=2015年総括=「ワーママだから得してるよね」にどう返す?

さて、2015年も残り一日を切りました(香港時間)。

今年1年を振り返ると、ニューヨークでの妊娠があったり、NYから香港への引っ越しがあったり、2年ぶりの日本滞在があったり、香港での出産があったり、と近年稀に見る盛りだくさんな一年でした。「盛りだくさん」事項のひとつに、このブログを始めて、継続してきたということもあげられます。

読んでくださった方、ありがとうございます!みなさんの「楽しみにしているよ」という声がブログを続ける最大の励みになりました。さて今日は2015年の総括ということで、このブログを書き続ける中で今年特に強くかんじていたことについて書こうと思います。

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ブログを始めたきっかけというのは、「ブログを始めるにあたって」にも記載しましたが、海外でのワーママ生活を経てはじめて気づいた、”「正解」に合うように行動しなければ非難される日本の社会”に一石を投じたかったというのがあります。この1年間は、特にそのことを考え続ける一年でした。

明らかに、「女性」や「ワーキングマザー」に風が吹いてる昨今。一方で、育児休暇を取得しようとする国会議員に対して非難の声があがったり、マタニティマークをつけるのを避けようとする風潮が出てきたり、「ママだからってなに?」みたいな記事が話題を呼んでみたりしていてあきらかに反発も生じています。

わたしも、こういった反発を受けているなと感じる機会がある一年でした。

「女だから/ワーキングマザーだから特別扱いされていいよね」という目に見える/見えない声を向けられると、打たれ弱いわたしは、その都度悩みました。それでも、しばらくすると開き直って復活する、というのを繰り返していた気がします。気持ちが前向きに復活するときに、いつも考える3つのことについて今日は書いてみたいと思います。

その1.「正解」から外れるということ

子供を持ち、専業主婦/主夫がいない中で家庭運営と両立させながら働くこと、これは、わたしの勤めるような伝統的な日本企業においては、「異質」なことであり、「正解」から外れることです。最近増えてきているケースとはいえ。。。

短期的にみてコストであり、リスクでしかない

異質な社員というのは、実は、会社にとって、短期的に見て、コストであり、リスクでしかないということ、わたしは、まず、このことを考えます。

同質の社員で構成されている組織のほうが、仕組みも単一ですみますし、意思決定もしやすい。

例えば、私のケースでいえば、産休、育休をとっています。今回の産休育休は、二回目。この期間、会社にとっては、なにも利益を生まない存在です。

子連れで社費留学をしています。夫も働く形で一緒に留学先に行き、社費留学をしているケースは社内初。子育てをしながらの留学であり、子供がいない、もしくは専業主婦/主夫を持つ社費留学生よりも勉強に避ける時間が短くなる蓋然性が高くなります。

留学が終われば、しっかり会社に貢献するかと思いきや、すぐに産休に入り、夫の駐在にくっついて香港に行く始末。

短期的に見てコストであっても与えらえるチャンス

コストでしかない、と思って、さらに落ち込め、といっているのではありません。

自分の存在が「短期的にみてコスト」でしかない、と再認識をすると、今度は、短期的にみてコストであっても、中長期的視点あるいは、もっと広い視野からたてば、利益に結び付くからこそ、チャンスを与えてもらっているのだ、と考える(開き直る)ことができるのです

短期的に見てコストであっても、産休育休の制度を整え、わたしのような共働き⁺子持ちの社員を社費留学に出しているということは、一見コストであっても最終的に利益に結び付く可能性がある投資だと考えられている(かもしれない)わけです。

利益というのはおそらく色んな形が考えられると思います。たとえば、子育て社員にチャンスを広げ、従業員の多様性を拡大することで、日本の大企業から真のグローバル企業への発展をはかる、といった利益かもしれませんし、女性の活躍推進をはかる政府の方針にのっとり先頭に立つことで日本を代表する大企業としてのレピュテーションを保持するといった利益かもしれません。もしくは、もっと単純な話で、これまで散々先行投資をして育ててきた社員を辞めさせ新たな社員を採用するコストと比較すると、既存の社員が生き残る道をとった方が利益がある、という話かもしれません。

