住み込みのお手伝いさんとの生活ってどんなもの?(2)

香港で、共働きをする以上、住み込みのお手伝いさんは必須。住み込みのお手伝いさんの多くは、フィリピンやインドネシアといった外国からの出稼ぎ労働者です。日本でも、家事や介護といった分野について、外国人労働者受け入れという話が広がりつつある中、外国のお手伝いさんとの共同生活について、前回(住み込みのお手伝いさんとの生活ってどんなもの?)に引き続き、ご紹介します。

今日は実際の生活について。

お手伝いさんは、どこに住むの?

香港の場合、お手伝いさんは、住み込みでなければなりません。別の家の住んで通い、というケースも多いですが、それは違法です。ではどこにすむのでしょう?我が家の場合は、アパートにMaids Roomがついているので、そこに住んでもらっています。我が家のMaids Roomはかなり平均より広い方だと思いますが、それでもだいたい三畳程度の部屋です。トイレ兼シャワーがついています。

Maids Roomがついている場合は、そこに、部屋が余っている場合は、部屋に住んでもらうケースが多いと思います。部屋がない場合は、子供部屋で一緒に寝ている、とか、リビングのソファーで寝ている、とかそういった環境になってしまっているお手伝いさんも多いようです。

こういったお手伝いさんの住環境については、しばしば問題視されています。雇用主の家への居住が法律で義務化されたのは、2003年以降であり、そもそもこの義務自体が、お手伝いさんの基本的人権を侵害しているという声もあります。雇用主によっては劣悪な環境しか与えられないケースもあり、この点はわたしもしばしば、我が家はハッピーな環境を提供することが出来ているのだろうか、と悩ましく感じることもしばしば。

いつからいつまで働くの?

勤務時間についての法定はありません。非合理的で、虐待であってはならない、という抽象的な制約がほどこされているのみです。

我が家の場合は、平日はこどものお弁当の準備をする時間からこどもが寝る時間まで、お願いしています。仮に、両親いずれも残業で遅くなった場合は、うちの子供たちが寝た後も、自身の部屋のドアを開けて、子供たちが泣いたら聞こえるようにしてくれています。

正直、他の家庭よりも大変だろうなあと申し訳ない気持ちですが、こればかりは仕方ない。彼女が起きる前には起きるように心がけ、できるだけ早く家に帰るようにしています。

何をしてもらうの?

これも、各家庭によるところが大きいところ。私は、子育て、家の掃除、ごはんづくり、買い物、送り迎え等々なんでもお願いしてしまっています。とにかく、家事・育児全般です。日本にいたときよりも、仕事に充てられる時間や、休息に充てられる時間は増えました。

日本人の家庭は料理は引き続き母親が担う、というケースも多く、我が家も当初は完全に私が担っていましたが、最近では、夕飯の準備はお願いしてしまっています。とはいえ、やはり、食事はどうしても気になるのは、日本人だからか。

それから、教育については、我が家はどうしても、日本語教育・英語教育になるので委ねていません。

休日は?

休日は、週に1回というのが法定されているほか、継続勤務年数に応じて年間の有給休暇数が定められています。勤務年数が1年の場合は、年間7日。

日本の場合は、基本的には、雇い入れの日から6か月経過しており、その期間の全労働日の8割以上出勤している労働者は、10日間の年次有給休暇が付与され、継続勤務年数が増えるごとに、この日数は加算されています。これに比べると少ないですが、そもそも、お手伝いさんに認められる有給休暇数というのは、香港の労働法で法定されているもので、お手伝いさんに限らず適用されるものになります。香港は労働者保護がかなり低い法制度となっていますので、そもそも日本とはその点が大きく異なる点といえるでしょう。

有給休暇を除けば、多くのお手伝いさんは、日曜日にお休みをもらっています。なので、日曜日、香港の町中を歩けば一目瞭然。多くのお手伝いさんたちが、思い思いにつどって、遊歩道の端に座ったりしてミニパーティーをしたりしています。楽しそうなグループをみると、元気をもらえますが、ただ、段ボールを敷いて日陰を作って寝転がって休んでいる人をみると、複雑な気持ちになります。

我が家のお手伝いさんは、とてもきれいな方で、おしゃれさん。普段は全く化粧をしていないですが、休日はここぞとばかりにめっちゃおしゃれをして出かけます。しかも、きれい。そのギャップにプロ意識を感じるわたし。

食事は?

