色々なクリスマス@New York & Hong Kong

20151225_132606794_iOSHappy Holidays! Merry Christmas!

さて、今日は、クリスマス。

昨年の今頃は、ニューヨークで、Radio Cityのショーを見たり、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーを眺めたり、観光客であふれる五番街の各店舗のイルミネーションを堪能しながら、氷点下の中を歩いていました。

今年は、香港。昨日(クリスマスイブ)なんて、半袖姿で、のどかわいたーといいながら公園を散歩。人生何がどうなるかわからないものです。

国際都市といえども、クリスマスの様相はかなり異なる香港とニューヨーク。東京ともまた違ったクリスマスの様子を少しばかりご紹介♪

Merry ChristmasかHappy Holidaysか

親子で居候 in NY with イスラエルファミリーその③~ユダヤ教とイスラエル~でも記載しましたが、ニューヨークのこの時期の合言葉は、メリークリスマス!ではありません。クリスマスと同時期に行われる、ユダヤ教のお祭りハヌカーや、アフリカンアメリカンの新年の儀式クワンザに配慮して、”Happy Holidays!”が、ハイセンスな(?)合言葉。

さて、同じ国際都市の香港は、、、というと、Happy Holidaysは殆ど聞きません。どこにいっても、Merry Christmas!

ニューヨークでは赤と緑の装飾品売り場の横に、ハヌカー用の青と白と銀色の装飾品売り場が併設されていましたが、香港では全く見かけず。ユダヤ教のお祝いハヌカーのシンボル?でもあるメノラーも町中では全くみません。

香港で、家族写真を使ったクリスマスカードを作った際も、テンプレートにほとんど「メリークリスマス」の文字があり、Happy Holidaysはごくわずか。ユダヤ人の友人知人にもカードを送りたかったので、選択肢が限られていました。やはり、”Happy Holidays”はJewishが多いNYならではなのかもしれませんね。

「中国風」?のクリスマス

さて、香港のクリスマスは、イルミネーションや装飾が、どことな~く「中国風」のところが多い。。気がする。。。赤と金が基調となり、派手。ビクトリアパークでは、大規模な見本市が開かれていて、大晦日のアメ横を彷彿とさせます。

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日本と近いなあと思ったのが、クリスマスイブとクリスマスには、おしゃれなレストランやホテルでクリスマス用の特別メニューや特別ビュッフェなどが提供され、気合をいれたアジア人でにぎわっているということ。どちらかというと、クリスマスは家族で家で過ごすという印象が強かったNYとは、この点少し違うなあと感じます。

郷に入っては郷に従え、わたしも夫の背中をせっつき、豪華ビュッフェに参戦してきました。へへへ。

本物のモミの木があちらこちらに

「中国」色、「アジア」色が強い、香港でも、さすがはイギリスの元植民地。「クリスマス」はしっかり根付いておりまして、12月25日は祝日。町を歩くと、あらゆる人が、「Merry Christmas!」と声をかけあっています。

さらに、感動したのが、モミの木。

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NYでは、Thanksgiving(感謝祭)が終わる頃から、道のあちらこちらで、モミの木が売られます。たくさんのモミの木が道端に立てかけられて、皆品定めをして家に持って帰る。大きいものは、2メートル超。我が家も昨年購入し、リビングルームがモミの木の匂いでいっぱいに。

12月に入っても、半袖サンダルで大丈夫だった南国香港では、まさか「寒いところ」専門のものであるモミの木にお目にかかるなんて思っていなかったのですが、ある日、我々の住むアパートのロビーを通ると、ふと懐かしいにおい。においのほうを振り返ると、本物のモミの木が。その後気づけば、ショッピングモールなどあちらこちらで、本物のモミの木に香港でもお目にかかることに。

やはり世界中から駐在員=expatが集い、世界中から色んなものを輸入している香港。モミの木だってお目にかかれるのでした。

ニューヨーク、香港、東京、それぞれ似ているようで、少しずつ違うクリスマス。それでも、「宗教」という枠組みを超えて、みながハッピーで少しだけ浮足立っているようにみえるのは、三都市共通★みなさま、素敵なクリスマスを★★★

=戯言コラム=美白重視はアジアだけ⁉~色黒の苦悩in香港~

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香港にきて、しばしば思うのは、ああ、日本と同じ文化圏に戻ってきちゃったな~ということ。何が、というと、美容について。

おそらく、香港だけでなく、アジア各国に対して、日本は、間違いなくカルチャー発信地になっていると思います。アメリカでは一切お目見えしなかった日本の商品、会社、あらゆるものが、香港では目に留まります。雑誌だって、そこらへんのカフェで、日本のファッション雑誌の広東語バージョンが置いてあったり。

なかでも化粧品。資生堂、カネボウをはじめとし、日本ブランド目白押し。アメリカで入手できなかった愛用コスメ(Shu Uemura)も香港では手に入ります(香港で買うと高すぎて、実際には手を出していませんが)。

そして、アメリカ生活で2年間忘れ去っていた「美白”命”」文化も、化粧品やファッションと一緒に日本から流れ込んでおります。化粧品コーナーでは、最前線に美白用の化粧水が並べられており、広告のモデルたちも美白、美白、美白。

ああああ、色黒&細かいお肌ケアが苦手なわたしは、もうがっかりです。

アメリカでは

アメリカでは、「美白」という概念になかなかお目にかからず、でした。日焼け止めもあるし、こどもたちも塗るように推奨されているけれども、種類はそんなに豊富ではなく、日焼け止めは美白を保つものではなく、あくまで「火傷ひいては皮膚癌を防止するもの」!!

夏に日傘をさしている人なんて、ほぼいない。ちなみに、暑いフロリダにいったときも、日傘をさしている人は一人もみなかった。夏でも、日焼け防止のために、帽子をかぶっている人も殆どおらず。帽子はあくまでファッションの一環。

友達家族に誘われて、避暑地の別荘にいったときも、そこに来ていたゲスト(全員白人)はこぞって、少しでも日焼けをすべく日光を探して寝そべる。イタリア人の友人も太陽の方角に体の方向を都度変えて日焼け。

同僚と話をしたときも、「日焼けは健康的だよ!」と。

日本人の両親を持つ、アメリカ人の友達に、誰も、美白とか気にしてないよねーといったら、「美白を気にしてるなんて、日本、韓国、中国とかの東アジア圏だけじゃない?」と。

というわけで、ニューヨークでは完全に開き直った私。地黒なのに、がんばって色白を目指しても、得られる結果はたかが知れていて、コスパがよろしくない、と感じ、美白を追及するためにいちいち気を遣うのが、昔から面倒くさくて好きではなかった私は、ここぞとばかりに、特に気にせずに、平気で太陽の下に出ていきました。日焼け止めは「気持ち」塗る程度。笑

結果的にメラニン色素が、どんどん生成され、元来の「濃い目」の顔立ちも相まって、日本人の風貌から離れ。。。ひいては、日本食レストランで、日本語で友人と話しているのに、英語で店員さんに話しかけられるまでになっていました。

日本&香港にて

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そんなこんなんで、日本に帰ると、会う人、会う人、第一声は、「ティモン、焼けたね!!!」 化粧品コーナーでファンデーションを買おうとしても、「お客様は、お肌が薄暗くていらっしゃいますので」。。。

自分の色黒を実感させられ、一気に、見た目の相対評価が落ちた気が。香港でも、まわりを見渡すと綺麗に美白を追及した人たちばかりで、日本人なのに色黒の私は浮き気味です。すっぴんで、家の外にでると、フィリピン人のヘルパーに間違えられることも。

というわけで、香港にきて、再び、日傘を持ち、帽子をかぶりはじめた私。日焼け止めも、また、塗りはじめました。

周りに流されなきゃ、いいじゃん、と言われりゃ、そりゃそのとおりなんですが、郷に入っては郷に従え。アジアに入っては、美白を目指せ。色黒の苦悩カムバック、そんな日々です。

ワーママは教育ママになれるのか⁉

20151221_203054059_iOSさて、最近、大好きな?Yahoo!ニュースサーフィンをしてるとよく見かけるお名前が、佐藤さん。東大理IIIに子供三人を入れた凄腕の教育ママ、ということで、彼女の意見に賛否両論が飛び交ってる模様。

 
東大理IIIっていうのは、努力だけでは足りず、いわゆる試験分野での天才が受かるところ、素質が多分に影響しており、親の教育どうこうの次元を超えている人たちが入るところと、ひねくれ者の私は思ってるので、なぜ、理IIIに子供を入れたこのお母さんがカリスマとされているのか、ちょっとなぞ。。。
 
もちろん、一部賛同できるところとありますが、なにも目新しいことをいってないし、ふーん、と思って、ネットの熱い議論?を斜め読みしています。

まぁ、彼女の教育論は置いといて、そんなことよりも、この一連の記事を読んでて頭を離れなかったテーマが、ひとつあります。それは、ワーママである自分が、(佐藤さんのように、とまでともいかずとも、)優秀な教育ママになれるのか、ということ。

ワーママは、専業主婦であるママと同じくらい、子供の教育の面でサポートできるのか。キャッチーなフレーズを敢えてつかえば、ワーママと教育ママは両立するか。

実はこれ、自分がこどもを持ってから、ずっと考えていたテーマです。そして、長女が小学生になってより切実な問題になってきました。

大多数の子を持つ親は、自分の子供には、より良い教育環境を与えたいと思っていることでしょう。
 
子供に、芸術やスポーツなどで、特別な才能があるなら、その才能を伸ばせるように最適な環境を与えたい。特に際立った才能がないなら、安定的な生活を得るために一番結果が出やすい、勉強の分野で、それなりに上手く進めるようにサポートしたい、と私は考えています。

 
(親の干渉がなくても、自分で結果を残せるように仕向けなければダメだ、というのは、色んなところで耳にしますが、そんなの理想論。たしかに出来る人は、どんな環境の中であれ、芽を出していきますが、そんな人はごくわずかさ。)
 
さて、そう考えたときに、自分の仕事と日々の家事育児に追われてるワーママは、どこまでできるのか。。。という疑問は当然湧いてでるわけです。
 
はっきりいって、専業主婦には、教育への貢献度?という点では全くもってかなわない、と感じています。少なくとも、私は、自分の母(専業主婦)がしてくれた同じことを、自分の子供に与えることはできないな、と思っています。
 
そもそも今の日本だと、定期的にある保護者参加の学校のイベントだって平日昼間にあるので、仕事で休めない時は、そういったイベントすら休まなくてはならなくなります。ましてや、いわんや。お稽古事や塾の送り迎え、お弁当づくり、勉強やお稽古事のサポート、考えただけで頭が痛くなるし、働きながらそれを実践するなんて、非現実的すぎて、よほどのスーパーウーマンか、お金に余裕のある人か、自分以外にそれらのサポートを一緒にやってくれる頼れる人がいるか、、、じゃないでしょうか。
 
でも世の中働くお母さんが増えてるし、みんなどうやっているんだろうー。。。国ごとの違いってあるのかしら。
 
東京、NY、香港で、知り合ったお友達には多くのWorking Motherがいました。特にNYでは、一時的に仕事をしていない人を除けば、100%ワーママ。みな、教育に頭を悩ませながらも必死に、方策を模索していました。

 
というわけで、今回は、わたしが、東京、NY、香港でみてきた、多くの働くお母さんたちの、教育に関する工夫や、各都市の特徴で、特に印象に残ったことを、いくつかご紹介します。
 

その1.ワーママ&ワーパパにやさしいニューヨーク

結論から言うと、 ニューヨークは、働く親が、自分がこどもに与えたいと思っている教育を、働きながらこどもに与えやすい環境だな、と思います。
 

ベビーシッターを利用するハードルが低い

保育園の預かり時刻は、6時半とか7時までとか、8時や10時まで預かってくれる日本の保育園とは違いますが、その分、ベビーシッターも多く探しやすい。かつ日本のベビーシッターより安いことが多いです。
 
