Tokyo v. New York 素敵なベビーシッターの探し方 (Tokyo編)

芸能人がベビーシッターから窃盗被害を受けていたという報道がYahoo!ニュースに掲載されていました。さて、このニュースをみたときみなさんはどう思われたでしょうか。子供がかわいそうだ、恐ろしい、雇い側にも非がある、4人もベビーシッターを利用するなんておかしい、とかネットを彷徨うとそんな意見が流れていますが、世の小さな子供を持つ親にとっては、ベビーシッターを雇うことに伴うリスクを再認識させられる事件だったのではないでしょうか(この事件にかかわらず最近ベビーシッターにかかわる事件が、なかには子供の命まで巻き込まれる非常に痛ましい事件も報道されていますが、直近の話題ということで本件を取り上げました)。

ベビーシッターというのは、親がいない中で子供を預ける人。しかも自分が不在の時に家にまであげることを認める人。こどもにとって可能なかぎり素晴らしい環境を与えたい、もちろんいかなる犯罪にも巻き込まれないようにしなければならない、というのが親にとっての最大の懸念事項であることはいうまでもありません。世の中素晴らしいシッターさんが多く、酷い事件等が生じるケースは例外的なことだとは思いますが、それでも、ベビーシッターを雇うという以上、何等かの犯罪に巻き込まれるリスクは十分に認識し、そのリスクを最小化するために最大限の努力を払うというのは親として必要な行為だと思います。

でもじゃあ、どうしたらいいの?という親御さんはいらっしゃると思います。ベビーシッターを利用したいけど、どういう風に探したらいいのかわからない、どういう点に気をつけたらいいのかわからない。。。と、

実際私はそうでした。私が、日本でベビーシッターを雇い出したとき、周囲にはベビーシッターを利用している友達はおらず(そもそも子持ちの同年代の友人が殆どいなかった)、「ベビーシッターを利用する」ということそのものに対して気持ちのハードルがむちゃくちゃ高かったです。そのため、ベビーシッターを起用するということに伴うリスク、というものに必要以上に過敏になっていたといっても過言ではありませんでした。またニューヨークに来てからもベビーシッターを起用する上では(日本にいたときは週に二回もベビーシッターに来ていただいていた私ですが)「外国」ということもあり、ベビーシッターを起用する際には、慎重に慎重に動きました。

結論から申し上げると、東京でも、ニューヨークでも素晴らしいベビーシッターに巡り合えたのですが、そんな私の経験を踏まえて、東京で、外国で、これからはじめてベビーシッターを利用しようとする方に向けて、「東京では/ニューヨークでは、どうやってベビーシッターを見つけたのか?」について私の経験を共有させて頂ければと思います。少しでもみなさんのベビーシッター探しのヒントになれば幸いです。ちょっと長いので東京とニューヨークの二回に分けてお伝えします。

20150613_070435072_iOS

東京でのベビーシッター探し

私は、娘が生まれて半年で復職したのですが、復職早々に、夫の知り合いから紹介してもらったベビーシッター仲介業者に登録しいつでもベビーシッターを派遣していただける状況にはしていました。しかし、いくら、信頼できる仲介業者を挟んでいるからといて、会ったこともない(もしくは1回の面談でしか会ったことのない)他人を家に上げた上に娘を預けるということについてどうしても抵抗が消えなかった私はその仲介業者全く利用しませんでした(ただ、この点は後述のとおり、慎重になりすぎていた、と今では思っています)。

それでも、家事積極的外注主義に記載のとおり、いよいよ仕事が回らなくなってきた&夫婦関係が危機を迎えた(笑)タイミングで、同僚(外国人)が起用していたハウスキーパーに来ていただくことになりました。我が家に来ていただいてた方は、フィリピン人の方で、旦那様は日本人で二児の母。外国人友達の間で超人気のハウスキーパーで、ベビーシッターもやっているはずだと、同僚から紹介を受けました。

面談をし、まずは、ハウスキーパーとして約1年間来ていただいた上で、途中から、週に二回ベビーシッター兼ハウスキーパーとして来ていただき、我が家を支えていただきました。

その1.口コミ&紹介

やはりなんといっても、知り合いからの口コミ&紹介は、信頼を置ける人を見つけるための最も有効な方法だと思います。ベビーシッターの仲介/派遣会社は、身元の確認や研修等をしっかりやっている会社が多いと思いますが、わたしは、当時、その企業のチェック基準は企業によってまちまちであると考え、企業の判断にゆだねるよりは、自己責任でその信頼性を確認したほうがよい、と考えました。また、企業そのものが実際にクライアントとしてその派遣者のサービスを受けるというわけではないので、やはり求める基準や、信頼性を見定める際のポイントは個人のそれと若干ずれが生じてきてしまうのではないかとも思っていました。