いずれにせよ、”「正解」から外れて、コストやリスク要因になっても、なお与えられているチャンスなんだ”と思うと、落ち込んでいた気持ちも盛り返し、むしろ頑張って成果を出していかなければならないという気持ちになるんです。

その2.全員大なり小なり条件は異なる。男女の差ではないのだ。

基本後ろ向き&打たれ弱いわたしは、少し前向きになったところで、ただちに完全復活というわけにはいきません。

次に頭をよぎるのは、「女性であるから」「ワーキングマザーだから」与えられているチャンスであって、私「個人」の能力をもって与えられているチャンスではないだろう、という思い。

利益を生むと見込まれサポートされているのは、単に「女性」だからだろう、「ワーママ」だからだろう、という冷たい視線を受けたり、後ろめたい自分自身の思いにさいなまれたり。。。そんなとき、パートナーの言葉が有効でした。

「女だろうか、母親だろうが、男だろうが、父親だろうが、みんな条件が違うのは一緒だよ」と。

彼曰く、、、

「働く母親」と「そうじゃない社員」というファクターだけで判断しようとするから、そういった思いにとらわれるんだよ。入社するタイミングも、それぞれに抱えている要素も、全員違うのが当たり前。与えられる雇用条件やプロモーションの条件が異なるのだって当たり前。全員横並びであるべきという考え方の方が異常だよ。

今はたしかに「ワーママ」に風が吹いているかもしれないけど、そうでないときもあるし、ワーママであってもそうでなくても皆がそれぞれ風が吹くときとそうでないときがあるんだよ。吹いている風に乗って何がわるい。人より少し優遇されているということを悩んでいる時間があるほど、サラリーマン人生長くない。

僕のまわりをみてみると、30歳にもなれば、年収差なんて10倍以上の開きがあることなんてザラ。横並びであるわけがないし、横並びに見えるように、成功している人の足を引っ張るなんて、しょうもないこと。しょうもないことに耳を傾けたり悩んでいる暇があったら、吹いてきた風に乗って結果に結びつくように努力して、誰も何も言えないくらいの成果を出すべきだ。

、、、と。

その通りだ。

その3.「悪目立ち」することが、後人に道を開くことにつながると信じて。

それでもやっぱり、周囲の視線が気になります。「正解」から外れて、好き勝手やって、まわりに疎まれているに違いない、そう思う気持ちは、どんなにパートナーや友人に励まされても、都度都度頭をよぎります。

それでも、やっぱり「正解」から外れながらも頑張って前に進んでいこうと思うのは、私のやっていることが、後人に道を開くことだ、と信じているからです。

自分よりも優秀な人が、時代が少し違うだけで得ることができなかったメリットを、今のわたしが受けることができている。そうであるならば、そのメリットを生かして最大限の成果をあげ、つぎにつなげることが、いまの私の使命だと思うのです。

日本の会社の中で、人と違うことをやること、人と違うメリットを受けること、人と違う主張をすること、それは目立ちます。下手すると単なる「悪目立ち」。目立つと当然批判も出てきます。それでも批判を恐れて、何もせず、できる限り「正解」の枠組みの中で、波風をたてることなくワーママをやっていくことがわたしのしたいことか、というと、違うな、と思うのです。

「正解」から外れたってチャンスが与えられるなら、臆することなくTake chanceし、結果を残そう。自分の立場を冷静に見る目を常に持ちながら、批判に対しては適度に鈍感になりながら。そして自分の得てきた経験をできる限り発信することで、後人に道が開かれるかもしれない。そう考えることで、また前に進んでいこう、とそう思えるのです。

特に今年は、これらのことを何度も何度も考えた年でした。同じような悩みを抱えている方が特に今年は多いのではないかと思い、「=2015年総括=「ワーママだから得してるよね」にどう返す?」と題し、自分の中での気持ちの整理の仕方をまとめてみました。この思いを胸に、2016年、またしっかり頑張っていけたらいいなと思っています。

皆様良いお年をお迎えください。来年もどうぞ、本ブログをよろしくお願い申し上げます。

2015年12月31日20℃の香港より

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