日本では送り迎えが不要とみなされる小1以降も、子供がひとりで街中を歩くことが禁じられてるニューヨークでは送り迎えの手配は必須。
 
しかし、ベビーシッターが根付いてるので、何かしらのアクティビティに、保育園や学校の後に参加させたい場合は、ベビーシッターを、日本よりも気軽に利用することで、その実現が可能になります。
 

充実したアフタースクール 

充実したアフタースクール(学童)もまた、共働き世帯にはありがたかったです。
 
両親共働きが、多数派であることが多いので、学校側も、当然のように、アフタースクールを提供してくれます。独自にアフタースクールを提供していなくても、色々なアフタースクールのリストを渡してくれて、送り迎えなど、ある程度融通が利くようなアレンジをしてくれるのです(一定数参加者がいれば、送り迎えのアレンジをしなくてよい)。
 
アフタースクールの内容も充実していて、アート&クラフト教室、ヨガ、インラインスケート、料理、音楽、乗馬、コンピュータープログラミング、ロボット作成、等々。アフタースクールによっては、バレエや水泳も。 詳細は、またどこかで記載できればと思っていますが、日本の公立の学童とは、その内容に大きな隔たりがあるように感じます。
 
色々な選択肢の中から、子供に合っているアクティビティに挑戦させられるので、子供も、充実した放課後を過ごせるし、自分が何に興味を持っているのかということを知る良いきっかけになります。
 
親も、持って帰ってくるプロジェクトや、何ができるようになったよーと教えてもらうことで、具体的に子供の成長を感じることが出来て楽しいのです。
 
外出は保護者同伴が当然のニューヨークで、ここまで色んなアクティビティを、リーズナブルな値段で、放課後子供に体験させてあげられるとは想像してなかっただけに大満足。
 

学校イベントが朝

そして、さらに、有難かったのが、娘の学校の保護者の参加が必要な学校イベントの多くが、朝行われてました。
 
7:45-8:30まで、とか、8:00-9:00までとか。娘の入学式も、修了式も、学芸会や、セントラルパークでの親子読書会ですら全て朝!これだと、出勤前に行けるので、仕事にも全く影響なく、素晴らしい仕組みだなぁとおもったものです!
 
親たちは皆仕事へ行く服装で来ていて、例えば、学芸会だと子供の出番が終わるとさっさと消える。笑
 
親が働いていること前提、というか、おそらく、働いてる父親でも参加可能とするその仕組みに、結構感動しました。朝やれば出席率も上がる、このシンプルな取り組み、ぜひ日本の学校もやってほしいです。
 

その2.ヘルパー前提の香港

20151221_203104889_iOS香港のヘルパー事情については、また別途詳しくかいていきたいと思っていますが、香港は、住み込みのドメスティックヘルパーが根付いている地域です。専業主婦/夫の家庭であっても、共働き家庭であっても、フィリピンやインドネシアなどから出稼ぎできている住み込みのヘルパーを雇っていて、掃除洗濯料理やこどもの世話などの手伝いをしてもらうことが一般的です。そして、働いている親であっても、こういったヘルパーの助けを借りることで、こどもに与えられる教育環境の幅もぐっと広がっている気がします。
 
学校のお迎えにいっても、半分以上が、ヘルパー。スクールバスの乗り場でも、ヘルパーが沢山待機しています。スーパーでもヘルパーが買い物をしているし、公園でも、ヘルパーと こどもが遊んでいる。
 
(少し話が逸れますが、、、
 
香港では、住み込みのヘルパーを雇うことが「当たり前」になっているので、社会の仕組みがすべてヘルパーがいる前提で成り立っていて、ヘルパーで賄える部分と思われる部分については、その制度が整っていないことが多い気がしています。例えば、ナーサリー。香港では、保育園が。。。ない。いや、正確に言えばあるのですが、数が限定的。利用している人も周囲で聞いたことがない。ヘルパーが保育園の代わりの機能を果たしているのです。
 
=閑話休題=)
 
住んで4か月の感想では、香港のこどもは、習い事に忙殺されている印象があります。毎日なんらかの習い事をしている人が多い。とにかく競争が激しい香港では、水泳、ピアノ、バレエ、ジャズ、外国語、、、などなど、こどもたちの習い事の数では、NYや日本の比ではないような気がします。
 
共働きの家も多いのに、どうしてそんなことが可能なのだろう、、、と疑問に思いましたが、ようすれば、そういった習い事の送り迎えの多くの部分も、ヘルパーで対応しているのです。
 
というわけで、ヘルパーの助けを借りることで、働く親にも子供に与える教育環境について選択肢が増えるのが香港。
 
それでも、いまのところ、ヘルパーがいることを前提にした社会構造そのものには、わたしはやはりどうしても違和感を感じざるを得ない。日本でも、外国人ヘルパー制度の導入について議論がなされ始めているようですし、これについてはまた後日。。。
 

その3.パパの参加は、世界共通の必須事項⁉

さて、その1、その2でNY、香港でそれぞれ印象に残っている事項を記載しましたが、東京、NY、香港の共通項をあげると、、、共働きのご家庭では、とにかく、パパの「教育」参加率が高くて驚きました
 
ひと昔前の日本では、「亭主元気で留守がいい」なんて言われてましたが、そんなの共働きの家では成り立たない。
 
両親ともに働いていると、親のどちらかがこどもの教育を含む家庭のマネジメントに専念することは当然できない。そのため、無理にどちらか一方だけの力に頼ろうとすると、結果的に、家庭マネジメント専任者(専業主婦/主夫)がいる家庭ほど上手に家を回せなくなってしまう。冷静に考えれば、そりゃそうです。人の時間やリソースは、無限にあるわけではないですから。
 
NYでも、香港でも、東京でも、共働きのおうちでは、教育へのパパ参加率を高くすることで、こどもの教育環境を整えようと工夫されているおうちが多いなという印象を持ちました。(もちろん、ひとりで、すべてを切り盛りしているスーパー母ちゃんもいましたが)
 
逆に言えば、パパ参加率が低いおうちでは、間違いなく、そのしわ寄せが、ママにいっていることを、忘れてはなりません。
 
ちなみに各三都市間の間でも若干差はあり、やはり、パパ参加率が一番高いのは、圧倒的にNY。東京でも、わたしのママ友パパ友を見渡すと、パパ参加率がむちゃくちゃ高かったですが、仕事関連で知り合う人たちを見渡すとそんなことなさそう。。。
 
日本では、共働きであっても、まだまだ従来の「ママが、教育も含めて、家のことをやる」という意識が、男性にも女性にも深く根付いている気がします。その意識を持つ限り、こどもの教育にもしわ寄せがいってしまうかも?もしくは、母親に異様なしわ寄せがいっているかも?男性も、女性も、そういった視点から意識を改めて、こどもの教育面でも積極的に両親間で分業していく必要があるんだろうな、と特にNYでの生活を経て強く思うにいたりました。
 
ちなみに、我が家では、教育担当大臣は、わたしではなくパートナー。「僕にしわ寄せがきている」「もっとこどもの教育を考えろ」とパートナーから怒られるのは私。最近こそ、産休中のため、私の方がメインですが、こどもの保育園への行事参加率も、パートナーの方が多かった。極端かもしれませんが、そんな風に教育も分業していくことで、普通のワーママだって専業主婦に負けない教育ママになれるチャンスが生まれるのかもしれません。
 

結論

ヘルパー前提の香港生活はまだ始めたばかりなので、まだまだ、香港については、体験&観察していかねばなりませんが、働きながらにしてこどもの教育環境を整えるということを考えると、NYは暮らしやすかったなと思います。
 
東京でも、ベビーシッターさんを雇用したりしていましたが、両親ともにフル稼働でようやく、というかたちでした。それでも、あれも娘にしてあげたい、これもしてあげたい、自分が専業主婦だったらこんなこともしてあげられたのにな、と思うことは多々ありました。
 
パパ参加率の向上や、ベビーシッター文化の定着にはまだまだ時間がかかると思うのですが、まずは、学校行事の朝型化から、導入してみるなんてどうでしょう?日本の学校関係者の皆様、どうぞご検討ください!!!

◎勝手に検証◎日本は、妊婦にやさしい国?それとも厳しい国?~職場編~

20151129_043114038_iOSはじめに

先月香港で第二子を出産しました。第一子は、東京で妊娠出産だったのですが、第二子は、ニューヨークで妊娠、妊娠後期に日本に一時帰国、そして香港で出産。はじめての海外妊娠&海外出産で各都市の大きな違いを肌で感じました。

前回に引き続き、三都市での自分自身の経験を比較して、日本は、妊婦に「やさしい」国か、「厳しい」国か、独断と偏見で勝手に検証していきたいと思います。さて今回はいよいよ?職場編

昨今、「マタハラ」(マタニティハラスメント)に関するニュースや記事を目にすることが増えています。そんなニュースを見聞きしていると日本の職場は本当に妊婦にきびしい職場職場が妊婦にやさしいかどうか、に関しては、その職場のルールや、メンバーに大きく左右されるところなのですが、それでもなお、「お国柄」による違いだろうなあというものを肌で感じたので、それを少しでもお伝えできればと思っています。

恥ずかしがり屋の日本人⁉ 

妊娠したときに気になるのが職場の反応、という方は多いのではないでしょうか。

大きなプロジェクトの最中だったり、産休中の人がほかにいたり、、、妊娠というのは、奇跡的で本当に素晴らしいことではありますが、かならずしも本人や職場にとってベストタイミングと感じられないということがあると思います。そんなときは特に、職場への報告は、心に重くのしかかることがあるのではないでしょうか。そのために、そんな妊婦にとって、妊娠を職場の人に報告した時の相手の第一声というのは、記憶に残るものです。そして、この点が、アメリカでのアメリカ人の反応と、日本での日本人の反応は、だいぶ異なる印象を受けました。

アメリカ人の場合は、私の出会った人100%、その第一声は、Congratulations!(おめでとう!)でした。職場で妊娠を告げた相手からの反応は必ず、でした。これには驚きました。

というのも、日本人の場合、友人の体験談を聞いても、職場では、どちらかというと、特に男性の場合、第一声が「おめでとう」といった反応もあるけれども、「了解です」といった反応が多いよう。

おそらくそういった状況は、どこの会社も同じで、だからこそ、マネージャー向のハウツー本のようなものには、「部下の妊娠をきいたときは、おめでとうといいましょう」という記載がよくあるのではないでしょうか?

日本人の方が意地悪だ、とか、そういったことを言いたいわけでは決してありません。皆それぞれ温かく報告を聞いてくださっているのだと思いますが、職場で、妊娠について「おめでとう」ということに、どこか恥ずかしいという気持ち、はにかむ気持ちが漂っている、そんな印象を受けるのです。

ただ、これって、とても勿体ないことだと私は思います。本当は好きなのに、好きと言えない、こじらせ男子をドラマでみているときのような歯がゆさを感じてしまいます。最初の第一声が、おめでとう、となるだけで(たとえ、その、おめでとう、はうわべだけのものであったとしても)、センシティブになっている多くの妊婦の気持ちはすっと軽くなりますし、何かと体がつらい妊娠中&出産後の仕事へのモチベーションの維持にもつながると思うんです。

そして何よりも、実際はアメリカの職場よりよっぽど妊婦にやさしいのが日本の職場、だからこそ「おめでとう」の一言で、妊婦のモチベーションを下げてしまうのはもったいない!んです。

笑顔でおめでとう、でも仕事じゃ容赦ないアメリカ

反射的に笑顔で「おめでとう」が出るアメリカ人、実は、仕事の面では、妊婦だろうがなんだろうが容赦なし、という印象です。一方で日本の会社や日本人の方が、「妊婦」への「配慮」が強く、ときに過剰にはたらくことも。

わたしがこれまで接した日本の会社の上司は誰もが、妊娠中ということで体調を気遣って下さいましたし、ときに、仕事が負担になりすぎないように仕事量を調整しようとしてくださったりしました。これは私だけではなく、私の周囲で、日本企業に勤める女性から、よく聞く話です。つわり等の体調不良があれば、特別な休暇を取得できるなど、会社の制度上も妊婦を保護するものが整っている会社が多いのではないでしょうか。

かたやアメリカ。私の受けた印象も、そして友人から聞く話でも、妊婦だろうがなんだろうが関係なし。結果、成果を出し続けるのが当然です。体調不良は妊婦だろうが、妊婦じゃなかろうが、だれにでも起こりうる話であり、そういった体調不良も含めてマネージし、成果をだすことが当然求められているのです。

聞いた話をいくつかあげると、例えば、仕事中、妊娠中で体調がすぐれなくて、、、と言い訳をしようとしたら、上司から、”It is your business(それは君の問題であって、私の問題ではない)”と言われた、とか。すごいケースでは、妊婦=仕事のパフォーマンスが落ちるというイメージを持たれる可能性があるから、妊娠していることを隠している、とか。

(Sex and the Cityの主要人物のひとり、ミランダ(弁護士)が、職場で妊婦であることがばれないような服をきている、というエピソードがあり、ドラマの中での話だと思っていたら、普通にそんなことがあるんだと知りびっくり!)