食事は、シェアするか、シェアしない場合は食費(最低食費は法定されています)を給与と一緒に支払う必要があります。彼女の希望我が家は食費を払っています。

といっても、これも悩ましくて、食費は法定されているとはいえ少なく、現在の法定最低食費は月額HK$1037(約1万4600円)。うちから徒歩圏内の唯一のスーパーは、かなりお高いので、この食費は一気に消えるはず。なので我が家のお手伝いさんは、週末どっかで買ってきたり、少し遠出して買い物にいったりしています。わたしも、ときどき、これ食べる?といってシェアしたりしながら。

食事の収納場所は、冷蔵庫の一段をお手伝いさんに渡して使ってもらっています。

食事は、お手伝いさんは、別にとっています。これも各家庭によると思いますが、我が家は食事中の会話は日本語にしたかったので、食事は別にとってとお願いしました。二人目の子が食事をするようになってからは、我々の夕食の間、お手伝いさんには、息子の食事対応を手伝ってもらっています。ありがたいことこの上なしです。

こどもの世話は?

我が家は、両親ともに日中全く家にいないので、その間のこどもの世話はすべてお手伝いさんに委ねています。

上の子のスクールバスピックアップ、習い事への送迎、下の子のお世話、すべて。彼女抜きでは何も回りません。上の子は学校にいっているのでいいですが問題は下の子のお世話。おそらく、日中赤ちゃんと二人きりだと気が参るだろうと、積極的にプレイルームに出かけて、とお願いしたり、マンションの住人用のプールの利用カードを渡してプールに一緒に行ってもらったりしています。

また、最近では、近くのプリスクールが提供している、プレイグループに申し込んで週三回1回2時間のお遊戯クラスに連れていってもらっています。このプレイグループ、実は、私自身は、一度トライアルで行っただけ。あとは一度も顔を出したことがなく(平日日中ゆえ)、同じプレイグループのお友達の誕生日会に招待されて初めて行ったところ、「〇〇(うちの息子)が、日本人だって知らなかった」と言われました笑。プレイグループに参加しているこどもで、親と一緒の人こどもと、お手伝いさんと一緒のこども、大体は半々だそうな。

総括

具体的な生活運営のところは、こんなところでしょうか。

ちなみに、ある香港人家庭では、「食事を別にするのは、ちょっと。。。我が家は食事は絶対シェア、そのほうが安全だから」と言っていました。それを聞いたとき、少しひやりとした冷たいものが背中を走りました。それと同時に、確かにそういう見方もあるよな、と思いました。

それくらい、他人を、しかも違う環境で生まれ育った人を、家にいれて一緒に生活をして、こどもの命を預けるというのは緊張することです。制度も何もなく、他人の目が届かない家という密室空間で委ねるので、国や地方自治体がきちんと制度構築をしている日本の保育園とはわけがちがうのです。すべて自己責任の世界です。

雇っているお手伝いさんを信じてないの?と非難が出るかももしれませんが、私は、上記のような意識を持つ覚悟がない以上は、お手伝いさんを雇うというのはやめるべきだと思っています。

そういったところから来る悩みも含めて、お手伝いさんとの生活にともなう、悩ましいこと、ありがたいこと、については次回お伝えしたいと思います。

One Comment on “住み込みのお手伝いさんとの生活ってどんなもの?(2)

  1. マレーシアで出産しましたが、去年帰国しフルタイムで復職した者です。
    1枚目のマンガ、まさに今の私のようで、働く母はみんなそうなんだ…!
    と安心しました!笑
    マレーシア時代には仕事をしておりませんでしたが、周囲には専業主婦なのに住み込みのお手伝いさんのいるママ友が多く、なんとなく話題を身近に感じました。復職にあたり、私も住み込みもしくは通いのアジア系お手伝いさんを探しましたが、首都圏以外ではあまり一般的ではないようで、難しいです。
    今のところは家電とダスキンと家事シェア状態ですが、全部やろうとしている方も多いと思います、日本のワーキングマムはみんな病んでしまいますよね。。。
    個人的には夫の家事参加推進は?と思ってもいます。少しだけ留学していたフィンランドでは夫婦同程度に家事をやるのが当たり前で、それが非常に素敵に見えたので。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です