その5に記載したとおり、いま仮に日本に戻ったら、派遣会社を利用するということも考えると思いますが、それでもなお、口コミ&紹介、というのは、実際にその方のサービスを受けている人からの紹介であるという点から信頼度はずば抜けているのと私は思います。

まず、友達や知り合いに紹介できるということは、ベビーシッターを雇う際にどんな親にでも発生する「不安」というものを紹介者自身すでに乗り越え、払拭しているということ。更に言えば(人は余計な争いに巻き込まれるのは通常避けたいため)自分が紹介したベビーシッターに関連して紹介相手に何等かの問題が発生する可能性は極めて低いと認識しているということ。また、先ほど述べたように、サービスを「受ける」側ではない派遣会社、仲介会社では見えない「実際に雇ってみた上で見えてきた視点」を「知り合い」から聞けること、これは重要なポイントだと思います。

起用される側の視点から考えても、業者を通さずにベビーシッターとして仕事をしている以上、クライアントによる口コミはクライアント獲得のための生命線。紹介により獲得した新しいクライアントに対して悪い対応をすれば、紹介者である元々のクライアントにもその話が伝わり、結果的に連鎖的にクライアントを失ってしまうおそれもあるので、キチンとした対応をしてもらえる可能性が高いと思うのです。

その2.口コミ&紹介でも身元確認はしっかりと

20150613_003136681_iOS

ただ、口コミ&紹介で注意しなければならない点は、伝聞情報に頼りすぎない、ということ。仮に信頼できる人からの紹介であっても、身元確認は絶対に怠るべきではないと思います。身分証明書のコピーの取得等必要最低限の行為は、必須です。個人で人を雇用する以上、相手に情報開示を求めるのは当然ですし、それを断るような方、難色を示すような方を起用するべきではないと思っています。

ちなみに、なんでそんな当然のことを書くかというと、あまちゃんの私は、なんとなーく、身分証明書の提示を求めるのには抵抗がありました。身分証明書の提示を求める=相手を必要以上に疑っていて相手に不快感を与えてしまう、と思ったからです。そういう日本人は多いのでは?でもそれは親として当然とるべきプロセスを欠いているということと同じだと今では思っています。

相手に対する不信感を払しょくするために起用者側が努力をするという行為は、ひいては、起用される側に「信頼してもらっている」という安心感を与えることになると思います。わたしは、これを、我が家に来ていただいてたベビーシッターさんから学びました。面談時の早いタイミングから、自ら身分証明書を差し出して、写真を撮ってよいといってくれた彼女は、他人を家に上げるということに対する私の不安を理解してくれ、その不安をのぞくように積極的にいろんな提案をしてくれました。お互いの不安をなくすように、お互い積極的に動きあう行為は、強い信頼関係を構築するのに役立つと思うのです。

その3.自分が納得できるまで本採用は待つ

何度も繰り返しているとおり、6年前、私は「ベビーシッター」に子供を預けることについてかなり抵抗感をもっていた人間です。我が家に来ていただいてた方については、同僚からの紹介でしたし、初対面の面談時からこの方は素晴らしい方だなと思っていましたが、それでも直ちにベビーシッターとして起用する、というところまでは踏み込むことができませんでした。一番大きな要因は、直接、彼女をベビーシッターとして雇っている人を知らなかったから(同僚はハウスキーパーとして彼女にきていただいてました)。

そこで、(当該ベビーシッターさん自身の助言もあり)最初は、ハウスキーパーとして、2週に1度自分が家にいるときに来ていただくというところから始めました。そして、徐々に週に1度の回数に増やし、家の鍵を預け、自分の不在時に来てもらって掃除をしてもらうようにし、約1年たち、娘も彼女の存在にすごく慣れたころ、ベビーシッターをお願いすることになりました。

ベビーシッターとして本起用するまで時間がかかりすぎだという突っ込みがあるかもしれませんが、わたしにとってはこれだけの時間を置いてよかったと思っています。この期間で、彼女との間に強い信頼関係を構築することができました。ベビーシッターに対するハードルが下がった今となっては長すぎる助走期間ではありましたが、当時のわたしにとっては、安心&納得して娘を預けられるようになるまでに必要な期間だったと思います。

人それぞれの価値観や状況によるところが大きいので、個人差は大きいとは思うのですが、「この人なら大丈夫!」という納得感&安心感を個々人が得るまでは、自分のいるときに来てもらう、など、ある程度じっくりと見極める&自分自身で納得するための時間を置くというのは大切なことだと思っています。