隠すまではしなくとも、「妊娠は仕事には関係ないから、仕事に関係しない以上あえて自分から言う必要なし」というのが、多くの人の共通見解だったような気がします。

日本の産前産後休暇&育休は超長いし超手厚い

日本の職場が、「守られている」と特に感じるのは、産休&育休の長さと手厚さを、外国人の友人に話すとき。

日本の場合、法律で、産前&産後合わせて14週の産休を取ることができることになっています。産休中、会社に給与の支払義務はない(はず)ですが、有給としている会社も多いと聞きますし、健康保険に加入している場合は出産手当金も支給されます。育休中も1年間は育児休業給付金が出ます。

会社によっては、こどもが満2歳あるいは満3歳になるまで育休がとれるなんてこともあるのでは?少なくとも多くのお母さんが、1年間育休を使うということが多いのではないでしょうか。

社会福祉が充実しているヨーロッパから来ている人と話すときは、そっかー、という反応で済むことはありますが、少なくとも、香港&アメリカで働くママに、日本のこの制度の話をすると、必ず驚かれます。そして、ときに、半分冗談で切れられました。笑。は⁉なにそれ?わたしたちは、産後2ヶ月で戻らなきゃいけないのよーー!(怒)と。

NYの場合は、たしか特定の法律はなく、会社ごとに産休育休(maternity leaveといいます)の期間が定められています。そして、産休育休は2ヶ月という会社が多く、さらに無給ということが多。なので、こどもと一緒にいたいから、会社に復職するのをあきらめ会社を辞める、という話をよく聞きました。

香港でも容赦ないです。香港は法律上いちおう10週間の有給の産休&育休が定められています。ただ、これは、産休&育休をあわせたもので、法令上、予定日の2-4週間前からしかとることができません(日本は、予定日6週間前)。すなわち、産後6-8週間たてば、法令上のマタニティーリーブの権利は失われ、復職です。会社とうまく交渉して7か月休んだという、ワーキングマザーと話をしましたが、もちろんその特別な期間は、無給で政府からの補助金もなし。

この点、日本の制度は本当にすごいと思うのです。逆に、早く復職しすぎると、こどもがかわいそうだとか、色々なことを言われることもありますが、休もうと思えば1年以上も補助金つきで休めるなんてすごいんです

なぜかパパ育休の「風」が吹くアメリカ

日本でも最近、男性の育児休暇取得について議論がなされることが多いと思いますが、なぜか、ニューヨークでもパパの育休Paternity Leaveについてよく耳にしました。勤務先の法律事務所でも、Paternity Leaveをとりましょう、ということが大々的に謳われていて、あちらこちらで、今度同じプロジェクトをやっている同僚がパタニティリーブを8週間とるらしい、とか、4週間とる、とか聞きました。

「やる」と決めたら、積極的にやるニューヨークらしいなあとその時は思ったもんです。たとえば、ダイバーシティ―を進める、と決めれば、まずは形だけでもどんどん進めていって、「弊社では、有色人種が〇%を超えています!」みたいなことを、大々的に掲げるアメリカの組織。組織にとって得だと判断したからこそ、導入した制度。一度導入した以上、使用実績を上げて、周囲にどんどんアピールすることが大事であると考える、アメリカ組織の典型的な動き(?)が、パパ育休/パタニティリーブについても感じました。

一方で、日本でも男性の育児休業について、大企業を中心に制度が整いつつあると思います。が、その取得率は、制度導入率と比較して非常に低いものなのではないでしょうか。制度があるのに、周囲の空気的にとれないということがままあるのではないかと推測します。せっかく導入された制度であっても、それが浸透するまでには時間がかかる、典型的な日本の組織の動きだなあと個人的には思います。

多少強引なかんじがあっても、いちど組織として制度導入を決定したのであれば、それを積極的に活用した方が、むしろ、組織内での評価もあがる、というアメリカのような考え方はわたしは結構好きです。

これに関して、ひとつエピソードが。

今回の出産に際し、パートナーは1週間の育休を取得しました。アメリカ系の会社に勤めている彼は、「会社でPaternity leaveの制度ができて、利用するのが奨励されているし、とるよー」と。

そして彼の育休明けの日。パートナーの会社で家族イベントがあったので、それに参加し、たまたま彼の上司にご挨拶するチャンスがありました。そして、「育休取得を認めてくださり、ありがとうございました、とても助かりました」といったところ、え!?という一瞬戸惑いの表情をみせつつ、「彼の権利だから当然でしょう~!」と、さらりと爽やかな風を吹かせながら、笑顔でおっしゃってくださいました。

かっこいいいいいいいいいい!

いや、その人は、見た目もたしかにかっこよく、しかも、ブリティッシュアクセントで言われちゃうと、それだけでキュンキュンだったのも正直なところですが(笑)、権利なんだから、取得できるのは当然でしょうという、その反応が、わたしにはとってもフレッシュで、むちゃくちゃかっこよかったです。さすが、有給はきちんと消化する文化!

退院後の1週間は、母親にとって一番つらいタイミング。体力も回復していないし、母乳も思う通り出ていないし、数時間おきの授乳に慣れていないし。パートナーが仕事にいっていたら、夜中におこしちゃ悪いと思って、深夜に泣いている赤ん坊をあやすのをお願いするということもなかなか気が引けます。その一番大変なタイミングで仕事を安んで家にいてくれると、たった1回のオムツ替えでも代わってくれるだけありがたいです。また精神的にも、マタニティブルーに陥りやすい時期に、家にいてくれるというのは、プライスレス。

勤め先に、制度があるなら、どんどん使ってみましょうよ、日本の男性のみなさん!!!そしてその周囲の方々も、爽やかな風を吹かせながら、「そんなの当然とっていいでしょ~」と笑顔で言っちゃいましょう!それだけで、同僚女性からの評価はいっきにあがってしまうかもしれません。

結論

さて、日本は妊婦にやさしい国?!~職場編~について、私が、マタハラとかそういったことからは無縁の恵まれた環境にいたからかもしれませんが、個人的には、その充実した制度を考えると、むちゃくちゃやさしいなあと思います。

アメリカや香港のような、ザ・資本主義社会では、「働かざるもの、食うべからず」という言葉が見事に当てはまる。笑顔で「あなたの成功を祈っているよ」といいつつ、首を切る社会ですから、妊婦だろうが、なんだろうが、きちんと成果を出してくださいというスタンスは、日本の社会に比べるとけっこう厳しい。だけど、「おめでとう」とか、ある制度は当然使うよね、むしろ積極的に使うよね、というか、使った方が評価もあがるよね、という空気は、とっても「やさしい」と感じました。

一方で、日本は、制度はあるけど、使えない、とか、制度があるけど、まわりに遠慮してしまう、とか、見えない鎖に縛られていることも多くてもったいない。まずは、「妊娠おめでとう」という第一声を発するところから変えていけるといいんじゃないかなあと思います。

もちろん、非正規雇用の場合には、なかなか充実した制度の恩恵を受けられないとか、マタハラとか、そういった問題は別途あるとは思いますが、私や周囲の経験に基づき独断と偏見で判断すれば、、、

日本の職場は比較的妊婦に「やさしい」!

でも、まだまだ改善の余地はある。

妊婦にやさしい職場をもつ先進国として世界に誇れるように、さらによくするためには、まずは笑顔と「おめでとう」からはじめていきませんか?

◎勝手に検証◎日本は、妊婦にやさしい国?それとも厳しい国?~出産編~

はじめに

先月香港で第二子を出産しました。第一子は、東京で妊娠出産だったのですが、第二子は、ニューヨークで妊娠、妊娠後期に日本に一時帰国、そして香港で出産。はじめての海外妊娠&海外出産で各都市の大きな違いを肌で感じました。

前回に引き続き、三都市での自分自身の経験を比較して、日本は、妊婦に「やさしい」国か、「厳しい」国か、独断と偏見で勝手に検証していきたいと思います。今回は出産編

(※といいつつ、実は、NYでは出産をしていないので、この点は友人やママ友より聞いた&調べた範囲での情報です。ご容赦ください。。。)

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出産も千差万別

前回、妊婦健診編で記載したとおり、妊婦健診は、世界に名だたる大都市、ニューヨーク、東京、香港、で、三都市三様でびっくりしました。が、出産に関しては、日本vs.香港/NYで大きな違いがあることは事前に認識していました。それは、無痛分娩が主流かどうか&入院日数が全然違う、ということ。

しかし、実は違いは、そこだけにとどまらず!特に実際に体験した、香港と日本を比べると、似ているようで似ていないところが多数あり、これまたびっくりの連続でした。今回は、①出産方法、②入院、そして③費用の観点から各都市の出産を比較していきたいと思います!

さて、まずは出産方法から。出産方法については、妊婦にやさしいかどうかという単純な枠組みで括るのにはふさわしくないかと思いますが、せっかくの体験なので、わたしの強い興味の対象である、無痛分娩を中心に三都市の違いをご紹介できればと思います♪

その1)出産方法(無痛分娩と帝王切開)

日本

わたしの理解では、日本の出産は、経膣分娩の場合、麻酔を使わないのが主流。そして原則、医療的に必要と判断される場合のみ、帝王切開。

無痛分娩は、最近とりあつかう病院が増えてきたといわれていますが、それでもまだまだ少ないとききます。日本産科麻酔学会のウェブサイトによると、2008年調査で、全国で約2800ある分娩施設の中、母親の希望で硬膜外無痛分娩を行う施設は約250程度らしいです。さらにいえば、無痛分娩を行う施設の中でも、24時間無痛分娩に対応できる病院は少なく、無痛分娩を希望する場合は、計画分娩になることも多いようです。

6年前は、今よりも、無痛分娩に対応している病院は少なく、私が娘を出産した病院も、無痛分娩に対応していませんでした(今では6年前に娘を出産した病院も無痛分娩対応をしているらしい)。当時アメリカから帰国したばかりのパートナーからは、強く強く無痛分娩を薦められましたが、一回くらいは、「鼻から西瓜を入れるくらいの痛さ」と小学生のときに同級生からきいて衝撃をうけた痛みを体験してみようという怖いものみたさ&そしてよく考えればその根拠が非常に薄弱な「自然分娩ができるなら自然分娩とすべし」という無駄な固定観念に縛られて、半ば意固地になって麻酔を使わない分娩、いわゆる自然分娩を選択しました。

第一子の分娩直後最初に頭をよぎったのが、「次はぜっっっったい無痛で産む」という思い。この思いは、産後1ヶ月全く体力が回復せず、実家100メートル圏内の100均に行くのにすら、1ヶ月たってフラフラになりながらようやくたどり着けたときに、強く実感しました。

第一子出産当時私は25歳。運動を継続的にやってきていたので体力には自信があったのですが、第一子出産後、以前の体力が本当に戻ってきたなと感じたのは、産後1年くらいたってからでした。

(ちなみに、この体力回復に相当な時間を要したという経験を経て、自然分娩が主流であることと、日本の産後休暇や育休が長いこと=女性の職場復帰を遅らせていることって密接に結びついている、と思うに至っています。わたしの勝手な持論ですが。自然分娩を経て産後数週間で職場復帰するなんて、どだい無理な話だと思うのです。この話は、次回~職場編~にて。)

第1子のときの分娩自体に不満があるわけでは全くないのですが、それでも当時の痛みを思い返すと、、、、

「世界では無痛分娩がふつうに行われているのに、なんで、日本では、わざわざ数少ない病院を探し出して、頑張って予約してじゃないとできないんだーーーー。リスクがあるのもわかるけど、世界中で行われている医療行為でリスクが少ないことは実証されているだろうし、だったら、産後の体力回復を考えても次はずぇったい無痛!!!!」というのが、第一子を授かったのち、ひそかに、しかし激しく、心の中で抱いていた思いでした。

というわけで、アメリカで第二子を授かっていることを知ったとき、もう当然のごとく、日本で産むという選択肢は、一瞬たりとも頭をよぎりません。アメリカで産むか、香港で産むかのどちらかしか思いつきませんでした。

それでは、アメリカや香港の実際のところはどうなんでしょう?

