ワーママは教育ママになれるのか⁉

20151221_203054059_iOSさて、最近、大好きな?Yahoo!ニュースサーフィンをしてるとよく見かけるお名前が、佐藤さん。東大理IIIに子供三人を入れた凄腕の教育ママ、ということで、彼女の意見に賛否両論が飛び交ってる模様。

 
東大理IIIっていうのは、努力だけでは足りず、いわゆる試験分野での天才が受かるところ、素質が多分に影響しており、親の教育どうこうの次元を超えている人たちが入るところと、ひねくれ者の私は思ってるので、なぜ、理IIIに子供を入れたこのお母さんがカリスマとされているのか、ちょっとなぞ。。。
 
もちろん、一部賛同できるところとありますが、なにも目新しいことをいってないし、ふーん、と思って、ネットの熱い議論?を斜め読みしています。

まぁ、彼女の教育論は置いといて、そんなことよりも、この一連の記事を読んでて頭を離れなかったテーマが、ひとつあります。それは、ワーママである自分が、(佐藤さんのように、とまでともいかずとも、)優秀な教育ママになれるのか、ということ。

ワーママは、専業主婦であるママと同じくらい、子供の教育の面でサポートできるのか。キャッチーなフレーズを敢えてつかえば、ワーママと教育ママは両立するか。

実はこれ、自分がこどもを持ってから、ずっと考えていたテーマです。そして、長女が小学生になってより切実な問題になってきました。

大多数の子を持つ親は、自分の子供には、より良い教育環境を与えたいと思っていることでしょう。
 
子供に、芸術やスポーツなどで、特別な才能があるなら、その才能を伸ばせるように最適な環境を与えたい。特に際立った才能がないなら、安定的な生活を得るために一番結果が出やすい、勉強の分野で、それなりに上手く進めるようにサポートしたい、と私は考えています。

 
(親の干渉がなくても、自分で結果を残せるように仕向けなければダメだ、というのは、色んなところで耳にしますが、そんなの理想論。たしかに出来る人は、どんな環境の中であれ、芽を出していきますが、そんな人はごくわずかさ。)
 
さて、そう考えたときに、自分の仕事と日々の家事育児に追われてるワーママは、どこまでできるのか。。。という疑問は当然湧いてでるわけです。
 
はっきりいって、専業主婦には、教育への貢献度?という点では全くもってかなわない、と感じています。少なくとも、私は、自分の母(専業主婦)がしてくれた同じことを、自分の子供に与えることはできないな、と思っています。
 
そもそも今の日本だと、定期的にある保護者参加の学校のイベントだって平日昼間にあるので、仕事で休めない時は、そういったイベントすら休まなくてはならなくなります。ましてや、いわんや。お稽古事や塾の送り迎え、お弁当づくり、勉強やお稽古事のサポート、考えただけで頭が痛くなるし、働きながらそれを実践するなんて、非現実的すぎて、よほどのスーパーウーマンか、お金に余裕のある人か、自分以外にそれらのサポートを一緒にやってくれる頼れる人がいるか、、、じゃないでしょうか。
 
でも世の中働くお母さんが増えてるし、みんなどうやっているんだろうー。。。国ごとの違いってあるのかしら。
 
東京、NY、香港で、知り合ったお友達には多くのWorking Motherがいました。特にNYでは、一時的に仕事をしていない人を除けば、100%ワーママ。みな、教育に頭を悩ませながらも必死に、方策を模索していました。

 
というわけで、今回は、わたしが、東京、NY、香港でみてきた、多くの働くお母さんたちの、教育に関する工夫や、各都市の特徴で、特に印象に残ったことを、いくつかご紹介します。
 

その1.ワーママ&ワーパパにやさしいニューヨーク

結論から言うと、 ニューヨークは、働く親が、自分がこどもに与えたいと思っている教育を、働きながらこどもに与えやすい環境だな、と思います。
 

ベビーシッターを利用するハードルが低い

保育園の預かり時刻は、6時半とか7時までとか、8時や10時まで預かってくれる日本の保育園とは違いますが、その分、ベビーシッターも多く探しやすい。かつ日本のベビーシッターより安いことが多いです。
 