その4.居心地の良い空間を用意

これは、ベビーシッターの探し方、というよりは、探した後の付き合い方、なのですが、ベビーシッターにとって居心地の良い環境を用意するというのも大事なポイントだと思います。来ていただく前に家を掃除をしろ、とか、そういうことではなく、「あの家だったら積極的にサポートしたいな」と思っていただくように、起用者側も注意するべきだと思うのです。

人と人との関係である以上、より良いサービスを提供したい相手と思ってもらえるかどうかは、サービスの質に直結すると私は思っています。

ほんのささやかな心遣いでよいのだと思います。連絡は直前ではなく前もってする、とか、わかりやすい指示を出す、とか。いつも感謝の気持ちを示すとか。ちょっと旅行にいったときに、お土産を用意してお渡しする、とか。ご飯のおかずのおすそ分けをする、とか。我が家の場合、渡米後の今でも日本にいたときのベビーシッターさんとコンタクトをとり、スカイプで時々話したりしているくらい、まるで親戚のような付き合い方をさせていただいていました。こういった関係を構築できることはお互いにとって、また子供にとっても理想的な状況だと思います。

また、居心地の良い環境を用意する、ということの中に、「魔が差す」ような状況を与えない、ということも含まれると思います。人間は弱い生き物です。すぐに目や手の届く範囲に貴金属が置かれていたら。。。自分がものすごく生活に困っていたら。。。想像力を働かせて、貴重品等はきちんとしまっておく、という対応は最低限必要なことですし、相手に対する礼儀だとも思います。

その5.派遣業者を通じる場合のメリット

ちなみに、仲介/派遣業者は使わなかったと書きましたが、業者を利用するメリットももちろんいっぱいあると思います。私の近い親族は仲介/派遣業者を通じて探したベビーシッターに来て頂いていました。そんな彼女の話をちらちら直接&間接的に聞くなかで私が感じた、仲介業者を通じてベビーシッターを探すときのメリットにも触れておきたいと思います。

まず、口コミや紹介で知り合えるベビーシッターはその人数が限られているのに対して、業者を通じれば、多くのシッターさんにめぐり合えることができます。

次に、口コミや紹介で知り合えるベビーシッターさんは、すでに顧客が何人もいて、急なお願いや、連日のお願いが難しかったりするのです。その点、業者を通じれば、必要なタイミングで派遣していただけるのはとっても便利な点だと思います。私の親戚の場合は業者から派遣していただく方が何人か特定の方に決めていて、その方々の間で都合のつく方に来ていただくというような対応をとっていたようです。ベビーシッターは、子供の急な発病のときなどにも必要になるので、この仕組みは本当に便利だと思いました。

また、さきほど述べたこととは矛盾しますが、人によっては、個人で(自分の自己責任のみで)その信用性を判断するよりは、業者を通じたほうが信頼性を確保できる、という方もいらっしゃると思います。ベビーシッターの派遣会社は、派遣者に研修義務を課しているケースが多いですし、また万一のことに備えて、保険にも加入しているケースが多いです。この点、日本の派遣業者は信頼度が高いのではないのでしょうか(後編参照)。

最後に、そのサービス内容について不満がある場合などは、直接本人ではなく、当該派遣会社に言えるというメリットもあると思います。特に日本人のお母さんは、気を使う人が多くて、直接本人にクレームや改善点の依頼をしにくい、ということをよく聞きます。この点、間に派遣会社が入ることで、自分の率直な要望を伝えやすいということもあると思います。

というわけで、わたしは利用していませんでしたが、派遣業者を通じてベビーシッターを探すことも、日本ではひとつの有効な手段だと思うのです。

以上、東京で素敵なベビーシッターさんに出会う方法について、自ら(&伝聞で聞いた親戚の)体験に基づいて5つのポイントを記載してみました。読み返すと当たり前のことばかり書いていますが、実はこういう情報ってなかなか得にくかったりするもの。ベビーシッターにきてもらいたいと思っているけれど、どうしたらよいかわからないというお父さん、お母さんの不安を少しでも解消する助けになればと思ってかきました。次回は、ニューヨーク(海外)編です。日本と大きく違うベビーシッター探しについて。お楽しみに。

One Comment on “Tokyo v. New York 素敵なベビーシッターの探し方 (Tokyo編)

  1. Pingback: Tokyo v. New York 素敵なベビーシッターの探し方 (New York編) | 海外でもワーママ生活

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です