アメリカ

少し古いデータですが、アメリカの政府機関であるCenters for Disease Control and Preventionのレポートによると、2008年に無痛分娩の比率は、全国で61%だったようです。

(ちなみに、人種により、その比率が異なっており、白人→黒人(非ヒスパニック)→アジア人→ネイティブハワイアン→ヒスパニック→ネイティブアメリカン/アラスカネイティブの順に無痛分娩の比率は少なくなっています。各人種の経済状況や考え方というのが反映されているように思われ、この点非常に興味深いです。)

アメリカで経膣分娩をした友達や娘の友達のお母さんのうち、無痛分娩ではなかったお母さんは、私の知る限り、たったのひとりだけでした。しかもそのお母さんも第二子のときは無痛分娩を選択していました。無痛分娩でも、原則計画分娩ではなく、基本的に24時間麻酔対応をしてくれるとのことでした。いかに無痛分娩が浸透しているかわかると思います。

なお、麻酔を使わない分娩を希望する場合も、当然できます。

ちなみに、帝王切開も基本的には日本と同じく、必要だと医師が判断した場合のみ行うというのが主流のようです。

それでは香港はどうでしょうか。

香港

-香港の無痛分娩-

香港に行く前は、香港でも、アメリカ同様、「経膣分娩の場合、無痛が主流」と聞いていました。

とにかく、6年間かけて醸成された、陣痛と分娩の痛みへの「恐怖」というか「毛嫌い」から、病院を決めるときも、そこで出産した経験のある方には、必ず、「Epi(硬膜外無痛分娩のこと)できるよね⁉」と確認していたほど。そして、大丈夫と聞いていたからこそ、香港で産むことにしたわたし。

分娩する病院がきまったあとも、妊婦健診のたびに、医師や看護師に、Epiできますよね?と毎回毎回確認し、いざ陣痛が始まって病院にいってからも、「バースプランありますか?」と聞かれ、Epiができるならなんでもいいです、と答え、笑われる始末。

しかーーーーし、あれだけ、再三再四確認したにもかかわらず、、、香港での第二子出産、結果的には、、、Epiなし出産でした。

陣痛の波の合間で息も絶え絶えになりながら、看護師さんと交渉し、そして、パートナーに確認してもらって、判明したのは、今回出産した病院は、無痛分娩も24時間対応できるけれども、そこまで推奨していないようで、無痛分娩をするかどうかは、分娩室に入ってから、無痛分娩をしても問題ないかどうか血液検査をして、その結果問題なければする、ということのようでした。ちなみに血液検査にかかる時間は、2時間。

ぎりぎりまで分娩室の外で待機していたということもあり、分娩室に入ってからは、急激にお産が進み、1時間ちょいで生まれてきた息子。。。血液検査の結果、間に合わず。。。嗚呼。

痛みを緩和するための方法として、廊下にバランスボールが置いてあったり、痛みを緩和するための酸素マスクをつけさせてもらったり、背中にガジェットをつけて痛みの波がくるたびにスイッチを押すと、そのガジェットが震え、その振動で痛みを逃す、といったようなものは提供されたりしたのですが。いや、全然痛いっす。

無痛ができるもんだと期待を膨らませていただけあって、陣痛中は、痛みと怒りで、横にいるパートナーに

「えぴー、えぴー、えぴー」

と繰り返し叫んでいました。半泣きになりながら。。。

というわけで、まとめると、選択肢としては、香港の公立病院では、無痛分娩はできるけど、あまり積極的に利用されておらず、お産が早く進めば、麻酔なしで分娩を遂行するというのがメインストリームのようです。ちなみに、私立の病院では、妊婦が希望すれば、アメリカのように無痛分娩の対応が積極的に行われるらしいです。

では、麻酔なしの分娩自体は、どうだったかというと、、、とてもよかったです。分娩室では音楽を流していただき、看護師さんが何人もついてやさしくサポートしてくださり、また指示も的確で外国人にもわかりやすかったです。部屋には、ドクターもいましたし、痛みでつらかったですが、とても安心感はありました。この点は日本の分娩と比べて全く遜色ありません。

-香港は、占いで帝王切開!?-

ちなみに、香港で驚いたのが、帝王切開が非常に多いということ。風水を重視する香港では、風水で良い日を予約し、その日に帝王切開で産むということが、よく行われているのだそう。インターネットで読んだ記事なので、どこまで信頼できるデータかわかりませんが、香港の帝王切開の率は世界でも突出しているのだとか。

実際に妊婦健診のときも、無痛分娩を希望するかどうかは、こちらから言い出さなければ聞かれませんでしたが、計画分娩を希望するかどうかは、必ず聞かれました。

結果的に、たとえば、辰年のこどもの数がめっちゃ多いだとか、未年より、午年の方が縁起が良いといわれているので、午年の年末は駆け込み出産がめっちゃ多かったとか、そういう記事をいくつか見つけました。出産方法、ところ変われば、を実感した次第です。

その2)産後入院

さて、次に産後入院。

短い入院期間 in アメリカ&香港

アメリカは、2泊で退院というのは、有名な話かと思います。香港も同じです。私立も公立も原則2泊(帝王切開等はもう少し長い)。

ただ、私の場合、出産した時間が午後10時半すぎだったので、3泊泊まれるよ、といわれました。とはいえ、大部屋で落ち着かなかったし、母も日本からヘルプにきてくれていましたし、上の子の様子も気になったし、家に帰らない特段の理由が思いつかなかったので二日でさっさと退院することに。

短い入院期間はどうだったかというと、良しあしかなと思います。

やはり家に帰ると、病院にいるときと違って、やることを見つけてしまうので、体を休める時間は少なくなってしまう気がしまいます。わたしも、母のヘルプがなければ、かなりしんどかったでしょう。

住み込みヘルパーを前提として社会が成り立っている香港では、退院後の家庭運営もまわるのかもしれませんが、香港ほどヘルパーがメジャーではないアメリカで、これは結構きついだろうなあと想像します。その分、産後ヘルパーのサービス等は、日本よりも耳にすることが多く、おそらく、日本よりも充実しているのだとは思うのですが。

また、香港やアメリカでは、退院直後に新生児健診に出かけなければなりません。日本では、入院中にやってくれていた検査を、早期退院をするために、退院後に健診に出向いて受けなければならないのです。これも結構きつかった。

特に我が家の場合、退院直後にこどもが高熱を出し再入院。その際、おっぱいが全然出ていなくて体重が激減し息子の血中のグルコースの値がむちゃくちゃ低くなっていることも判明。日本の場合は、4日-5日入院するので、その間フォローしてもらえたであろうことが、結果的に、退院後に親の判断で救急につれていったりしなくてはならない、ということになりました。

とはいえ、家に帰るとほっとするのも事実。入院中は、「一人でこどもをみなくてはならない」という意識がおもーくのしかかりますし、気分転換にのんびり家族と話すこともままならない一方、家に帰れば、家族もいるし慣れた環境だし他人に気を使わなくてよくなります。わたしには、早期退院システムが結構性に合っていました。これもすべて家族のサポートのおかげであり、家族のサポートを得られない場合を考えると、日本の長期入院制度は、良い制度だなと思います。

入院中のサービス

これに関しては、アメリカはわからないので、置いておいて、香港と日本を比較すると、特に大きな差は感じなかったというのが感想です。

香港の中でも、私立病院と公立病院でサービス内容は、全く異なるらしく、私立では「サービスも丁寧、★ホテル★のような入院生活を送れる」らしいのですが、公立でも特段不満はなかったです。英語も通じますし、希望すれば、日本語通訳も付きます。食事が質素ではありましたが、中華粥とかなので、全く抵抗感なくおいしくいただけました。ベッドからシャワールームやトイレも近いし、綺麗なので、不満なし。

ただし、、、不満がなかったその背景には、実は、ひとえに、堅実なこれらのサービスを超低額で受けられるという香港特殊の事情があるかもしれません。というわけで、最後に、出産にかかる費用面から三都市を比較します。

その3)出産にかかる費用

アメリカは、保険でカバーされるかどうかで、その値段に大きな差が生じます。もちろん、日本と同じ、選ぶ病院によっても値段は違います。保険適用がなければ、出産に1万米ドル以上がかかるのも珍しくないとか。いずれにせよ、保険を利用するためには、比較的高額な保険に入らなければならず、この点はやはりお金がかかるという印象です。

日本は、これまた病院にもよりますが、どんな病院であれ、国民健康保険に入っていれば、出産育児一時金がもらえますし、さらに各地方自治体からも助成金が出たりします。2009年長女出産時、わたしが住んでいた港区では、出産育児一時金込で上限60万円の助成金が出されていました。とはいえ、出産した病院が、高いことでも有名な病院だったので、結構足が出ましたが。。。4泊の入院やサービスを考えると、これくらいの負担は仕方ないのかなと思います。

ただ、驚くのが香港の公立病院。

おそるべし、5000円で産める場所、香港

香港でも私立の病院は、保険適用前の費用は、50万~150万円程度といわれています。帝王切開等になった場合は、もっとかかるそうです。ただ、丁寧なサービスや、外国語対応がしっかりしていたり、とメリットも大。しかし、多くの日本人が利用する私立病院を選ばす、私が公立病院を選択した理由。それはひとえに、、、費用です。

香港の公立病院。退院時に支払った額は、なんと、350HKD。2015年11月現在、1HKD=16円と考えると、5000円です!!!!!!

香港IDを有していると誰でもこの値段!!!!外国人でも、香港IDさえ有していれば、5000円!何度でもいいます、5000円!!!!!

前述したとおり、分娩やその後の入院に関して、派手さや、特別なサービスはないものの、堅実でしっかりしている印象を受けた香港の公立病院。これを5000円で、しかも、外国人にまで提供しているなんて、香港すごすぎやしませんか

なにがこの香港の超低額医療を支えているのか、非常に興味深いところですが、この点は追い追い調べるとして、費用に関しては、もう手放しでびっくりです。香港。

まとめ

その1)出産方法については、色々な考え方があるかもしれませんが、母親に物理的にも精神的にも選択肢が多く与えられているという意味では、日本よりも、アメリカや香港のほうが妊婦にやさしい気が私はします。無痛分娩を選ぶか、風水で帝王切開を選ぶか、色々な考え方を持つ人たちに対応できる制度というのは大事だと思うからです。

その2)入院については、やっぱり、長くて手厚い日本の入院制度は、母体の回復、生まれたばかりの新生児の経過観察、母業への慣れ、といった観点から、お母さんにやさしいかと思います。日本の病院食は結構おいしいですし。

ただ、、、、

その3)費用に関して、もうこればっかりは、香港に軍配です。日本の病院と遜色ないくらいきちんとオペレーションがなされている病院で産むのに、たったの5000円。もう一回だけいわせてください。5000円!!!!ああ、びっくりした。

香港公立病院での出産記録はまた別途詳しく記事にしたいと思います。今日はこの辺で。

◎勝手に検証◎日本は、妊婦にやさしい国?それとも厳しい国?~妊婦健診編~

はじめに

先月香港で第二子を出産しました。第一子は、東京で妊娠出産だったのですが、第二子は、ニューヨークで妊娠、妊娠後期に日本に一時帰国、そして香港で出産。はじめての海外妊娠&海外出産で各都市の大きな違いを肌で感じました。

前回に引き続き、三都市での自分自身の経験を比較して、日本は、妊婦に「やさしい」国か、「厳しい」国か、独断と偏見で勝手に検証していきたいと思います。今回は、妊婦健診編。

前回の電車編では、残念ながら、ニューヨークの圧勝、日本の惨敗となりましたが、今回の妊婦健診編ではいかに?

