくらいなら、高給で雇えばよい、という考えもあるかもしれませんが、我が家は、普通の家庭で、そこまで経済的に余裕があるわけではありません。使える予算も限られています。

今のところ、出ている結論は、我が家の家庭で働くことでハッピーだと感じてもらえて、それが彼女の家族にとっても良くなればいいのではないかと思うにいたっています。社会制度自体を変えていくのは、時間がかかるし、私の今の立場でできることは限られている。でも縁があって一緒に住むことになった方をハッピーにすること自体はできるはず。そう思っています。

さて、次回は、具体的な生活の様子についてー。

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