日本では送り迎えが不要とみなされる小1以降も、子供がひとりで街中を歩くことが禁じられてるニューヨークでは送り迎えの手配は必須。
 
しかし、ベビーシッターが根付いてるので、何かしらのアクティビティに、保育園や学校の後に参加させたい場合は、ベビーシッターを、日本よりも気軽に利用することで、その実現が可能になります。
 

充実したアフタースクール 

充実したアフタースクール(学童)もまた、共働き世帯にはありがたかったです。
 
両親共働きが、多数派であることが多いので、学校側も、当然のように、アフタースクールを提供してくれます。独自にアフタースクールを提供していなくても、色々なアフタースクールのリストを渡してくれて、送り迎えなど、ある程度融通が利くようなアレンジをしてくれるのです(一定数参加者がいれば、送り迎えのアレンジをしなくてよい)。
 
アフタースクールの内容も充実していて、アート&クラフト教室、ヨガ、インラインスケート、料理、音楽、乗馬、コンピュータープログラミング、ロボット作成、等々。アフタースクールによっては、バレエや水泳も。 詳細は、またどこかで記載できればと思っていますが、日本の公立の学童とは、その内容に大きな隔たりがあるように感じます。
 
色々な選択肢の中から、子供に合っているアクティビティに挑戦させられるので、子供も、充実した放課後を過ごせるし、自分が何に興味を持っているのかということを知る良いきっかけになります。
 
親も、持って帰ってくるプロジェクトや、何ができるようになったよーと教えてもらうことで、具体的に子供の成長を感じることが出来て楽しいのです。
 
外出は保護者同伴が当然のニューヨークで、ここまで色んなアクティビティを、リーズナブルな値段で、放課後子供に体験させてあげられるとは想像してなかっただけに大満足。
 

学校イベントが朝

そして、さらに、有難かったのが、娘の学校の保護者の参加が必要な学校イベントの多くが、朝行われてました。
 
7:45-8:30まで、とか、8:00-9:00までとか。娘の入学式も、修了式も、学芸会や、セントラルパークでの親子読書会ですら全て朝!これだと、出勤前に行けるので、仕事にも全く影響なく、素晴らしい仕組みだなぁとおもったものです!
 
親たちは皆仕事へ行く服装で来ていて、例えば、学芸会だと子供の出番が終わるとさっさと消える。笑
 
親が働いていること前提、というか、おそらく、働いてる父親でも参加可能とするその仕組みに、結構感動しました。朝やれば出席率も上がる、このシンプルな取り組み、ぜひ日本の学校もやってほしいです。
 

その2.ヘルパー前提の香港

20151221_203104889_iOS香港のヘルパー事情については、また別途詳しくかいていきたいと思っていますが、香港は、住み込みのドメスティックヘルパーが根付いている地域です。専業主婦/夫の家庭であっても、共働き家庭であっても、フィリピンやインドネシアなどから出稼ぎできている住み込みのヘルパーを雇っていて、掃除洗濯料理やこどもの世話などの手伝いをしてもらうことが一般的です。そして、働いている親であっても、こういったヘルパーの助けを借りることで、こどもに与えられる教育環境の幅もぐっと広がっている気がします。
 
学校のお迎えにいっても、半分以上が、ヘルパー。スクールバスの乗り場でも、ヘルパーが沢山待機しています。スーパーでもヘルパーが買い物をしているし、公園でも、ヘルパーと こどもが遊んでいる。
 
(少し話が逸れますが、、、
 
香港では、住み込みのヘルパーを雇うことが「当たり前」になっているので、社会の仕組みがすべてヘルパーがいる前提で成り立っていて、ヘルパーで賄える部分と思われる部分については、その制度が整っていないことが多い気がしています。例えば、ナーサリー。香港では、保育園が。。。ない。いや、正確に言えばあるのですが、数が限定的。利用している人も周囲で聞いたことがない。ヘルパーが保育園の代わりの機能を果たしているのです。
 
=閑話休題=)
 