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妊婦健診ってやること一緒だと思っていた

妊娠出産という、太古の昔から人類が繰り返し行ってきた営みは、万国共通のもの、その内容に差異はない。まして私がいるのは、世界に名だたる先進都市。妊婦健診に差異があるはずなかろう。

と、思っていました。

だからこそ、海外での妊娠、に対してなんのハードルも感じていなかったのですが、実際は、、、全然違いました。

三都市とも、おそらく、得られる医療技術は世界でも最高峰のはず。なのに、この違いはなんなんじゃ、と、びっくり仰天でした。東京での一人目の体験がなければ、日本との違いに気づかなかったでしょうし、ニューヨークから香港への移住がなければ、単純にニューヨークと日本が違う、という感想に留まっていたかもしれません。三都市の経験を経てはじめて気づく、「世界の妊婦健診、千差万別」という事実。

各都市の妊婦健診を費用と内容の2側面から紐解き、日本が妊婦にやさしい国かどうか、独断と偏見で判定を下したいと思います!

わたしの体験した順番にそってご紹介。

東京=持ち出しはあるものの、みんな一定の頻度で一定の内容の検診を受けられる=

東京での妊婦健診の内容in 2009

まず、妊婦健診の内容ですが、妊娠週数にもよりますが、基本的に、東京では、月に1回妊娠後期は2週に1回、定期健診があって、そこでは、尿検査、体重血圧測定、おなか回りのサイズのチェック、そしてエコーがありました。ときには内診があったり、段階ごとに血液検査が時々入ったり。どこの病院でもやるのかはわかりませんが、2009年妊娠時、わたしの通っていた病院では、助産師面談や、栄養士との面談もありました。

毎回エコーで見てもらえるというのは、振り返るととても良いもので、特に胎動を感じられない妊娠初期は、エコー写真で胎児の大きさをみていくのが大きな安心材料であり、楽しみなイベントでもありました。

東京での妊婦健診にかかる費用in 2009

そんな妊婦健診は、原則保険適用外。とはいいつつも、自治体から交付される受診票をもっていくと、一部自己負担はあるものの、2009年当時は14回まで妊婦健診を無料で受けることができたように思います。ただ、提示される検査をすべて受けていたので、持ち出しもあり、必ずしも全額無料というわけではありませんでした。(ちなみに、日本に一時帰国中、住民票をいれていないので、自己負担で一度実家の近所の産婦人科でチェックをしてもらったのですが、そのときの費用は、6000円ほど。) 当時は、この持ち出し分に結構ぶーぶー文句をいっていたものですが、、、

が、そんな自己負担額、アメリカに比べると屁でもないんです。。。

まして、月1、へたすりゃ、月2、最後は週1でチェックしてもらえるので、その内容を考えると、それくらいの自己負担、まあしょうがない。。と、アメリカや香港を経て痛感しました。

んでは、アメリカはどんなかんじだったかというと。。。

ニューヨーク=最先端の検査を受けられるも、、、すべては金$次第=

NYでの妊婦健診の内容in 2015

妊婦健診の内容は日本よりもいい面、悪い面、両方ある気がします。

通常の妊婦健診は、日本よりもシンプル。まず、原則、エコーは二か月に1度しかなく、エコーのないときは、心音を聞くのみ。心音を聞いて、「はい、大丈夫です」といわれても、私としては不安が募るばかりでした。特に胎動がある時期なんて、いやいや、生きてるのは知ってるから、、、と心の中でドクターに突っ込みをいれつつも、すごすごと家に帰り、「大丈夫らしいよ」とパートナーに報告するにとどまる始末。

とはいえ、何か心配なことがあると、即座に、エコーや内診もやってもらえるので、良いのですが。

ただ、染色体異常を調べる検査などでは、最先端の検査が積極的に行われており、希望すればその検査を受けることができます。35歳以上の場合は、初期の段階で母体の血液検査で胎児の染色体の検査が行われるので、5か月まで我慢しなくても、こどもの性別が早々にわかる、など日本とは違うなあということも。

(なお、調べてみたら、日本では、当該検査の導入については、反対派も多く、いまだ本格導入されていないよう。リスクに対して過度に慎重な日本と、とりあえずやってみるという姿勢を貫くアメリカの違いをここでも実感。)

また、染色体検査ではなく、単純なスクリーニング検査でも、いつも通っているクリニックではなくラボにいって検査を受けるのですが、こういった特別な検査のときは、20-30分近くかけて、丁寧に一つ一つチェックしてくれます。心臓のようす、血液の流れる様子、脳みその様子、骨の形成具合、どういう点を医師がチェックしていくのか、一つ一つ(日本にいたときよりもずっと)丁寧に説明してくれ安心感をもつことができました。

ただ。。。

NYでの妊婦健診の費用 in 2015

いずれも、すべて金次第。まず、妊婦健診を保険適用内とするためには、高い保険に入らなければなりません。まして、特別な検査を受けるときなどは保険適用外になることも多く、持ち出し分も多すぎです。妊娠8ヶ月までアメリカにいましたが、わたしは、この滞在期間だけで、下手すりゃ長女の妊娠分娩にかかった自己負担分くらいの費用を支払ったかもしれません。

国民皆保険制度ですら、散々もめてようやく成立したアメリカですから、仕方ないのかもしれませんが、、、保険にも入れない貧しい人はどうするのか。。。

お金を払える人は、最先端の技術で保護され、払えない人は、健診すらまともに受けることが難しい国であるなあと、思いました。ザ・資本主義の国アメリカでは当然の原理なのかもしれませんが、アメリカで生きていくことの大変さを改めて感じた妊婦健診でした。

さて、ニューヨークと同じ、ザ・資本主義社会香港は、、、というと。。。

香港=公立はタダ!ただ、その内容は、ベーシック!?=

香港では、香港IDを有していると、公立病院で出産が可能です。我が家が、技術に定評がある最も良い病院のひとつとされている公立病院の地区だったので、公立病院で産むことを決意。せっかく海外で産むんだから、公立病院での出産を体験してみたいという好奇心が一番の理由ですが、もうひとつの理由が費用。なんと、香港IDをもっていると、、、妊婦健診はすべてタダ!持ち出し分もなし!なんです。

ただ、、、内容は超ベーシック。もちろん、日本でも行った、必要な血液検査等はすべてやってくださるのですが、それでも「ド素人目線」の健診内容の充実度⁉でいうと差があります。。。

まず、些細な話ではありますが、毎回行う尿検査。日本でもアメリカでも、病院で採尿して検査してもらうのが普通ですが、香港では、、、これ、自分でやります。毎回自宅で採尿して持参し、自分で、リトマス試験紙みたいなので検査し、その検査結果の紙を看護師さんに見せるのです。採尿グッズも渡されず自分で用意しなくてはなりません。まさか、日本の100均で買って香港に持ってきた、お弁当用醤油ソース入れを、ここで使うとは思わなかった。。。

つぎに、エコー検査。殆どやりません。9か月、10か月で香港の公立クリニックに通いましたが、エコーをとったのは、一回のみ。しかも、大きさをはかるでもなく、頭が下にあることを確認してハイ終了。香港人の方から、エコー写真をとりたい場合は、私立のクリニックに行く必要があるよと教えられ、わたしは、香港に移ったのち、一回だけエコー写真をとりに、私立のクリニックにいきました。すると、1回の検査で、費用が3万円ほど。日本の健診で行う超音波検査と同じで、ふつーーーーーに、エコー写真をとって、体の大きさをはかっただけなのですが。。。。
ちなみに、さらに詳しい検査をすることもできますよ、といわれましたが、費用が5万円ほどかかるといわれて、ソッコーで断りました。

ちなみに、公立クリニックでの、予定日前の最後の健診のときのこと。エコーはなくとも、せめて、内診等で子宮口の開き具合でもチェックするのかなあと思いながら、混雑する待合室で2時間ほど待っていたのですが、、、
ようやく呼ばれて意気揚々と診察室に入ったところ、ドクターは私のおなかに機械をあてて、胎児の心音を聞いて、「ベビー イズ ハッピー」といって終了。え?!、ええ?!もう終わりっすか?と思ったものの、当然のようにはい終わりですという空気に圧倒されて、すごすごと退散。

香港の妊婦健診の結論は、、安い、たしかにめちゃくちゃ安い、というかタダだけど、日本やアメリカなみの「サービス」がほしい場合は、私立に行った方がいいのかも。ちなみに、私立を利用する場合は、健診のたびに、毎回受診料がかかり、その費用は、ドクターによって異なるといいます。おそらく、私が一回だけ行ったクリニックくらいの費用は払うんじゃないかしら?

結論

「◎勝手に検証◎日本は、妊婦にやさしい国?それとも厳しい国?~妊婦健診編~」 軍配は、、、日本!

ド素人の意見ですが、アメリカほどの最先端の技術とは言わないまでも、頻度やその内容は三都市の中でも抜きんでている気がしますし、何よりも、その健診の大部分について政府が費用負担してくれている状態。すごすぎます。

逆に考えると、この素晴らしい妊婦健診の費用は税金から賄われているわけで、、、香港での経験を踏まえると、日本の赤字財政を考えた時に、少し考える余地もある気がいたします。

香港の医療技術は世界最高水準と聞くし、私の行っていた公立病院は、香港でも随一の技術力と聞いていたので、おそらく、そこで、提供されている妊婦健診というのは、それだけで、じつは十分なのかもしれないなと思うのです。いいかえれば、日本の妊婦健診は公費で賄うことを考えると、too muchという見方もできるのかもしれないのかなと考えた次第です。当然だと思っていた日本の制度が、結構素晴らしいものだったんだなあ、と気づいたとき、すでにある制度が「当然」だと思わずに、提供される医療サービスと、国や地方自治体からの補助金のバランスを考えることの大切さに同時に気づいたのでした。

おまけ

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ちなみに、妊婦に「やさしい」かどうかは、個人の価値観によるかと思いますが、最後に日米の決定的な⁉違いをご紹介。

日本では、健診台とドクターの間って普通、カーテンで仕切りがなされますよね?ちなみに、アメリカ、、、カーテンの仕切りありません。ドクターが内診をしている様子を直接見えるというのは、なんというか、最初は衝撃でした。ま、次第に慣れますが。。。

この細やかな気配り⁉は、わたしにとって、やさしいものでした。笑

◎勝手に検証◎日本は、妊婦にやさしい国?それとも厳しい国?~電車編~

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はじめに~NYで妊娠&香港で出産~

先月、第二子を香港で出産しました。予定日を4日超過し長女の誕生日が終わる1時間半前に生まれてくるという奇跡の!?子です。まさに6年ぶりの妊娠、6年ぶりの出産、6年ぶりの新生児。あらゆることを忘れているため、慣れていないようにみえるらしく、経産婦ですというと、看護師さん等から驚かれる始末。一方で、二人目なので「なんとかなるかな」ということで、余裕を持ちすぎてルーズに行動してしまうことも。

第一子のときは、東京で妊娠出産、だったのですが、今回は、NYで妊娠、妊娠28-32週で東京に一時帰国、そして妊娠後期及び出産を香港へ引っ越し、ということで、はじめての海外妊婦生活&海外出産。戸惑ったり、後悔したりすることもありましたが、それでも、驚きや発見の連続で、結果的にはこのような経験をすることができてよかったなあと思っています。

さて、前回と今回あわせると、東京、NY、香港において、妊婦生活、出産を経験したわけですが、この分野でも、各都市の大きな違いを肌で強く感じた私。日本の良い点、改善すべき点、これからの課題を考えるきっかけにもなりました。この経験や問題意識をぜひ共有したい、という思いから、しばらく、今回の妊娠出産経験をネタに記事を書いていこうと思っています。また、NYや香港で妊娠、出産をする方々にも有用な情報を提供していけたら、とも思っています。

◎勝手に検証◎日本は、妊婦にやさしい国?それとも厳しい国?~電車編~

「赤ちゃんにきびしい国で、赤ちゃんが増えるはずがない」というキャッチフレーズがFacebook上で多くシェアされていたのはもう1年以上前でしょうか。赤ちゃんにきびしいかどうか、も重要な問題ですが、その前段階で、妊婦にきびしい国かどうか、というのも考えなければならない課題のひとつであると私は思っています。

先日「マタニティマーク、「暴力の標的になる」と自粛する妊婦も」という記事を読みましたが、この記事に象徴されているように、妊婦への風当りの強さは、昨今よく話題に上がっているように感じます。私も以前アメリカでの経験を踏まえて、「アメリカ人の爆笑を誘ったマタニティマーク。その先に見えるもの。」でマタニティマークに関する持論を記載しましたが、はてさて、マタニティマークの問題も踏まえつつもあえてここで考えてみたいのですが、日本って本当に妊婦にきびしい国なのでしょうか

東京、ニューヨーク、香港、での妊娠生活を振り返ると、、、日本は全くもって遅れてる、妊婦への風当たりが厳しすぎる!!!!と一刀両断にできないことに気づきます。もちろん改善すべき点は多くあるとは思うのですが、海外において妊婦体験をして初めてわかる日本のすごい点というのも多々あるのです。これから複数回にわたって、わたしの数少ない経験に基づき、「日本は、妊婦にやさしい国かどうか」、独断と偏見で勝手に検証していきたいと思います!

さて、今回は、電車(公共の乗り物)編。

電車問題?については、これまで、「ベビーカー論争に思うこと」や「アメリカ人の爆笑を誘ったマタニティマーク。その先に見えるもの。」で散々言いたい放題いってきたので、結論はもう目に見えているかもしれませんが、あえて、妊婦の視点から、Tokyo、New York、そしてHong Kongを比較していきたいと思います。

ニューヨーク

さて、ニューヨーク。

ニューヨークでは、ほぼ毎日地下鉄を利用していました。とはいっても、電車に乗っている時間は、こどもの送り迎えを含むときでも4-5駅分、送り迎えがないときは、2-3駅分。ほんの短い時間しか電車に乗っていませんでした。にもかかわらず、です。おなかが目立つようになってから、電車に乗ると、その超短い乗車時間内に、ほぼ毎回しかも下手すると何度も「座りませんか」というお声がけが!ちなみにこれはバスでも一緒。

老若男女かかわらず、妊婦と気づけばすぐに、譲ってくれようとするではありませんか。これには本当にびっくり仰天です。

NYの高「席譲り」率について、ニューヨークに住む友人と話をしていたところ、彼女から、日本に比べて、電車に乗っている時間がみんな短いから気軽に譲れるんじゃないかな?という指摘を受けました。たしかにそういった側面はあるかもしれません(長い乗車時間だと、せっかく確保した席を譲るのは抵抗感が増すのは事実。中学のときから1時間以上の通学をしてきたわたしはよくわかる!)。

それでも。。。「すぐ下りるんで大丈夫です」と断っても、新しく駅に入って、座っているメンバーに変動があるたびに、座りませんか?と声をかけられるニューヨークの地下鉄。良かったなあ、、、これが日常になっていると、帰国した日本はびっくりでした。

東京

7月の後半2週間、1時間半ほどかけて電車に揺られて通勤していた私。8月に入ってからは、約20日間全国を娘と一緒に親族巡りをし、そのときもすべて新幹線を含む電車移動。

ちなみに第二子で8ヶ月のため、おなかは臨月かと見間違うような大きさ。アメリカかぶれで帰国したので、洋服は、すべてぴったり体のラインに沿ったワンピでおなか目立ちまくり。

最初の1週間。誰も声をかけてくれないのに衝撃を受ける。なんでだろうと思って観察していたところ、気づいていない人が多い様子。なぜなら、7-8割がスマホに集中し、残りの人は寝ている。。。そうか、冷たいというよりは、他人に無関心なだけ!?アメリカの地下鉄と違って、東京では地下鉄でもJRでもとにかく電波状態が良いから、みんなスマホに夢中、だから気づかないだけ。。。かも?!と自らに言い聞かせる。

最初の週末。空いている車内では、若い女性が声をかけてくださいました。やっぱり気づいていないだけかもしれない!?

次の1週間。日本で生まれ育った私ですので、東京にはすぐ慣れる。譲られないのが普通だ、とおもうとあっという間に慣れてきて、いちいちびっくりしたり、ショックを受けたりしなくなり。。。

すると、どうでしょう。電車でふとした瞬間に触れる人のやさしさにむちゃくちゃ感動するようになります。せっかく並んでとった席を譲って下さろうとした男性、気づいた瞬間あわてて無言で席を立たれる方、大きなトランクケースを新幹線に乗せるのを手伝ってくださる方などなどに出会ったときは、とてもとてもありがたいと思いました。それと同時に、なんだか申し訳ない気持ち、後ろめたい気持ちになる私

そう、自分自身の気持ちにも変化が生じたのです。アメリカにいたときは、声をかけていただいたり、譲っていただくと、単純に、ありがとうございます!!!という感謝の気持ちだけが生じるのですが、日本の一時帰国中は、ありがたいという感謝の気持ちと、申し訳ないという気持ちが同時に湧き上がってくるのです。そして、だんだんと、よほどつらくなければ、申し訳ないという思いを持ちたくなくて、座席の前に立たないようにしている自分がいました。

自分自身のこの気持ちの変化には結構びっくり。申し訳ない、と思うのは、「謙虚」の心として、美徳とされがちな日本ですが、これがマタニティマークが敬遠する心理につながるのかもと思いました。

妊婦に席を譲るのが「普通」で、譲ってもらうのも、譲ってあげるのもハードルが低いニューヨークに比べると、やっぱり、日本の電車の中は、妊婦にとっても、妊婦に出会った人にとっても空気を吸いづらいところだなあ。。。というのが正直な感想です。とはいえ、6年前に妊娠していたときは殆ど譲られた記憶がなかったのですが、今回の一時帰国中は助けて頂くことも多かったので、少しずつでも変わってきているのかもな、とも思いました。

香港

香港は、日本と同じアジア文化圏であるせいか?、アメリカほどの、あからさまな、Lady Firstや子供優先というのは感じません。が、地下鉄で譲られる頻度は結構高かったです。日本との大きな違いは、日本でお声がけしてくださる方は、女性か、お子さんがいらっしゃるであろう30-40代の男性がメインだったのですが、香港では、老若男女問わずという点。なぜだろう。。。

ただ、混んでいるバスでは、あまり声をかけられることはありませんでした。地下鉄とバスとでは、利用者の客層が若干異なる気がしており、そういったことも影響しているのかなあと邪推したりしました。

結論

さて、「妊婦にやさしい国?厳しい国?~電車編~」の判定は、ニューヨークに軍配です。香港と東京を比較すると、香港の方が、若干東京よりもやさしいかな。。。原因は、わかりません。東京の電波が良すぎるのかもしれません。日本人が謙虚の心を持ちまくってしまっているからかもしれません。恥かしがり屋が多いのかもしれません。

原因はなんであれ、私の数少ない経験に基づく独断と偏見モノ申すと、綺麗で案内もきちんとしていて電波も通じて時刻表通りに運行され乗客のマナーもしっかりしている東京の電車より、臭くて汚くて薄暗くて夏は異様に暑くて時々薬にやられてそうな人が乗っていて時刻表通りに来ない上に電波も通じず乗客のマナーも悪いニューヨークの地下鉄の方が、妊婦である私には快適空間でした。

でも、それって、やっぱり日本人としては寂しい。。。私の感覚は、日本の常識からだいぶずれてしまっているのでしょうか。。。

次回

とはいえ、電車内での息の吸いやすさというのは、別の側面からみたら、どうでもいい些細なことかもしれません。次回は、妊婦健診編。

親子で居候 in NY with イスラエルファミリーその③~ユダヤ教とイスラエル~

娘と二人で、イスラエル人のお友達ファミリーの家に居候したときの記録、第三弾。

はじめに

ニューヨークでの忘れられない思い出の一つに、イスラエル人お友達ファミリーのおうちでの3週間に渡る娘と二人での居候生活があげられます。深い感謝の気持ちを込めて、そのときのことを記録しておきたいと思います。というわけで、今回は、居候記録 in NYの第三弾。イスラエル人ファミリー宅で触れたユダヤ教(Jewish)について。

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NYでみたユダヤ教

ニューヨークにきて、はじめて実際に「触れた」文化/宗教といえるのが、ユダヤ教でした。

日本では馴染みの薄い宗教という点では、ヒンドゥーや、イスラームもそうだとおもうのですが、これらの宗教は、世界史の授業で結構重点的に取り扱われるので、なんとなーく、知っていました。しかし、ユダヤ教については、さっぱりでした。イスラエルについても、現代史で、複雑な中東情勢のなかで登場するくらい。しかも、試験に頻出する分野でもなかったので、あまりちゃんと記憶に定着せず。苦笑。

ところが、ニューヨークにくると…

居候先のお友達ファミリーはイスラエル人でユダヤ教徒(Jewishといいます)でしたし、留学先のロースクールにも沢山のJewishがいたし、職場にも多くのJewishがいました。三人部屋であったオフィスのオフィスメイトの私以外の二人もJewishでした。

住んでいたのが、Upper East SideのWASP社会を嫌ってユダヤ人の富裕層が住みだしたことで発展しだしたという、Upper West Sideだったので、近所にもたくさんのJewishが住んでいました。アメリカ人のJewishだけではなく、イスラエル人も多く住んでいました。

町中を歩いていても、Jewish向の食料品コーシャ(Kosher)のお店をよく見かけます。ニューヨークのミッドタウンにある、ダイヤモンドストリートと呼ばれる、ダイヤの卸問屋通りを歩いていると、かなりオーソドックスな格好をしたJewishが歩いていたり。

ほかにも様々な場面でユダヤ教の文化には遭遇しました。たとえば、クリスマスシーズン。最近のNYでは、Merry Christmasとはいいません。Happy Holidays!!!というのです。これは、同時期には、キリスト教のクリスマスだけではなく、ユダヤ教の新年のお祝いであるハヌカーもあるし、アフリカンアメリカンの新年のお祝いクワンザもあるからです。Merry Christmasはあくまでキリスト教のあいさつ。色々な宗教に配慮して、Happy Holidays!というのが、礼儀になっているのです。

(アメリカ人のJewishの同僚と話してて、少しびっくりしたのが、クリスマスプレゼントがサンタクロースから届いたことは当然ないよ、と教えてくれたこと。クリスマスツリーだって飾らない、と。まあ、考えてみりゃそりゃ当然そうなのですが。それでも仏壇とクリスマスツリーが共存しうる日本人家庭で育った私としては、やっぱりすこしびっくりでした。)