住んで4か月の感想では、香港のこどもは、習い事に忙殺されている印象があります。毎日なんらかの習い事をしている人が多い。とにかく競争が激しい香港では、水泳、ピアノ、バレエ、ジャズ、外国語、、、などなど、こどもたちの習い事の数では、NYや日本の比ではないような気がします。
 
共働きの家も多いのに、どうしてそんなことが可能なのだろう、、、と疑問に思いましたが、ようすれば、そういった習い事の送り迎えの多くの部分も、ヘルパーで対応しているのです。
 
というわけで、ヘルパーの助けを借りることで、働く親にも子供に与える教育環境について選択肢が増えるのが香港。
 
それでも、いまのところ、ヘルパーがいることを前提にした社会構造そのものには、わたしはやはりどうしても違和感を感じざるを得ない。日本でも、外国人ヘルパー制度の導入について議論がなされ始めているようですし、これについてはまた後日。。。
 

その3.パパの参加は、世界共通の必須事項⁉

さて、その1、その2でNY、香港でそれぞれ印象に残っている事項を記載しましたが、東京、NY、香港の共通項をあげると、、、共働きのご家庭では、とにかく、パパの「教育」参加率が高くて驚きました
 
ひと昔前の日本では、「亭主元気で留守がいい」なんて言われてましたが、そんなの共働きの家では成り立たない。
 
両親ともに働いていると、親のどちらかがこどもの教育を含む家庭のマネジメントに専念することは当然できない。そのため、無理にどちらか一方だけの力に頼ろうとすると、結果的に、家庭マネジメント専任者(専業主婦/主夫)がいる家庭ほど上手に家を回せなくなってしまう。冷静に考えれば、そりゃそうです。人の時間やリソースは、無限にあるわけではないですから。
 
NYでも、香港でも、東京でも、共働きのおうちでは、教育へのパパ参加率を高くすることで、こどもの教育環境を整えようと工夫されているおうちが多いなという印象を持ちました。(もちろん、ひとりで、すべてを切り盛りしているスーパー母ちゃんもいましたが)
 
逆に言えば、パパ参加率が低いおうちでは、間違いなく、そのしわ寄せが、ママにいっていることを、忘れてはなりません。
 
ちなみに各三都市間の間でも若干差はあり、やはり、パパ参加率が一番高いのは、圧倒的にNY。東京でも、わたしのママ友パパ友を見渡すと、パパ参加率がむちゃくちゃ高かったですが、仕事関連で知り合う人たちを見渡すとそんなことなさそう。。。
 
日本では、共働きであっても、まだまだ従来の「ママが、教育も含めて、家のことをやる」という意識が、男性にも女性にも深く根付いている気がします。その意識を持つ限り、こどもの教育にもしわ寄せがいってしまうかも?もしくは、母親に異様なしわ寄せがいっているかも?男性も、女性も、そういった視点から意識を改めて、こどもの教育面でも積極的に両親間で分業していく必要があるんだろうな、と特にNYでの生活を経て強く思うにいたりました。
 
ちなみに、我が家では、教育担当大臣は、わたしではなくパートナー。「僕にしわ寄せがきている」「もっとこどもの教育を考えろ」とパートナーから怒られるのは私。最近こそ、産休中のため、私の方がメインですが、こどもの保育園への行事参加率も、パートナーの方が多かった。極端かもしれませんが、そんな風に教育も分業していくことで、普通のワーママだって専業主婦に負けない教育ママになれるチャンスが生まれるのかもしれません。
 

結論

ヘルパー前提の香港生活はまだ始めたばかりなので、まだまだ、香港については、体験&観察していかねばなりませんが、働きながらにしてこどもの教育環境を整えるということを考えると、NYは暮らしやすかったなと思います。
 
東京でも、ベビーシッターさんを雇用したりしていましたが、両親ともにフル稼働でようやく、というかたちでした。それでも、あれも娘にしてあげたい、これもしてあげたい、自分が専業主婦だったらこんなこともしてあげられたのにな、と思うことは多々ありました。
 
パパ参加率の向上や、ベビーシッター文化の定着にはまだまだ時間がかかると思うのですが、まずは、学校行事の朝型化から、導入してみるなんてどうでしょう?日本の学校関係者の皆様、どうぞご検討ください!!!

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