ちなみに、ユダヤ教の新年のお祝い、ハヌカーでは、8日間、歌を歌いながら、毎晩一本ずつロウソクを点灯していく伝統行事が行われます。ちなみにこのロウソクたては、メノラーといいます。ユダヤ人の多いニューヨークでは、クリスマスツリーのグッズの横にハヌカーのグッズが売られてることが多く、例えばわたしのオフィスビルやアパートでは、クリスマスツリーの横にマノラーも飾られていました。

人によって、宗教に対する厳格さはそれぞれですが、どんなに忙しい人でも、金曜日は日没までに家に帰り、親子で居候 in ニューヨーク with イスラエルファミリーその①~一緒に暮らして初めてわかる生活習慣の違い~でも記載した晩餐Shabbat Dinnerをたべ、土曜日は安息日として一切の労働をしなかったり、食事すらしなかったり。(もちろん、特に戒律に縛られずに自由に過ごす人もいます。)

ユダヤ人の同僚は、普通のお肉を食べなかったり(特別に処理された肉しか食べない)、魚介を食べなかったり、チーズバーガーを食べなかったり。ところが、若い友人は、チーズバーガーでもなんでも食べるよん、みたいな子もいたり、土曜日でも、安息日なんて関係なく、目の下にクマを作りながらがっつり仕事していたり。

居候先の友人宅は、厳格なタイプではなく、食事もなんでもOKでしたが、ユダヤ教のイベントは日本人には興味深いだろうと思ってくれたのでしょう。Shabbat Dinnerに招いてくれて、食事の祈りや歌を聞かせてくれたり、ハヌカーでのマノラー点灯儀式に毎年呼んでくれたりして、私にとっては素敵な体験になりました。

“Survivor”という言葉

さて、イスラエル人友達ファミリー宅での居候中は、本当に色々な話をしました。同じマンションに住む親しいファミリーだったので、すでにいろんな話をしていたのですが、それでも3週間の密度の濃い時間の中ではより深く、多くの事柄について話をしました。中でも、前述のとおり、ユダヤ教やイスラエルという、わたしにとっては、「未知」の世界についての話は、驚きや発見の連続でした。

特に印象的だったのは、ユダヤ人の迫害されてきた歴史に関する意識。

例えば、ナチスによるユダヤ人迫害。これは、もちろん知ってはいたけれども、どこか自分とはかけ離れた世界の話でした。アンネの日記、Beautiful Life、戦場のピアニスト、、、ホロコーストに関する映画や小説には触れ、都度、涙したりしていましたが、いずれも遠い遠い世界の話でした。

しかし、あるとき、何かの話のきっかけで、友人が、「誰々のおじいさんとおばあさんは、”survivor”でね、夜中に毎晩寝言で二人とも叫び声をあげているのをよく聞いていたんだって」という話をしてくれました。「survivor」…直訳すると「生存者」。何からの生存?と一瞬わからなかったのですが、強制収容所からの生存者という意味、と気づいた時には、それまで「ずっと遠くにあった世界」が急に接近したような不思議な感覚に襲われました。Survivorという一般名詞が、彼らにとっては、強制収容所からの生存者という意味になっているということ、それだけ、彼らにとって、ナチスによる迫害というものが「身近なもの」なのだと気づいた瞬間でした。

また、別のとき、反ユダヤ主義について話をしていたときのことです。ニューヨークはユダヤ人にとって住みやすい数少ない地域であるということ、特にヨーロッパでは、やはり反ユダヤ主義が根強く残っているので、いまでも差別を感じながら生活することが多いということ、最近は反ユダヤ主義が盛り返してきていること、など、友人が話をしてくれていたのですが、そんなとき彼女が放った言葉が忘れられません。「わたしはいつでも、子供たちが収容所に入れられたとき、迫害をうけたときに、生き残れるかどうかを考えている」と。

彼女は続けました。ユダヤ人が、迫害を受けずに住める場所はイスラエルを除いてない。NYは本当に稀有な場所。イスラエルを守ることは、自分たちや子供たちを守ることになる。だから、当然兵役だって受けるのだ、と。(※イスラエルでは、男女ともに兵役義務があります。)

経済的にも成功し、家族にも恵まれ、誰からどう見ても、裕福で幸せな生活を送っている友人が、常に、自分の子供たちが殺されるかもしれないという意識を頭の片隅に抱えていると知ったとき、(語弊を恐れずいえば)それまで見知ってきたまるで物語のような紙上の歴史や問題が、初めて自分の中で、現実のものとして変化したのです。

自分の知らない世界を知るということ

それまでの私としては、前述のとおり、中東の近現代史をちょっと敬遠していたくらい知識は浅く、さらにいえば、どちらかというと、イスラエルと敵対する国や地域の方に同情的な気持ちになって歴史を学んでいました。しかし、友人と話をしていく中で、それまで形成されていた認識に大きな変化がもたらされました。

きっと、イスラエルと敵対する国や地域の人と親しくなれば、また違った視点を持つことができ、自分の認識に大きな変化が生まれるのでしょう。

ありきたりな結論で恥ずかしいのですが、世界には知らないことであふれています。

外に出なければ、自ら知ろうとしなければ、知らない世界は知らないままです。知らない世界をしらないままに放置をしても、実はあまり困らない。

ところが、知ったあとに、知らなかったときの自分を振り返ると、とても恥ずかしくなるんです。知らないのに知っているかのように自分の中で勝手に話を作り上げ、それを前提に、あたかも自分が絶対正しいかのような議論を振りかざしていることが多かったりするから。。。

つまり、知らない世界を知らないままに放置していると、自分自身は気づいていなくても、世界の常識からみると、常識外れなものとして捉えられているかもしれないのです。

知らない世界に一歩踏み出すことは、決して簡単なことばかりではないですが、知らない世界を知るチャンスを得ると、どんな苦労も吹き飛ぶくらい自分の世界が変わる、というこの素晴らしい経験をぜひ多くのひとにしてもらいたい、、、NYでの経験を経てわたしはそう強く思うようになりました。特に、海外志向が弱まっているといわれる昨今の日本に、このことを強く発信していきたい。

無知の知、この当たり前のようでいて非常に難しい、ソクラテスの時代から言われていることにあらためて気づかされた居候生活は、わたしにとって一生の宝物となりました。

本当に有難う、Pファミリー!!!!

親子で居候 in NY with イスラエルファミリーその②~無知を思い知らされる大人時間~ 

娘と二人で、イスラエル人のお友達ファミリーの家に居候したときの記録、第二弾。

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はじめに

ニューヨークでの忘れられない思い出の一つに、イスラエル人お友達ファミリーのおうちでの3週間に渡る娘と二人での居候生活があげられます。深い感謝の気持ちを込めて、そのときのことを記録しておきたいと思います。というわけで、今回は、居候記録 in NYの第二弾。

毎夜繰り広げられる大人時間

親子で居候 in ニューヨーク with イスラエルファミリーその①~一緒に暮らして初めてわかる生活習慣の違い~ に記載したとおり、居候先では、こどもたちは、先に夕飯を食べて寝かしつけられ、大人はこどもが寝た後に夕飯の準備が始められ9時半‐10時位から夕飯がスタートしていました。そこでは、大人たちだけの食事と、大人たちだけの大人会話が繰り広げられるのでした。

私がいるので、友人も気を使ってくれたのでしょう。とにかく、毎晩、みっちり11時過ぎ、遅い時は、12時近くまで語り合いました。くだらない話題から、お互いの文化、歴史、政治、時事ネタ、など、話のテーマはものすごーーーく多岐に及びました。そして、この議論で、改めて、自分の無知さ加減を思い知らされると同時に、これまで学校で学んできたことが全く無駄ではないということを改めて感じたのです。

自分自身の「日本についての知識不足」にげんなり

友人にとっても、「日本」というのは未知の世界。私にとっても、「イスラエル」や「ユダヤ教」というのは未知の世界。だからこそ飛んでくる数々の質問には、的確に、伝えなければならない、という使命感を勝手にわたしは持っていたのですが、それが案外難しいのです。

まず、自分自身の知識の不足。私の受けた質問の例をあげるとこんな感じ。。。

今日従軍慰安婦の記事を読んだんだけど、これは何?何が議論となっているの?日本ではどういう見解があるの?あなたはどう思うの?

日本の男女の働き方はどうなっているの?昔はどうだったの?今の専業主婦の比率は?

日本の社会保障制度はどうなっているの?

日本の貧富の差はどうなっているの?

日本の教育システムは?米国との教育システムの違いは?

日本の天皇制とはなに?イギリスの王室とはどう違うの?どういった歴史を経て現在の形に至っているの?

・・・などなど。枚挙にいとまなし。

Yahoo!ニュースのアクセスランキングの高い記事をぼーっとクリックするだけの怠惰な生活を送りがちだった私としては、これらの矢継ぎ早の深い質問に答えるだけの知識の土台が非常に脆弱となってしまっており(というかもともと持っていなかった。。。)、かなり脇汗をかきながら、というか、頭をフル回転させながら、必死に答える始末。。。

知識も脆弱な上に、拙い英語で答えなければなりません。これは本当に苦しかったし、情けなかったです。ときには、「その点、持ち帰って検討します。。。」と仕事で言ってしまうようなセリフまで自分自身の口から飛び出してしまい、調べて翌夜解説するという。。。。はあ。。

自分自身の「世界についての知識不足」にさらにがっかり

さらに、がっかりしたのが、自分自身の世界についての知識不足にあらためて気づかされたこと。

一番ショックだったのは、”Antisemitism”と説明されてもなんのことかはじめは全然わからなかったこと。しばらく話をきいてもなんのことかさっぱりだったので、その場でスペルを言ってもらって、その意味が「反ユダヤ主義」だと知る、という。。。ああ、情けない。

 

しかも反ユダヤ主義について、単語自体は聞いたことがあるけれど、その具体的な内容、問題点、現在の状況なんて全くわからず、友人に話を聞いて、部屋に戻った後、あわてて、Wikipediaやらその他のネット情報を検索する私。

これだけユダヤ人の多い地域に住んで、しかも身近にユダヤ人の友人が多く増えている中、そういった社会問題について全く鈍感になっていた自分に本当がっかりでした。(反ユダヤ主義、ユダヤ人の迫害について、友人と話したことについては、また別の機会にかければと思っています。)

「学校の勉強」って無駄じゃない

ただ、自分自身の世界についての知識不足、日本についての知識不足については、居候中の大人時間にかかわらず、NYに行ってから常々感じるところでした。留学先のロースクールでも、その後の仕事場での会話でも、世界の歴史や社会問題に関する最低限の常識は持っていなければならないし、新聞の内容、ニュースの内容というのは常に追っていなければならないのだということを痛感したのです。

もちろん、下らない、誰々がかっこいい、とか、あの人の服装のセンスはどうだこうだ、とか、いった世界共通の女子トーク、恋愛トーク、噂話なども多いのですが、世界中から色々な人が集っているニューヨークでは、お互いの文化や歴史、社会を説明したり、理解するための会話も多く繰り広げられます。

例えば、職場の同僚(スペイン人)から、日本では、今、安保法制が問題になっているらしいね、日本の憲法では、軍隊はどういう立てつけになっている?安保法案は何が議論の対象なのだ?と聞かれたりしたときは、スペイン人がなぜこの法案を知ってるんだー?とまずはびっくりしましたし、その後の説明には一苦労。日本人の同僚に結局助け舟を出してもらう始末。

また、世界のトップニュースともいえるような問題は、コンスタントに話題に上るので、知らなかったら、冷や汗をかくことも多数。日本にいたときは、雑談でのぼる話題は、日本国内のニュースが多かった気がするのですが、ニューヨークでは、アメリカのニュースにとどまらず、世界のトップニュースが話題に上がることが多く、自分の視野をもっと広くもって、常に情報収集をしなければ恥をかくということを再認識

それから、小中高大で学んできたことって全く無駄なことってなかったなと実感したのも実は初めてかもしれません。特に、日本史、世界史、地理、倫理、政治経済については、仕事を始めてから役に立ったなあと思うことがあまりなかったんですが、今回ばかりは、このときに蓄えてきた(そしてほとんど記憶のかなたに消え去ってしまった)知識を毎回必死に掘り起こして、話についていっていました(ついていけてなかったかもしれませんが)。

例えば、南ア出身の友人と話をしているときに、南アのアパルトヘイトについての知識を持っておくことは必要でしたし、南アはどういう植民地支配を受けてきたのか、そのためにどういう人種構成の国になっているのか、といったこともなんとなく把握していなければ、相手に失礼なことも話してしまうかもしれないし、知っていればそれだけより深い会話ができるようになる(と思う)のです。

どっかの政治家が、サインコサインタンジェントは、女性は覚える必要はないとかなんとか、しょーもない失言をした、なんて記事を少し前に読みましたが、どんな分野にいっても、それまで学校で学んだ知識というのは必ずどこかで役に立つし、世界でいろいろな人とより深く話していくには、そういった知識をきちんともっておくことが大事であることを、友人たちとの会話で実感。またそれが、日本人として海外に行く人の義務でもあるように感じました。

そして、なによりも、エンタメアクセスランキングばかりクリックしている自分をちょっとは自重しなければと思ったのでした。

親子で居候 in ニューヨーク with イスラエルファミリーその①~一緒に暮らして初めてわかる生活習慣の違い~ 

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もし私が、「NYでの忘れられない思い出は何?」と聞かれたら、NYを離れる直前3週間に及ぶ、仲良しイスラエル人ファミリー宅での親子居候をその一つとしてあげるでしょう。2015年6月末から7月18日、NYを発つその日まで、娘と私は、同じマンションに住んでいた仲良しファミリーの家の一室に居候させてもらっていました。まさに貴重で得難い、そしてイスラエル人が多く集うNYならではの体験だったといえると思うのです。お友達ファミリーへの尽きることのない感謝の思いも込めて、このときの体験を複数回に分けて記録に残しておきたいと思います。

居候のきっかけ

親子居候なんて、日本でもやったことがないことをどうしてやったかというと、単純に住む家がなくなってしまうから、でした。

6月末にマンションの賃貸借契約が切れ、パートナーは契約が切れると同時に、一足先に、次の職場のある香港へ移動。私も同じタイミングで一緒にきたらといわれたのですが、いかんせん、働くためのビザの期限はまだひと月残っていて幸い職場にも恵まれていたし、娘のサマーキャンプもあったし、7月に米国で行わなければならない諸手続も残っていたし、(本音?!:何より、大好きなNYにできるだけ残っていたかったということもあり)ビザの有効期限が切れる日まで娘と残ると決めた私。

問題は、住む家。かつて年頭の訓示?として「消費は敵」と言い切るようなmyパートナー。「”趣味”でアメリカに残るのに、サービスアパートメントなんて無駄なところに住むなんてありえん(怒)」と。(趣味じゃないんだけど。。。。ぶつぶつ)と思いつつ、どうするか画策。

アパートの契約期間をひと月延ばすのは交渉に失敗。そこで、ダメ元で、同じマンションに住むお友達ファミリーのままに、「3週間住まわせてもらえないかしら?」と打診。すると、二つ返事で、「もちろんOKよ!ハニー!」と。なんと!!!!

なんて、懐の深い方々なんでしょう!

お友達ファミリーは、イスラエルから来たユダヤ人ファミリー。お父さん、お母さん、5歳、4歳、1歳の子供たちがいるおうち。おうちは、NYでは広めのアパートですが、それでも一戸建てでも二世帯住宅でもありません。そこに、「Far East」の謎な国からきた日本人の身重の母と幼い娘を引き受けるなんて!自分で頼んでおきながら、なんとも図々しいお願いを、いとも簡単に受け入れてくれたその友人は、思えば、2年前、毎日学校で泣いていた娘を気遣って、うちに遊びに来なさいと声をかけてくれた最初のママ友達でした。

生活スタイルの違いに少し戸惑う1週間目

ということで、アパート契約最終日、船便荷物を出し終わり、大量のスーツケースと共に、9階の我が家から10階のお友達の家にお引越し。すぐ後に、パートナーをJFK空港まで送り、、ついに親子居候生活がスタート。

朝起きて、娘を連れて家を出て、サマーキャンプまで送り、仕事が終わって娘をピックアップして居候先に戻る生活。夜、私に用事があるときは、ベビーシッターにピックアップしてもらって娘を居候先まで届けてもらうなど、本当に自由にやらせてもらえました。

それでも最初の1週間は、生活スタイルの違いに戸惑うことも。

戸惑い!?その1)親子で食事の時間、食べるものが違う

最も驚いたのが、平日の食事は、親子で別だということ。例えば夕食。子供たちは、6時位には、子供たち用のテーブルに座って、子供用の食事を食べるのです。食事の内容は、シンプルに、こどもの食べやすい、パスタ、茹で野菜/野菜スティック、ローストした肉か魚、等。

一方で、大人は、子供たちが寝た後、大体夜9時以降、大人だけで、大人用の食事を別に作って食べるという生活スタイル。

これには、とてもびっくりしました。日本では、「親子で一緒に食卓を囲み、同じものを食べる」というのが、重要な食育の一環として教えられてきた気がします。だから、こどもの立場からすると、大人が食べるものを一緒に食べなければならないし、大人の立場からすれば、こどもの年齢や嗜好に合わせて食事の内容も少し変えなければならないということになっている家庭が多いと思うのです。

我が家も、食事は、同じ物を一緒に親子で食べるというのが普通でしたので、まず、9時以降にならないと自分の食事が食べられないというは、体内時計を切り替えるまでの1週間、空腹に耐えるのがつらかったです。また、こってりした大人向けの味付けに慣れていた娘も、最初は、シンプルな味付けの食事になれなかったよう。

しかし、慣れてくると、特にワーママには意外と良いこのスタイル。大人は自分たちの食べたいものをゆっくり味わいながら、かつ静かに夫婦の会話を楽しみながら食事ができますし、こどもたちの食事の準備に時間があまりかからず時間になったらさっと夕飯をはじめることができるので子供たちの生活リズムも守ることができるのです。こどもが食事をしている間、自分たちは食事をしないので、ゆっくりこどもに目をかけることもできます。

こういった食事スタイルは、このお友達ファミリーだけではなく、欧米系の幼い子供がいるお家では、よく見るスタイルのよう。

一方で、日本では、、、厚労省の「保育所における食事の提供ガイドライン」に、こんな記載。

”家族と一緒に暮らしているにもかかわらず一人で食事を摂る「孤 食」が増加している。他にも、複数で食卓を囲んでいても食べている物がそれぞれ違う「個 食」、子どもだけで食べる「子食」、ダイエットのために必要以上に食事量を制限する「小食」 や同じ物ばかり食べる「固食」、濃い味付けの物ばかり食べる「濃食」、パン、麺類など粉か ら作られた物ばかり食べる「粉食」なども問題となっている(図6)。これらの様々な「こ食」 は、栄養バランスがとりにくい、食嗜好が偏りがちになる、コミュニケーション能力が育ち にくい、食事のマナーが伝わりにくいなど、食に関する問題点を増加させる環境要因となっ ている。・・・(中略)・・・食を通じたコミュニケーションは、食の楽しさを実感させ、心の豊かさをもたらすことに もつながることから、「こ食」を避け、皆で楽しく食卓を囲むように心がけることが大切である。”

厚労省の記載にあるように、”「こ食」を避けるべし”という意識を植え付けられてきた私は、お友達ファミリーの親子別食事のスタイルにはじめは違和感をぬぐえなかったものの、このお友達ファミリーのおうちでは、後述のとおり、時間に追われない週末は(特に毎週金曜日の晩餐では)、家族でテーブルを囲むということもきちんと行われるため、非常にリーズナブルなシステムだなあと思いました。

 

もちろん、「こ食は避けよう」という記載は一理あると思います。が、大人も子供も、それぞれの「個」が尊重され、それぞれが楽しめるように設計されたこのスタイル、結構気に入りました。

(ただ、このスタイルを実行すると、いつも娘と一緒に寝ていた私の就寝時間は、夜の9時から12時に変更。。睡眠時間が激減したのは、つらかった。。。笑)

戸惑い!?その2)1週間に1度は、夜の夫婦デート or ガールズナイトアウト

以前「こどもを預けて夫婦でデートはあり?」でも記載しましたが、NYでは夫婦水入らずでの外出、いわゆる夫婦デートがけっこう「普通」。ということは認識していましたが、居候先のご夫婦は、私の滞在3週間のうち、少なくとも、2、3回は、夫婦だけで夜外出していました。これぞ、夫婦円満の秘訣なんだろうなと実感。

さらに、専業主婦のお母さんは、子供たちが寝た後、週に1度、「ガールズナイトアウト」として、ばっちりオシャレして、お友達と夜飲みに出かけていました。子供三人を抱えた日頃の育児のストレスを解放するのに、いい息抜きになっていたようです。

最初は、結構な頻度だなあと少し驚きましたが、うん、これもいいな、と実感。こどもたちも、両親が自分たちの寝た後でかけることはさほど気にしていない様子だったし。私の居候中は、私が見とくよーといったので、私以外に大人はいませんでしたが、普段は、ベビーシッターが出かける際の子供のお守はしてくれるので安心ですし。

こどもと離れた大人だけの時間というのは、心身の健康を保つために、絶対に必要と考える私は、そんな彼女たちの生活スタイルがこれまた気に入りました。

どうしても、「男女」であるまえに「パパとママ」になってしまいがちな私たち日本人。むしろどちらかというと、子供をいったん持つと、「男女」であることを放棄することが是とされているような風潮の中、このスタイルが日本でどこまで浸透するかどうかは謎ですが、育児や仕事を元気に頑張るためには、自分たちのためだけの楽しみの時間をとるというのは有効的な方策だと改めて思いました。

戸惑い!?その3)毎週金曜日はゲストを招いて晩餐会

戸惑ったというか、とても気に入ったユダヤ教の習慣が、Shabbat Dinner。ざくっと説明をすると、毎週金曜日の夜、家族みんなで、キャンドルを囲んでお祈りをして、食事の恵みに感謝しながら、のんびり食事をするというもの。

特に、友人の説明によれば、ゲストを呼ぶことは、さらに良いことだとされているよう。居候する前も、その食事に呼ばれたことは何度もあったのですが、実は、そのお友達ファミリーは、ほぼ毎週金曜日、ゲストを呼んで(もしくはゲストに呼ばれて)、豪勢な食事を用意して、晩餐会を開いているということが居候をして判明しました。

平日夜は、わりとシンプルな食事が多くても、金曜日夜は、お母さんも、気合を入れて、何皿も豪華なメニューを用意します。

晩餐は、まずは、蝋燭を囲んで歌をうたうことから始めます。食前の祈りを行い、祈りながら、一人ずつChallahと呼ばれる少し甘いおいしいパンをちぎって食べて、そっからメインディッシュがスタート。金曜日の夜は、子供たちも、訪れてきたゲストの子供たちとはしゃぎながら、好きなだけ夜は起きていて、お酒とおいしい食事と、親しい友人たちとの会話で、なんとものんびりしたゆったりした時間を過ごせるのです。

ユダヤ教というと、日本人にとっては「謎な宗教」。しかし、ふたを開けて見れば、(彼らが厳格ではないというのもあったかもしれませんが)あまりびっくりすることのない、より良い生活習慣を追及するための宗教に見えました。この辺のことはまた後日書きます。

金曜夜は、「花金だし、飲みに行こう!」と、会社の同僚と連れ立って、飲みに行き、家に帰るのは深夜という、お父さん方、多いのでは?いち早く帰って、家族やお友達と家でのんびり、日頃の幸せに感謝して食卓を囲むというこの風習、ちょっと真似てみるといいかもしれません。結構素敵な週の終わりを迎えることができますよ。

 

以上、居候生活1週間目の戸惑い?!三点のご紹介でした。続きはまた今度。